現地の人のみが働く職場で、サラッと英語を使いこなし、ときには同僚と英語でジョークを言って笑いあうその姿を想像してみて下さい。
それは、ワーホリに来る人がほぼ全員憧れる姿ですよね。
Moose(ムース)ももちろん、ワーホリに来る前にはみなさんと同じように、そんな夢を見ていたうちの1人でした。
しかし、現実はそう甘くありません。
探しても探しても見つからない仕事。
貯金はどんどんと無くなっていき、結局はローカルジョブとは程遠い、ほぼ日本語環境での仕事に落ち着いて、気が付けばワーホリ期間終了・・・。
そんな残念ワーホリを経験しないためにも、ローカルジョブをゲットするレジュメ配りのコツを伝授したいと思います。
ただ単に配るだけでは労力と紙代の無駄です。
カナダでローカルジョブをゲットしたMoose(ムース)の実体験からのアドバイスですので、きっと役に立ちますよ。
ローカルジョブをゲットするために必要な準備物リスト
まず、レジュメ配りのコツをお伝えする前に、絶対必要なものがいくつかあります。
これらを持ち合わせていないと、これからお伝えする3つの方法は効果が出にくいので必ず準備して下さい。
- レジュメ(履歴書)
- USB
- 応募したい職に必要な資格
- 職務経験
- 努力
- めげない心
リストを見て「はいはい・・・。」と思った方もいるかもしれませんが、これらを揃えていなければローカルジョブをゲットするのは難しいです。
なにせ、これから現地の人と仕事を取り合う勝負をするのです。
その上で私たちは、英語がネイティブレベルではないというハンデがありますので、準備を甘く見てはいけません。
では、順番に詳しく解説していきましょう。
レジュメ(履歴書)
レジュメ(履歴書)は、基本中の基本なので用意してない人はいないと思います。
レジュメの書き方については、また別の機会にお伝えしますね。
カバーレターですが、応募する職種によっては必須となっている場合もあるので、用意できる人は用意しておいて損はありませんよ。
また、日本の履歴書のように写真をレジュメに乗せるかどうか迷う人もいるとおもいますが、これはどちらでも構いません。
Moose(ムース)は、載せない派ですね。特にカナダでは、人種差別などの関係で、顔写真を載せる・載せないで問題になったことがあるほどです。
そもそも面接すれば嫌でも顔を見るわけですし、能力で判断されるべきはずのところに顔写真を載せる意味がわかりません。
職種によっては必要かもしれませんが、テレビなどのオーディションにでも応募していない限り、必要ではないでしょう。
USB
次にUSBです。もちろんノートパソコンなどを持参していて、プリンターにつなげる環境があるのであれば必要ありません。
しかしワーホリ中は、コピーサービスのあるお店や図書館などでレジュメをプリントアウトする方が大半だと思います。
USBにレジュメを保存しておけば、いつでも必要な時にサッと印刷できたりオンラインでの募集に応募できます。
USBは、現地でももちろん購入できますし、日本出発前に買っておいてもどちらでも問題はありません。
応募したい職に必要な資格
次に資格についてです。
ワーホリに来られる方で、国家資格など特別な資格が必要な仕事(例えば看護師や重機操縦士など)に就く方はなかなかいらっしゃらないと思います。
では、ワーホリに来られる方がよく就く職業で、絶対必要になってくる資格とはなんでしょうか?
それは、アルコールサービスに関する資格と食品取扱に関する資格です。
カナダやオーストラリアでは、アルコールサービスに関する資格は飲食業関係の仕事に就きたい方必須の資格となっています。
- オーストラリア
:Responsible Service of Alcohol (RSA)*州ごとに取得しなければいけません。
- カナダ
:Smart Serve(オンタリオ州)
:Serving It Right(ブリティッシュ・コロンビア州)
:Smart Choices(マニトバ州)
また、食品取扱に関する資格は、あればもちろんプラスになる資格となります。カフェなどで働きたい方などは持っていて損はない資格ですね。
日本を出発する前に、どんな仕事に就きたいのか少しでもイメージしておいて、事前に必要な資格を取得しておくと、あとで仕事探しが楽になりますよ。
職務経験
これ、すごく厄介です。
もちろん海外で働いたことの無い方がほとんどだと思います。
そんな中でどうやって応募する職業の経験を積むねん!って思いますよね?
Moose(ムース)もこれには困り果てました。もちろんすべての求人が経験者を望んでいる訳ではありませんが、大半はここで落とされたりします。
では、どうすればいいのでしょうか?答えはシンプルです。
職務経験をつめばいいのです。
例えば、語学学校のプログラムの中には、職業訓練コースのようなカリキュラムがある学校があります。
可能であれば、ぜひ参加しましょう。
その他にも、インターンシップを斡旋しているエージェントなどもあるので、利用できるのであれば利用しましょう。
その際、手っ取り早く仕事を決めて職務経験を積みたかったので、日本語求人サイトを利用しました。オーナー以外はすべて日本人スタッフのみという環境でした。
日本語環境が嫌だ!とかいう変なこだわりを捨てて、せっせと職務経験を積みましょう!!
ローカルジョブをゲットする近道は、まさに急がば回れです。
日本語環境が嫌でも、現地の職務経験を積ませてもらえるので思い切って甘えましょう。
ただし、日本語が通じて居心地がいいので、長居しないように!
この仕事は、ローカルジョブをゲットするための通過点だという事をお忘れなく。
努力
当たり前なことを!と思うかもしれませんが、すごく大事です。
何事も努力をしていなければ手に入れることはできません。
ローカルジョブをゲットするために、語学力の向上や上記に挙げた資格の取得、レジュメの作成であったりと、とにかく目標に向けた努力を怠らないで下さい。
コツコツとで大丈夫です。しっかり積み重ねていって、目標のローカルジョブゲットを目指しましょう!
めげない心
こちらも、おいおい当たり前やんか!と思うかもしれませんが、めっちゃめちゃ大事です。
なにせ、仕事を探している時は挫折感を半端なく感じます。
これはワーホリ経験者、ほぼみんな感じるといっても過言ではないと思います。
レジュメを配っても配っても連絡が一切来ない日々が続きます。
ラッキーな方はけっこう数日で仕事を見つけたりしていますが、稀ですね。
Moose(ムース)もワーホリ中は、オンラインで応募しまくって、レジュメも街中歩いて配りまくりました。
もちろん、なんの音沙汰もない日々が続いてすごく落ち込む時期もありました。でも大丈夫です!”いつか”連絡がきます。
その”いつか”がわからないけど、その日までめげない心が大事なのです。応募しまくりましょう!!
ワーホリ経験者のみんなが1度は通る試練の道ですので、自分だけじゃないという事を忘れないでガンガン攻めましょう。
以上の絶対必要な準備物を揃えた方は、次のステップへ進みましょう。
ローカルジョブをゲットするレジュメ配りのコツ
ローカルジョブをゲットして働いていた時に、同僚やマネージャーの方がレジュメを受け取って、その後面接に繋がった人とそうでない人を基準にお伝えしていますので、かなり信頼して頂いて大丈夫です。
また、ワーホリ後も数年カレッジへ行きながらアルバイトを続けていた際、マネージャーに面接へこぎつけるためのコツを(将来の自分の就職用に)聞いていたので、それをばっちりシェアしたいと思います。
第1印象が勝負
レジュメ配りのコツ中で1番大事なことです。
英語に自信がなくてオドオドしていたり、アポなしのいきなり訪問の緊張から、100%の自分を出せないでいるとそこでもうアウトです。
レジュメ配り=プレ面接ぐらいの勢いで考えてもらった方がいいですね。
軽く世間話が出来るくらいの度胸があると、さらに好感度が高いです。
明るく爽やかに(⇦これ大事ですよ。)入店して行って、サッとレジュメを渡して、最後にキメの笑顔をかまして退店(⇦これもかなり大事ですよ。)
これでレジュメの内容が良ければ一発で面接への連絡が来ます!!
まあ、これが出来るならみなさん苦労しないよって話ですが(笑)
でも、何人もレジュメを持ってお店に来る人を見ていて思いました。
英語が話せる現地の人でも、ボソボソと話して笑顔がない人は、経験があっても面接には辿り着いていませんでした。
考えても見て下さい。笑顔のないボソボソと話す人と、一緒に仕事をしたくはないですよね?
留学生(ワーホリを含む)の場合ですが、どうしても言葉の壁があるので、ある程度英語が出来る人が採用されます。
しかし、完璧じゃなくてもいいんです。
文法が間違っていようが関係ありません。
伝わるハッキリした英語を自信をもって話せていれば面接にこぎつけられます。
なにせ、レジュメを配る時に必要な英語は限られています。
練習すれば、ある程度ごまかせます!!(笑)
あとは面接中に熱意を伝えることができれば大丈夫。
「アジア人はまめで勤勉」というイメージを持っている雇用主さんが多いので、そこを利用しちゃいましょう。
レジュメを闇雲に配らない
よく聞く、「求人募集中の張り紙がなくても配ってみましょう。」という意見がありますが、Moose(ムース)は個人的におススメしません。
「どうしてもそのお店で働きたいんじゃー!!」という以外は、配っても紙(お金)の無駄です。
求人していなくてもレジュメを配って採用される場合は、従業員が急に辞めた時ぐらいでしょうか。
お店を経営しているといろんな事が起こります。
例えば、従業員さんの妊娠や病気、ケガ、もしくは急な引っ越しなどですね。(あとは盗みなどによる解雇や急に出勤してこなくなる等。)
そんな運(?)に賭けてみるのもいいかもしれませんが、チャンスは低めです。
どうせ配るならやはり、即、人材を求めているところへレジュメを配った方が効率がいいです。
また、オンラインで求人を知らせているお店も多いので、抜かりなくチェックしましょう。
大手チェーン店などはオンラインでのみ応募を受け付けている場合が多いので、ウェブサイトのチェックも怠らないようにしましょう。
闇雲にレジュメを大量に配ると、「あんなに配っても一切連絡が無い!」と、落ち込む頻度が上昇して、モチベーションがかなり下がります。
印刷するのにお金もかかるので、節約とモチベーションを維持する為にも闇雲に配るのは控えましょう。
この時は求人募集をしていませんでしたが、していなくてもレジュメを持ってやってくる人達がもちろんいます。その際、マネージャー自身がレジュメを受け取っていたのですが、なんと自分はマネージャーじゃないとウソをついていたのです!!
理由を後で聞くと、「今別に(新しい従業員を)探していないから、いちいち話を聞いて対応するのが面倒くさい。」とのこと。まあ、確かに仕事探しをしている人ほぼ全員が、自分を雇ってくれアピールをするためにマネージャー名指しでレジュメを渡してくるので、募集していない時は面倒くさいというのは分かる気がします。
こんなこともあるので、求人募集しているお店にターゲットを絞ってレジュメ配りをしましょうね。(笑)
配りに行く時間に注意する
これはもう、常識ですね。
お店が忙しい時に来られても、マネージャーも時間が取れませんし、「空気読めよ!」となります。
もうこの時点であなたのレジュメはゴミ箱行き決定です。
せっかく作ったレジュメも読まれる事なく、最高のキメの笑顔もぜーんぶ無駄骨になります。
そんな勿体ない事は絶対やめましょう。
- カフェ系:朝10時頃と夜(カフェの立地場所にもよりますが、朝のラッシュ時はまずアウトです。学生さんや仕事終わりの会社員さんが立ち寄る夕方の時間帯も忙しくなるのでアウトです。オフィス街にあるカフェは休日が結構空いていたりしますので、ねらい目です。)
- アパレル系:平日の午前中(土日祝日は稼ぎ時なのでやめましょう。)
- レストラン系:平日の2時から4時の間(ランチ時間終了後から午後の営業開始直後までがねらい目)
しかし、このおススメの時間帯に訪れてもマネージャーの出勤日じゃなかったり、忙しいからという理由で会えないことも多々あります。
そんな時は、働いているスタッフさんに渡すのも1つの手です。
第一印象でアピールできるので、マネージャーに直接渡せるのがベストですが、そうでない場合でも有利な時があります。
それは、レジュメを渡すスタッフさんと世間話などで、少し仲良くなった場合です。
こうなったらシメシメです(笑)
なぜなら現在進行形で働いているスタッフさんのお墨付きをもらえるからです。
マネージャーにレジュメを渡したい旨をスタッフに伝えた際に、良い感じに会話が弾めば、そのスタッフさんに渡してもらうのも1つの有効な手段です。(実際に同僚が、レジュメを渡してきた人をマネージャーにベタ褒めしていたのを盗み聞きしていたので、かなり有効ですよ!)
ただマイナス面として、無くされたり渡し忘れられたりする事があるのも事実です。
おすすめ求人サイト
主にカナダ限定になりますが、現地の人もよく利用している求人サイトを紹介します。
Moose(ムース)も求職中はすごくお世話になりました。
紹介しているいくつかのサイトは、世界規模のサイトなので、都市名を変更すればあなたの住んでいる地域の求人も検索できるはずです。
- Indeed
- Craigslist
- Kijiji
- Zip Recruiter
- Job Bank
- Workopolis
- e-Maple (日本語のサイトです。職務経験用にどうぞ。)
- bits LOUNGE (日本語のサイトです。職務経験用にどうぞ。)
まとめ
おさらいとして、コツを簡単にまとめておきますね。
- 第1印象が命!レジュメ配り=プレ面接と心得よ!
- 英語が出来る風を装って、自信をもって笑顔で話す(レジュメ配りによく使うフレーズを暗記する勢いで練習すべし!)
- 求人募集のでているお店のみをターゲットに絞って配る(オンライン募集も見逃さないで!)
- 配りに行く時間も考慮する!
- 上記のコツ以外に重要な必要準備物を忘れずに用意する!
あなたの求職活動のお役にすこしでも貢献できればうれしいです。
頑張ってローカルジョブをゲットしましょうね!!