
冬のクロアチア、特にオフシーズンの観光地(ドゥブロヴニクやスプリト)でMoose(ムース)が実際に何度この絶望を味わったか。
Googleマップの「営業中」の文字を信じて訪ねたクラフトビールパブは、ことごとくシャッターが下りた「やってるやってる詐欺」状態でした。
せっかくの旅行中、現地でしか飲めない至高の1杯を求め雨の中を彷徨い、結局何も飲めずにホテルへ帰る……。
そんな「地獄のビール難民」に、あなただけはなってほしくありません。
実は、冬のクロアチアで確実に美味しい現地ビールを楽しむための最強のセーフティネットは「地元のスーパーの棚」にあります!
パブが閉まっていても絶望する必要はありません。
この記事では、私が身をもって体験した自衛術とともに、これさえ読めば現地の棚の前で絶対に迷わない「おすすめビール8選」を、定番ラガーから現地限定のクラフト、ユニークなラドラーまで徹底解説します。
Googleマップも公式サイトも嘘をつく: 冬の「やってるやってる詐欺」を賢く生き残る自衛術
スーパーの棚は宝の山: パブが全滅でも現地でガチで美味い「おすすめビール7選」
旅の思い出を自宅へ: 重いビール缶を無事に持ち帰るためのパッキングのコツ
10年旅ブログを書き続け、2026年冬のクロアチアで実際に「地獄と執念」を見てきたMoose(ムース)が、パブ巡りに失敗しても最高のビール体験に変えるための「現地ビール完全ガイド」をお届けします!
Googleマップを信じるな!「やってるやってる詐欺」を生き抜く唯一の武器
「Googleマップの『営業中』は、あくまで目安にすぎない」
これが冬のクロアチアを旅して得た、悲しい現実です。
公式サイトですら更新が止まっている冬のオフシーズン、私たち旅人が頼れるのは、残念ながら現地での「リアルタイムの機動力」だけです。
回避不能な絶望に、どう立ち向かうか?
ぶっちゃけ、店が閉まっていることを事前に100%知る方法は、直接お店に連絡を取る以外ありません。
でも、「閉まっているシャッターの前で絶望する時間」をゼロにする方法ならあります。
それは、その場で即座に「プランB(次のパブ、または最寄りのスーパー)」を叩き出すこと。
あの「地獄のレストランRestoran Lajk」(※本当に人生で1・2位を争う程後悔した食事でした……)に間違えて入ってしまったのも、ケチってeSIMを購入しなかったため検索ができず、甘い誘惑のような呼び込みに捕まったのが原因でした。
もしあの時、安定したネット環境があれば……
店先で即座に「最新の1つ星レビュー」を確認して入店を阻止できた
閉まっているパブの前で、30秒以内に次の候補地を再検索できた
心が折れる前に、近くのスーパーの場所を特定して「ホテル飲み」へ切り替えられた
「現場での検索力」こそが、最悪の事態を最高のリベンジに変える唯一の防具になります。
ヨーロッパの冬旅で「ネットが繋がらない=即、地獄行き」を意味します。
Moose(ムース)はケチって現地で失敗しましたが(笑)、サクッと繋がるeSIMを1つ入れておくだけで、閉まってるパブの前から一瞬でスーパーへ進路変更できます。
これから冬のクロアチアへ行くなら、絶対に事前に仕込んでおいてください!
👉 [Moose(ムース)が地獄で痛感した、冬旅の命綱「VOYAGEESIM」の詳細を見てみる]
さて、ネット環境という盾を手に入れたら、次はいよいよ本題。
パブが全滅していても、私たちを裏切らない「最強のスーパーの棚」へ突撃しましょう!
パブ全滅が生んだ奇跡!スーパーで買える「ガチで美味い」クロアチアビール8選
「パブが開いていないなら、スーパーで買って滞在先をパブにすればいい。」
そう開き直ってクロアチア中のスーパーを巡り、実際に飲み比べた私が「これはお土産にしても絶対喜ばれる!」と確信した8銘柄を厳選しました。
定番のラガーから、現地でしか出会えない尖った個性派まで一挙にご紹介します!
Tomislav(トミスラヴ) —— 王者の風格!濃厚ビターチョコのような黒ビール

「ホテルの備え付けのグラスだと、瓶ビールは一度に注ぎきれなかった……(笑)。でも、この真っ黒じゃなくて『赤黒く』透き通った色が分かりますか?ビターチョコのような濃厚さが伝わってきます。」
黒ビール好きのMoose(ムース)が全力で推します、この1本!
クロアチアで最も有名な黒ビール、「Tomislav(トミスラヴ)」です。
1925年、クロアチア初の国王トミスラフの戴冠1000周年を記念して誕生した、まさに「王の名」を冠した特別な1杯。
アルコール度数も王者にふさわしく7.3%と高濃度。
ローストされたモルトの深いコクと、独特の甘みが口の中に広がり、まさにカカオ濃度が濃いビーターチョコレートのようでした。
その高いアルコール感も相まって、かなりガツンとした飲み応えがありますよ。
このビールを造っているのは、ザグレブにある老舗の「Zagrebačka pivovara(ザグレブ醸造所)」。
実はここ、クロアチアのビール市場で約4割のシェアを誇る超名門なんです。
王の戴冠記念という特別な背景から、今でも「バルカンの王」とも呼ばれる最高級のロイヤル・ダーク・ビールとして君臨しています。
お土産なら断然「缶」

自宅に無事持ち帰ったTomislavの缶(500ml)と、グラスに注いだところ。この濃厚なビターチョコのような味わい、実はビームスターチーズ(Beemster)とペアリングしたら最高に美味しかったんです!(※チーズは写真にありませんが、ぜひ試して!)この1本で、自宅が一気にクロアチアのパブに早変わりします(笑)
この味が気に入りすぎて、リピートしてしまいました(笑)
現地で飲むなら、「瓶」でもオッケーですが、お土産として持ち帰るなら断然「缶」がおすすめです。
瓶は重いし割れるリスクがありますが、スーパーなら500mlの缶が手に入ります。
Moose(ムース)は自宅でもこの味を楽しみたかった&ビール好きな相方氏へのお土産ということで、迷わず缶をスーツケースに詰め込みました。
The Garden Brewery(ザ・ガーデン・ブリュワリー) —— ザグレブ発!世界を魅了するクラフトビールの旗手
ザグレブに拠点を置く「The Garden Brewery」は、元々音楽フェスの会場(The Garden)から生まれた、まさに「楽しむため」のビール。
アーティスティックな缶のデザインと、伝統に縛られない自由な発想で、クロアチアのクラフトビールシーンを牽引しています。
数あるラインナップの中から、Moose(ムース)が「お土産」として日本に持ち帰った、特におすすめの2本を紹介します!
Milkshake IPA(ミルクシェイクIPA) —— ヤバいの一言!まろやかでフルーティーな新感覚IPA

今回の一押し、ミルクシェイクIPA!まさに『ヤバい』の一言。フルーツの香りと、乳糖(ラクトース)由来のまろやかな口当たりが危険すぎて、ごくごくいってしまいます(笑)
ミルクシェイクという名のとおり、乳糖(ラクトース)を加えることで、ミルクシェイクのようなクリーミーな口当たりを実現したビール。
口元にグラスを持ってきた時に、鼻をくすぐるフルーティーなホップの香りがヤバみを隠せない激推しIPAです。
語彙力が無くなって申し訳ないですが、「まじヤバい!」の一言につきます(笑)
フルーツの香りもいいし、口当たりがいいから、ごくごくいってまう危険な代物。
アルコール度数も高いので、要注意です!
でも、見かけたら絶対に手にとって欲しい1本間違いなし。
Shuma IPA(シューマIPA) —— ホップ爆弾!ドカーンと広がるフレーバー

ホップ爆弾が口の中でドカーン!と弾けるShuma IPA。ダブル・ドライホップ(DDH)ならではの強烈なフレーバーは、IPA好きなら絶対に外せない正統派の1杯です。
通常の2倍のホップを乾燥状態で投入することで、苦味を抑えつつ、ホップの香りを最大限に引き出しているDouble Dry HoppedのIPA。
一口飲めば、まさに「ホップ爆弾」!
ドカーンとホップの香りとフレーバーが口いっぱいに広がる、IPA好きにはたまらない1本です。
トラディショナルなIPAが好きなIPA通の方は、こちらが断然おすすめ。
売れ筋の「More Pale Ale」をスルーしてまで守りたかった、お土産選びの執念

お店にはコア(売れ筋)商品の『More Pale Ale』もありましたが、今回はパス。一人旅で持ち帰れる量には限りがあるからこそ、ありきたりな味よりエッジの効いた1本を厳選するのがMoose流です。
現地スーパーには、このブルワリーのコア商品(売れ筋)である「More Pale Ale」も山積みになっていました。
絶対美味しいと思いますが、個人的に面白みのないペールエールは持って帰れる量に限りがある旅人目線からすると、パス。
お土産には、「日本ではなかなか飲めない、エッジの効いた味」を厳選するのが、Moose流の執念です!
ホテルで飲むにしても、ワインや他のビールが控えていて、一人旅の胃袋とパッキングの限界点を突破してしまい断念しました。
実は、ここのスタウトも評価が高くて狙っていたのですが、残念ながらスプリトやドブロニク方面では売っておらず……。
やはりザブレグのブルワリーなので、ザグレブ方面に行かないとなかなか手に入らないようです。
Vukovarsko(ヴコヴァルスコ) —— 「不屈の精神」が宿る職人ビール

見てください、このしっかりとした黄色いボディ。グラスに注ぐだけで、麦の力強い味わいが伝わってくるようです。パブが閉まっていても、ホテルの部屋でこれだけのクオリティが楽しめるなら、もはや『勝ち』だと思いませんか?(笑)
クロアチア東部の街、ヴコヴァルの名を冠したこのビールは、まさに「不屈の精神」を感じさせる職人気質な1杯です。
実は「ヴコヴァル」という街は、戦火から見事に復興を遂げたクロアチアの誇りとも言える場所。
その名を冠したこのビールには、地元の人たちの「どんな困難にも屈しない」という強い意志が込められています。

雨の中パブに振られ続けて心が折れそうな時に出会ったこのビール。
まさに「どんな困難にも屈しない」で、至高の1杯を探し求めた勇者であるMoose(ムース)にふさわしい1本(笑)

戦火を乗り越え、見事に復興を遂げた『不屈の街』ヴコヴァル。その名を冠したこのビールには、地元の人たちの強い意志が込められています。雨の中パブに振られ続け、それでも至高の1杯を求め続けた『勇者』にこそふさわしい、誇り高き職人の味。この1本が、Moose(ムース)の心を救ってくれました(笑)。
ラベルに誇らしげに記された「Domaće(ドマチェ)」は、英語でいう「Home-made」。
地元の職人が丁寧に仕込んだ、混じりけのない「地ビール」を意味しています。
肝心のお味の方はといいますと、素朴でダイレクトな麦の甘味が口の中いっぱいに広がる「ザ・王道」の味。
ラガーで想像するような軽さじゃなくて、どっしりとした重厚感がありますので、ラガーのあの軽い感じが好きじゃない方におすすめです。
Pivovara Medvedgrad(メドヴェドグラード醸造所) —— ザグレブの伝説を纏う老舗クラフト
ザグレブで30年以上の歴史を誇る「Pivovara Medvedgrad」は、クロアチアのクラフトビール界を草創期から支えてきた名門醸造所です。
地元の伝説や歴史をモチーフにしたビールが多く、ラベルのデザイン性も抜群。
現地でも非常に人気の高いブルワリーなのですが、やはり本拠地が北部のザグレブということもあり、南部ダルマチア地方のショップの棚で見かける機会はかなりレアでした。
そんな中、旅の途中で奇跡的にその姿を発見!
棚には、醸造所の看板ラガーである「Zlatni Medvjed(黄金のクマ)」という王道のピルスナーも並んでいて激しく心を揺さぶられたのですが……。
そこは直感的に、よりディープで中二病心をくすぐる「魔女の誘惑」に身を委ねることに(笑)。
というわけで、南国の街で唯一出会えた、名門が放つ極上の1本をご紹介します!
Grička vještica(グリチュカ・ヴィエシュティツァ) —— 濃厚で力強い「魔女」の誘惑
「グリッチの魔女」という名前が、中二病心をくすぐるビール(笑)
このビールは、その美しさで古いザグレブの住民を魅了したという「グリッチの魔女の伝説」をモチーフに造られたそうです。

どこかダークファンタジーを感じさせる魔女のイラストに一目惚れ。グラスに注ぐと、裏ラベルの説明通り、ただの黒ではなく美しい『ルビーレッド色』に輝きます。7.5%のドッペルボックらしい重厚なコクと芳醇な香りは、まさに一度ハマると抜け出せない魔女の誘惑!
スタイルは、アルコール度数7.5%とかなり高めの「ドッペルボック(ダブル・ボック)」。
いざ、その伝説を味わってみると、重厚な麦のコクとリッチな香りに一瞬で魅了されました。
グラスに注いだときの、ただの黒にとどまらない妖艶な「ルビーレッド」の輝きも、まさに伝説の魔女を彷彿とさせる納得のこだわりです。

裏ラベルには、その美しさでザグレブの住人を魅了したという『グリッチの魔女の伝説』が記されています。さらに、大手の瓶ビールとは違い、こちらはしっかり『nefiltrirana(無濾過)』の文字が!伝統製法を守る老舗のプライドが詰まっています。
すっきり軽いビールが好きな人にはちょっと刺激が強すぎるかもしれませんが、この「魔女の誘惑」のような深いコクは、「瓶で重いし、お土産として不向き」という困難を乗り越えてでも日本へ連れて帰る価値が十分にありますよ!
Zlatni Medvjed(ズラトニ・メドヴェド) —— 醸造所の顔!王道の「黄金のクマ」

魔女のすぐ隣で仁王立ちしていた看板ピルスナー。今回はスルーしてしまいましたが、王道ラガー好きなら絶対に外せない1本です!
ちなみに、購入するか迷った「黄金のクマ」さんはこちら。
Medvedgrad醸造所の売れ筋トップを誇る、伝統的な黄金色のピルスナーです。
非常にバランスが良くてクリーン、誰もが「旨い!」と唸る究極に飲みやすい仕上がりなのだとか。
今回は「ピルスナー系は他でも飲めるし、せっかくなら珍しいドッペルボック(魔女)にいこう!」とパスしたわけですが、現地のパブやショップで見かけたら絶対にハズレのない名作。
次回のクロアチア旅では必ずリベンジして、この可愛いクマのボトルをジャケ買いすると心に誓っています(箱推し確定です!笑)。
Karlovačko(カルロヴァチュコ) —— 赤い巨頭が放つ、もう一つの傑作「Crno」

クロアチアの二大巨頭の一角、赤いラベルのカルロヴァチュコ。定番のラガーもホップの苦味が効いたしっかり系で美味しいのですが、今回の私の本命はこれの『黒』なんです!
クロアチアのスーパーやパブに行けば、必ず「オジュイスコ(Ožujsko)」と並んで置いてある超メジャーブランドが、この赤いラベルの「Karlovačko(カルロヴァチュコ)」です。
定番の金色のラガーは、オジュイスコよりも少しホップの苦味とコクが強く、しっかりした味わいが特徴。
ですが、今回私が声を大にして推したいのは、定番の陰に隠れたこちらの「黒」なんです!
Karlovačko Crno(カルロヴァチュコ・ツルノ) —— 3種のモルトが織りなす極上のコク

スーパーの棚でこの『Crno(黒)』の瓶を見つけたら、迷わずカートへ!大手の定番シリーズですが、3種のモルトを使ったその実力は、クラフトビール好きも唸る本格派です。
大手ブランドの黒ビールだからと侮るなかれ。
一口飲むと、3種のモルトが織りなす香ばしさと奥深いコクが、贅沢な泡と一緒に口の中に広がります!
アルコール度数も6.0%と、一般的なラガー(5%前後)より少し高めに造られているため、大手の飲みやすさを保ちつつも、しっかりとした「飲みごたえ」が楽しめます。

なんと3種類ものモルトを使用した本格ダークラガー。度数6.0%の重厚なコクと贅沢な泡は、旅の終盤にホテルの部屋で合わせた『小魚のフライ』とも相性抜群の最高な1杯でした!
定番の赤ラガーのキレの良さも素晴らしいですが、じっくり腰を据えて飲むなら、断然この「Crno(黒)」がおすすめ。
お土産にしても「お、センスいいじゃん!」と喜ばれること間違いなしの隠れた名作です。
ちなみに、Moose(ムース)がこのビールを開けたのは旅の終盤。
オフシーズンゆえにあんまりお店が開いていなかったことと、長旅の疲れから無性にアジアの味が恋しくなり、スーパーで「サーモンアボカド巻き」を調達。
さらにテイクアウトで「小魚のフライとフライドポテト」を買い込み、ホテルの部屋でこのダークビールと合わせてみました。
これがもう、揚げ物との相性が最高!!

オフシーズンでお店が開いていなくても問題なし!テイクアウトした小魚のフライとポテトに、3種モルトの重厚な黒ビールが最高の相性を見せてくれました(笑)
アルコール度数が6.0%と高めで、3種のモルトによるドッペルボック並みの重厚なコクがあるからこそ、フライの油っぽさをガツンと受け止めて最高に引き立ててくれるんです。
そこに大好きなサーモンアボカドのまろやかさが加われば、立派なごちそうの完成。
「地元のパブが開いてない」「お米が恋しい」という一人旅のつらい局面を、一瞬で至福の時間に変えてくれた思い出深い隠れた名作です。
Staročeško(スタロチェシュコ) —— チェコの伝統を受け継ぐ、クロアチア最古の伝統ラガー

ショップの棚で、このどこか懐かしさを感じるレトロなデザインを見つけたらそれがスタロチェシュコ。チェコの伝統を受け継ぐ、昔ながらのクリーンな味わいが詰まっています。
クロアチアのビール史を語る上で外せないのが、ダルバル醸造所が造るこの「Staročeško(スタロチェシュコ)」です。
その名の通り、チェコの伝統的な製法にインスパイアされた、非常に歴史のあるブランドです。
大手の2大巨頭(オジュイスコやカルロヴァチュコ)とはまた一線を画す、どこかホッとする昔ながらの味わいが魅力。
今回は、私が実際に現地で喉を鳴らした王道の1本と、旅のキャパシティーの関係で泣く泣く諦めた、もう一つの魅力的なラインナップをご紹介します。
Staročeško Svijetlo LAGER PIVO —— 伝統製法が息づく、黄金色の本格派ピルスナー

チェコの伝統製法と高品質な水で造られる王道ラガー。余計な雑味が一切ない、クリーンで奥深い麦のコクが歩き疲れた体に染み渡ります!
一口飲むと、チェコスタイルの伝統がしっかりと息づいているのが分かります。
日本の一般的なラガーよりも、どこか素朴で、麦の旨味がダイレクトに伝わってくる感じ。
変な雑味が一切なくて、喉越しが本当にクリーン。
ちなみに、このクリーンなラガーに合わせたのが、スプリトの超有名店「ST-Burek(since 1983)」でテイクアウトした焼き立てのブレク(Burek)!

スプリトの有名店『ST-Burek(since 1983)』のショーウィンドウ。ここで買ったパリパリ熱々のひき肉ブレクと、クリーンなスタロチェシュコのラガーは、文句なしに相性抜群の最高コンビでした!
何層にも重なったパリパリ・サクサクのパイ生地に、塩気がしっかり効いたジューシーなひき肉がこれでもかと詰まった地元のソウルフードなのですが、これがもう、ラガーと合うこと合うこと♬
ブレクの濃厚な油分と肉の旨味を、スタロチェシュコの雑味のない苦味がスパッと綺麗に切ってくれて、無限ループが止まらなくなります。
派手さはないけれど、旅の途中で飲むと「あ、これこれ、こういうのよ」としみじみ癒やされる、最高のローカルペアリングでした。
【未練メモ】本当はこれも飲みたかった!レモン風味の誘惑「ラドラー」

ポップでカラフルな缶が多いラドラー界において、まさかの『黒地にレモン』という超硬派で攻めたデザイン!一見アルコール度数がめちゃくちゃ高そうに見えますが(笑)、中身は2.0%の爽やかなレモンラガーというギャップに激しく後ろ髪を引かれました。
実を言うと、このスタロチェシュコには、現地でめちゃくちゃ評価が高いレモン味の「Radler(ラドラー)」(アルコール度数2.0%)のラインナップもあるんです。
公式サイトによると、本物のレモン果汁を使った爽快なシトラス感と、スタロチェシュコ本来のクリーンなラガーが融合した、現地でもリフレッシュに最高の1杯として大人気なのだとか。
オフシーズンの冬旅とはいえ、よく歩く一人旅。
歩き疲れた体にあの甘酸っぱいレモンラガーを流し込んだら絶対に最高だったはず……!
ですが、これまでのワインや黒ビールたちの誘惑、そしてパッキングの限界もあり、今回は泣く泣くパス。
次のクロアチア旅への宿題がまた一つ増えてしまいました(笑)。
Pan(パン) —— ネットなしの直感で選んだ、魅惑の黄金ラガー「Zlatni」

ショップの棚に隣同士で並んでいた定番のラガー(緑)とZlatni(金)。ネットが繋がらない中、『定番じゃ面白くないな』と直感だけで左側の金色をカゴに入れました(笑)
クロアチアの街を歩けば、緑色の看板やパラソルを至る所で目にします。
それが、オジュイスコやカルロヴァチュコに次ぐ大衆ブランドの一角「Pan(パン)」です。
北部のコプリヴニツァ(Koprivnica)に醸造所を構える、カールスバーグ・クロアチアが手掛ける超メジャーブランドで、定番の通常ラガー(Lager)はすっきり飲みやすくて人気があります。
が、今回Moose(ムース)がショップの棚で目を付けたのは、別の種類でした。
Pan Zlatni(パン・ズラトニ) —— 100%地元産のこだわりが詰まった贅沢な一杯

ホテルの部屋でいざ抜栓!その名の通り、見事な『黄金(Zlatni)』の輝きと100%地元産麦芽のリッチなコク。ネットなしのハプニングが生んだ、大正解のチョイスでした!
実はこのビールを買った時、インターネットが繋がらない環境にいたんです。(eSIMをケチったのでね(笑))
そのため「Zlatni」が一体どういう意味なのか、どんな味なのかも全くわからない状態でした。
でも、「普通のラガーはいつでも飲めるし定番すぎるから、ここはパスやな」と嗅覚が働き、直感だけでこの1本をチョイス。
これが大正解!
いざ飲んでみると、定番ラガーのすっきり感は残しつつも、麦の甘みとコクがワンランク上でめちゃくちゃリッチなんです。
後から調べたら「Zlatni=クロアチア語で『黄金』」という意味で、100%地元産の麦芽にこだわったプレミアム版だと知り、「やっぱり吞兵衛の直感に狂いはなかった!」とガッツポーズ(大衆向けをスルーする審美眼、冴え渡ってます!(笑)。
ネットがないからこそ出会えた、旅のハプニングが生んだ最高の「黄金」体験でした。
【番外編】一人旅のつらいところ!キャパオーバーで諦めた、悔やまれるビール達
クロアチアには魅力的なクラフトビールが多すぎて、一人旅の胃袋とパッキングのキャパシティ(そしてワインの誘惑!)の前には、涙を飲んで諦めざるを得なかった銘柄たちがたくさんあります……。
その中でも、激しく後ろ髪を引かれた「次こそは絶対に飲む!」と心に誓った筆頭株がこちらです。
Zmajska Pivovara(ズマイスカ・ピヴォヴァラ) —— クロアチア・クラフト界のカリスマ「龍」
ザグレブに拠点を置く「Zmajska Pivovara」は、その名の通り「龍(Zmaj)」のロゴがトレードマーク。
クロアチアにクラフトビール革命を起こした、人気の火付け役的な存在のブルワリーです。
お店の棚でこの可愛い龍のパッケージと目が合った瞬間、直感で「これは絶対に試したいやつ!」と察したのですが、無念のキャパオーバーでした……。
特にこの2本は、今でも「無理してでもホテルで開ければよかった」と悔やまれる代物です。
Pale Ale(ペールエール) —— 伝説の始まりとなった看板商品

これぞ龍のマーク!クラフトビールの人気の火付け役となった、現地でも評価がめちゃくちゃ高い看板ペールエールです。
4種類のホップを組み合わせることで、マンゴーやシトラス、パッションフルーツといったトロピカルなアロマが炸裂する、爽快な飲みごたえの1本。
アルコール度数は5.3%。
Therapy(セラピー) —— 体も心も癒やす?魅惑のセッションIPA

名前がもう最高。「Therapy(セラピー)」なんて、旅で疲れた体を癒やすためにあるようなビールじゃないですか……!
アルコール度数を3.9%と低めに抑えつつ、シトラスやグレープフルーツのフレッシュなホップ香を最大限に引き出した、軽やかで何杯でもいけるセッションスタイル。
これ、夏の観光途中に買って、グビッといきたいビール候補間違いなしです。
Pils(ピルス) —— クラフトの技術が光る、究極にクリーンな王道ラガー

青い龍のロゴが爽やかな飲みごたえを期待させます。旅の終盤、ガツンとしたIPAの後には、こういう究極にクリーンなピルスナーが恋しくなるんですよね……!
ドイツの伝統的な製法に敬意を払い、厳選された伝統的ホップのみを使用したビール。
非常にクリーンで爽快な苦味と、麦芽のほのかな甘みが完璧なバランスで調和した、何杯でも飲める王道のピルスナーは、まさに飲み歩きにピッタリでしょう!
5th Element —— 伝統に「醸造責任者の創造性」を融合させた本格クラフトライン
クロアチアの伝統あるダルバル醸造所(Pivovara Daruvar)が手掛ける、本格クラフトビールライン「5th Element」。
原材料を大麦麦芽、ホップ、水、酵母に限定する伝統的なビールの決まりにとらわれず、そこに「醸造責任者(Brew Master)のクリエイティビティ(創造性)」という5番目の要素(元素)を融合させることで、ビールの新たな可能性を引き出すというモダンなコンセプトのシリーズです。
スーパーでもひときわ目を引くデザインでしたよ。
Moose(ムース)がお店で見かけたのは以下の2種類のみでした。
ABA(American Blonde Ale) —— 「情熱の火」を宿した、シトラス香るブロンド

見た目は完全に炎(FIRE)の紋章!でも中身はシトラス香る軽快なブロンドエール。このデザインと味のギャップが堪りません。
お写真を見ての通り、デザインの主役は燃え盛る「火(FIRE)」の元素!
「ブロンドエールなのに炎?」と一瞬脳がバグりますが(笑)、これが5th Element流。
公式サイトによると、この炎は醸造家の「情熱」そのもの。
中身はアメリカ産のホップを贅沢に使用し、まるでもぎたてのシトラスやシトロンのような爽やかなアロマが鼻を抜けていきます。
非常にクリーンで飲みやすく、クラフトビール初心者でも一瞬で恋に落ちるような、優しくも華やかな一杯。
「見た目は炎、中身はシトラス」という、デザインと味の強烈なギャップ萌えが堪らない1本です!
IIPA(Imperial India Pale Ale) —— 圧倒的な力強さを誇る、重厚な「象」のインペリアルIPA

缶に描かれた立派な象が目印のインペリアルIPA。度数7.5%、通常の3倍のモルトを使った重厚なコクと強烈な苦味は、まさに大地(EARTH)を揺るがす象のような力強さです!
オレンジの缶に堂々と描かれているのは、圧倒的な力強さを象徴する「象(エレファント)」。
公式サイトによると、このIIPAが表現している元素は「EARTH(土)」。
大地を揺るがす象のように、どっしりと重厚な味わいが特徴です。
最高品質の麦芽(モルト)を通常のラガーのなんと3倍も贅沢に使用し、さらに選び抜かれた3種類のホップを大量に投入。
アルコール度数はガツンと高めの7.5%です。
口に含むと、ホップ由来の非常に強い苦味と、それを下から支える濃厚なモルトのコクと甘みが絶妙なバランスで押し寄せます。
「強烈な苦味×濃厚なコク」がガチッと噛み合った、まさに大地(EARTH)のような力強さを感じる、ビール好きには堪らないストロングスタイルな1本です!
くぅ~!!!!公式サイトを読んでるだけで、飲みたくなりますね(笑)
キャパオーバーで飲めなかったのが本当に残念でした。
Ožujsko(オジュイスコ) —— 現地で圧倒的人気を誇る、国民的ラガー!

現地スーパーの棚を埋め尽くす、黄色い缶が目立つOžujsko(オジュイスコ)のラガー。クロアチアを代表するザ・王道の国民的ビールです!
クロアチアの国内シェアトップクラスを誇り、現地で「ジュヤ(Žuja)」の愛称で誰もが愛する国民的ビール「Ožujsko(オジュイスコ)」。
サッカークロアチア代表のオフィシャルスポンサーとしても有名で、赤と白のチェッカーフラッグ(シャホヴニツァ)のデザインがあしらわれた全体的に黄色のパッケージがトレードマークの王道ピルスナー(度数5.0%)です。
名前の由来はクロアチア語の3月(ožujak)からきていて、まだ冷蔵技術がなかった大昔に「1年で最も美味しいビールが仕込める時期」だったことにちなんでいるのだとか。
黄金色の見た目で非常にキレが良く、すっきりとした爽快な喉越しは、現地の肉料理やシーフードにハズレなしの王道中の王道。
クロアチアを旅するなら絶対に外せない、現地の人々の日常に溶け込んだ定番の1本です!
Osječko Radler crni(オシイェツコ・ラドラー・ツルニ) —— 伝統の黒ビールとレモンが融合した、文字通りの「黒ラドラー」

ストロング系を思わせるクールな黒い缶!その正体は、文字通り黒ビールをベースにしたレモンラドラー(度数2%)。カナダでも買える定番ラガーをスルーしてでも、棚の前で目を奪われる佇まいです。
クロアチア最古の歴史(1664年創業)を誇るブルワリー「Osječko(オシイェツコ)」。
ラガーが定番なこちらのブランドですが、ショップの棚でMoose(ムース)の目を奪ったのが、このオシイェツコのラドラー。
一般的なラドラーは緑色や明るい黄色の缶が多い中、これは「黒(crni)」をベースにした非常に硬派なパッケージ。
まるでストロング系のような、アルコール度数が高めなイメージを彷彿させるデザインです。
先に紹介したスタロチェシュコのラドラーも同じく「黒ビール×レモン(黒ベースの缶)」でしたし、「クロアチアの黒ラドラーは、お互いを意識してこんなにインパクトのあるデザインにしてるのかな?」と、棚の前で想像が膨らみました。
そもそも、黒ビールをベースにしたラドラーって!?と、激しく物欲を刺激された、旅のラストにふさわしい強烈な出会いでした。
旅の思い出を自宅へ!重いビール缶を無事に持ち帰るパッキングのコツ
せっかくスーパーでお気に入りのクロアチアビールを見つけたら、お土産として自宅へ連れて帰りたいですよね。
でも、国際線の飛行機に預けるスーツケースの中で「缶が破裂して荷物がビールまみれに……」なんて事態は絶対に避けたいところ。
10年旅を続けるMoose(ムース)が、1滴も漏らさずにビール缶を持ち帰るために実践している「鉄壁のパッキング術」がこちらです。
1. ジップロック(二重)+タオル巻きは絶対 万が一の気圧変化や衝撃での液漏れに備え、缶は必ず密閉できるジップロックに1本ずつ入れます。さらにその上から衣類やタオルでぐるぐる巻きにして衝撃を吸収させます。
2. スーツケースの「中心」かつ「隙間なく」配置する 缶はスーツケースの端(外壁側)に置くと、空港で投げられた際の衝撃がダイレクトに伝わります。必ずスーツケースの中央に配置し、周りを服などでガチガチに固めて「缶が中で動かない状態」を作ってください。
3. 重量制限(23kgの壁)を常に計算しておく ビールのロング缶(500ml)は、1本で約500gあります。5本持ち帰るだけで一気に2.5kgも荷物が重くなる計算です。空港のカウンターで重量オーバーになって泣く泣く廃棄……なんて悲劇にならないよう、手荷物ハカリなどで事前にパッキング後の重さをチェックしておくのがプロの鉄則です。
お気に入りの銘柄を無事に日本まで持ち帰って、旅の余韻に浸りながらプシュッと開ける瞬間までがクロアチアのビール旅です!
クロアチアのビールは「現地スーパーの棚」にロマンが詰まっている!
ここまで、伝統ある定番ラガーから、濃厚ビターチョコのような衝撃をくれた黒ビール、そして度数2.0%のユニークな黒ラドラーまで、クロアチアのスーパーで絶対にチェックしたい5銘柄を厳選してご紹介しました。
冬のオフシーズン、Googleマップに裏切られて雨の中を彷徨ったとしても、地元のスーパーの棚には私たち旅人を裏切らない最高の出会いが待っています。
滞在先を自分だけのプライベートパブに変えて、ジャケ買い感覚でいろいろな銘柄を楽しんでみてくださいね!
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