- カナダワーホリで失敗しないためにいくら必要?
- ワーホリの目的別にできるだけ詳しく知りたい
こんな疑問に答える記事を用意しました。
2008年にカナダワーホリでトロントへ来て、現在もトロントで生息し続けているMoose(ムース)が2021年現在の物価も踏まえて計算しました。
何をもって「ワーホリ成功」というかは、あなたの目的次第だと思います。
なのでワーホリのよくある目的ごとに、失敗しない為に必要な費用を詳しくお伝えします。
まず、目的ごとの費用をお伝えする前にカナダでワーキングホリデーに参加するための絶対経費を以下にのせておきますね。
カナダワーホリ必須費用 | |
ワーキングホリデープログラム参加費 | $153 |
オープンワークパーミット費用 | $100 |
バイオメトリクス | $85 |
残高証明※ | 約$2,500(約203,841円) |
1年間の保険費用※ | 約20万円(約$2,453) |
合計 | $5,291(約431,410円) |
日本円でだいたい45万円くらいは必須経費と思っておきましょう。
※印ですが、絶対に用意しなくてもいいですが入国審査の時に聞かれる場合があります。
入国審査官に聞かれた時に、滞在中の費用や医療にかかった時にどうするのか証明出来なくて、入国拒否になったり期間を短くされる可能性が多いにあります。
そうなると、いきなりワーキングホリデー失敗となるので心配の種は事前につんでおきましょう。
ワーホリ用の保険の費用が知りたい方は、無料見積をもらって色々比較してみるのがおすすめです。
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以上の金額を頭に入れた上で、失敗しないカナダワーホリの1年間の費用を目的別にお伝えします。
ワーホリ目標が「語学力向上」の人向け費用
多くの方がワーホリの目標として掲げる「語学力の向上」。
ぶっちゃけ、この目標を達成してワーホリを成功させるには200万~250万くらい必要です。
その内訳の例はこちら。
語学力向上のワーホリ必要経費内訳 | |
語学学校 最初の3か月 | およそ$1,400/月×3=$4,200 |
滞在費 最初の3か月ホームステイ | およそ$900/月×3=$2,700 |
残りの滞在費 シェアハウス9か月 | およそ$500/月×9=$4,500 |
食費 ホームステイを出た後9か月自炊の場合 | およそ$110/月×9=$990 |
携帯電話代 | およそ$40/月×12=$480 |
交通費 TTC定期 | $156/月×11=$1716 |
外食や学校のアクティビティ参加費など | $3,000 |
追加の語学学校またはプライベートチューター | およそ$2,000 |
航空券(往復) | およそ$1,800 |
合計 | $21,386(1,743,042円) |
ここにワーホリの必要経費を足すと、$26,677(2,174,279円)となります。
最低でも200万と言っているのがお分かりいただけますか?
内訳の例に関する根拠を以下に詳しくお伝えします。
200万~250万の理由
200万~250万の理由は、Moose(ムース)の周りでよく見てきた失敗例を根拠に算出しています。
学校に行ってる途中に生活費がキツくなってきて仕事をしないといけなくなる。
↓
語学を使う環境の仕事が見つからない。
↓
とりあえずすぐに見つかる皿洗いやアジア系レストランで仕事開始。
↓
現地語をあまり話す機会もなく、生活費を稼ぐことで精一杯になり勉強がおろそかになる。
というパターンを沢山見てきました。
貯蓄が足りなかったことで、生活費を稼がなくてはいけなくなり本来の目標である語学力の向上に全力を捧げることが出来ずに帰国。
これでは、確実にワーホリの失敗例になってしまいます。
語学力の向上がワーホリの目標の方は、語学力の勉強に全力を注ぐ為に十分な貯金を用意しておくのは必須。
さらに3か月語学学校に通ってみて、自分の語学力を正しく把握した上で現地で勉強する方が伸びやすいスピーキングやリスニングをさらに追加して勉強するのがおすすめです。
元々の語学力のレベルも影響してくるし、どの勉強方法があなたに合っているのかにもよって費用が変わってきますが、1つ言えることがあります。
それは、正直1年間のワーホリだけで目標としている言語がペラペラになる事は限りなく0に近いという事実です。
でもガッカリしないでください。
ペラペラとまでいかなくても、努力次第で目標言語を不都合なく使用して生活するレベルに達することは可能です。
数字で知りたいという方は、英語だとTOEIC100点くらいなら対策勉強をしなくても伸びます。
でもその為には、1に努力、2に努力、3に努力、4に努力と努力しまくらないと駄目です。
実際の言語力の向上について詳しい例が知りたい方は、【TOEICスコア公開】海外に5年住むと英語力がどう伸びるのか考察の記事を参考にしてみてください。
語学学校を2回に分ける理由
語学学校を2回に分ける理由は、
- 申し込んだ学校が自分に合わなかった時の保険
- 仕事を探しやすくするため
です。
当然、最初に6か月同じ語学学校に申し込んだ方が安くなり、費用も節約できます。
でも、万が一行ってみて雰囲気や授業内容が合わないことも。
そんなことにならない為にも3か月申し込みがおすすめです。
逆に1か月ごとに語学学校を変えると、申込費用がかさんで逆に高くつくのでおすすめしません。
パンフレットやエージェントの方の話だけでは分からない実際の雰囲気や授業内容など、自分が行ってみないと分からないことはかなりあります。
もし3か月行ってみて気に入れば延長すればいいだけなので、一気に6か月申し込んで後悔したくない人はぜひ頭の片隅にでも覚えておいてください。
もう1点の仕事を探しやすくするためという理由の根拠は、仕事を探すときに雇用主からすればビザの残りが多い方を採用する傾向があるからです。
なので、最初の6か月間ガッツリ学校へ行ってもいいですが「ワーキングホリデー」のワーキングの部分も楽しみたいはず。
なのでその点も考慮して、一旦3か月の時点で仕事探しをした方が有利というのが経験者Moose(ムース)のアドバイスです。
ガッツリと語学の勉強をしたい方は、200万~250万くらいあると生活費を気にせず余裕のあるワーホリ生活が送れるので、それが語学力の向上にもかなり役立ちます。
ワーホリ目標が「海外で就労経験をつむ」人向け費用
ワーホリの目標として次に多いのが「海外での就労経験をつむ」というゴール。
これは帰国後の就職活動などを視野に入れている場合が多いですよね。
この目標を達成してワーホリを成功させるには170万くらい必要です。
その内訳の例はこちら。
語学力向上のワーホリ必要経費内訳 | |
語学学校 最初の1か月 | およそ$1,400 |
滞在費 最初の1か月ホームステイ | およそ$900 |
残りの滞在費 シェアハウス11か月 | およそ$500/月×11=$5,500 |
食費 ホームステイを出た後11か月自炊の場合 | およそ$110/月×11=$1,210 |
携帯電話代 | およそ$40/月×12=$480 |
交通費 TTC定期 | $156/月×11=$1716 |
外食や旅行など | $3,000 |
航空券(往復) | およそ$1,800 |
合計 | $16,006(1,304,551円) |
ここにワーホリの必要経費を足すと、$21,297(1,735,788円)です。
就労経験目的の方だと、収入も入るので実際はもっと安くで実現できます。
では、どうして150万円と見積もっているのかその根拠を以下に詳しくお伝えします。
170万円の理由
就労経験を目的としたワーホリで失敗しないためには、どんな仕事の経験を積みたいのかハッキリさせる事がかなり大事です。
一定期間特定の語学学校に通うことで有給インターンシッププログラムなどを提供している学校への入学などを視野に入れると手っ取り早いですね。
ただ、こういった学校は人気ですし値段もそれなりにします。
また、仕事内容とあなたの語学力によっては、もっと語学学校へ通わないと行けなくなり上記の試算よりも多くかかる場合もあります。
なので低く見積もって170万円としています。
就労経験を積んで、帰国後の履歴書に書きたいのであれば事前の語学学習は必須です。
目的言語が英語の方は、出国前にお得に勉強する方法を紹介しているオンライン英会話の無料体験はしごで伸びる英語力とは!?の記事を参考にしてみてください。
ワーホリ目標が「海外での生活を体験したい」人向け費用
憧れの国で「旅行者」としてではなく「現地の人」として働きながら生活してみたい。
そんなあなたに必要な金額は150万円です。
その内訳はこちら。
語学力向上のワーホリ必要経費内訳 | |
滞在費 最初の2週間ホステル | およそ$550 |
残りの滞在費 シェアハウス11か月 | およそ$500/月×11=$5,500 |
食費 11か月自炊の場合 | およそ$110/月×11=$1210 |
携帯電話代 | およそ$40/月×12=$480 |
交通費 TTC定期 | $156/月×11=$1716 |
外食と小旅行 | $3,000 |
航空券(片道) | およそ$800 |
合計 | $13,256(1,079,864円) |
ここにワーホリの必要経費を足すと、$18,547(1,510,881円)となります。
航空券を片道にしたのは、今まで出会ってきた「ワーホリ目標が楽しみ重視派」の方々は帰国時にアメリカや南アメリカ旅行などして帰る人が多かったからです。
この試算では約150万かかってますが、働いて得る収入を考慮するとさらに低い金額で実現できます。
ただ、ワーホリ後の旅行費用は含めていませんので、計画している人はその金額の貯金も忘れないようにしましょう。
内訳の例に関する根拠を以下に詳しくお伝えします。
150万円の理由
海外での生活を楽しく過ごすためには、やはりある程度資金がある方がいいですね。
さらに語学学校へ行かない人が多いので、この部分でかなり節約できる人が多いです。
それでも150万円と見積もった理由は、やはり物価上昇が背景にあります。
カナダワーホリ人気都市のバンクーバーやトロントは、家賃がMoose(ムース)がワーホリに来た13年前と比較して300ドルくらい上がってます。
シェアハウスでかなり大きな1部屋450ドルくらいだったのが、今ではかなり小さな部屋で550ドルとかします!
さらに外食費も、レストランなどでの料金設定自体が上がっているのでとても高いです。
例えば、
- 朝食をティムホートンズで購入ミディアムコーヒー$1.79+ドーナツ$0.99=$2.80
- 昼食にHeroバーガーでハンバーガーを飲み物とセットで購入$11.55
- 友人とバーでグラスワイン1杯5OZを楽しむ$9ドル+チップ15%=$11
- 夕食をレストランで$12.99+チップ15%=$15
1日の合計$40.35
自炊をせずに外で全て賄うと1日で大体40ドルくらいは簡単に使ってしまいます。
楽しく海外生活を過ごすためには、ある程度貯金に余裕がある方がより色々な経験ができるので150万円と試算しました。
ワーホリへ参加する目的をしっかり持とう
ワーホリを失敗しない為には、自分が一体何を達成したいのかという目標を明確にすることが第一歩です。
なんとなくで参加すると、膨大なお金と貴重な時間を無駄にするだけなのでやめましょう。
Moose(ムース)が参加した時とは比べ物にならないほど参加国が増えているので、これからワーホリに行こうという人に失敗しない楽しい経験を積んで欲しいと思いこの記事を書きました。
必要な予算をあらかじめ知っておくことで、貯めるための時間や予定が立てやすくなるし日々のやりがいも出てくると思います。
悔いのない国選びをして、素敵な時間を過ごせますように。
この記事が少しでもワーホリ予定者の役に立てれば嬉しいです。