カナダに住んでいると、ロブスターを食べる機会が日本にいた頃よりよくあります。
特にノバスコシア州やプリンスエドワード島などの海に面している州で頂く新鮮なロブスターは最高です。
やはり魚介類は新鮮なのが1番美味しいですよね。
そんなロブスターですが、美味しく身を頂いた後の殻、みなさまどうされていますか?
やっぱり捨ててしまっていますか?
そんなあなたにぜひ読んで頂きたい今回の記事!!
今日から殻を捨てずにもう一品、絶品なロブスタービスクを作ってみませんか?ちょっと「おぉ~!」ってなること間違いなしです。(笑)
ロブスタービスクとは
ロブスタービスクとは、簡単に言うとクリームベースのスープで、甲殻類の美味しいエッセンスを裏ごしして出汁をとって作るフランス料理です。
カニやエビなどの甲殻類を使って作るビスクは、濃厚でとっても美味しく、パンなどを使って一滴残らず飲み干したくなる、魚介類好きにはたまらないスープです。
ただ、かなりの手間と暇がかかるため、あまり頻繫に作る料理ではないですね。
ですので!!
あまり頻繫に食すことのないロブスターを購入される方はぜひ、このロブスタービスクに挑戦して頂きたいのです!!

必要な材料
ロブスタービスクの材料ですが、専門店などに行かなくても近所のスーパーでそろう物ばかりです。
- ロブスターの殻
- 人参
- 玉ねぎ
- セロリ
- 月桂樹(ローリエ)の葉
- バター
- 小麦粉
- トマトペースト
- 牛乳
- 塩・コショウ
材料がそろったら、ぜひ用意して頂きたいのが底の深い鍋。パスタとかを茹でるのに使うようなこんな↓鍋です。
もちろんロブスターの殻の量にもよりますが、5人家族で1人1匹食べたとして、5匹分の殻+人参やセロリなどを煮詰めていくので、最初鍋に入れた時のかさ(嵩)がかなり高いです。
なのであれば絶対便利なパスタ茹で用の鍋で調理開始して下さい。
分量を書いていませんが、テキトーで。
野菜はどうせ煮詰まってドロドロになっちゃいます。
Moose(ムース)は玉ねぎが大好きなので、いつでもなんでも多めです。
人参よりセロリが多い方がロブスターの風味に負けなくてよし(笑)
セロリが余ったらロブスターサラダに使いましょう!
バターは、殻を炒める用とホワイトソースを作る用に必要です。
ホワイトソースを作る時に失敗しやすい人は、小麦粉・トマトペースト・バターの量をすべて同じ量にしましょう。
作り方
物凄く簡単に順序立ててお伝えしますね。頭に何となく手順を入れとく感じです。
- 野菜をぶつ切りにしておく
- 熱した鍋にバターを入れ、ロブスターの殻を投入(レシピによっては、鍋投入前に殻をオーブントースターなどでこんがりローストするというのも見かけます。それも美味しさが増していいかもですが、今回は面倒くさかったのでパスしました。)
- 野菜を全部投入
- 水をひたひたな加減まで入れる
- 月桂樹(ローリエ)の葉を入れて蓋をして煮る
- 時々混ぜる
- 好きな味のところで火を止め、ザルでこす
- 別鍋でホワイトソースを作る
- 出来上がったホワイトソースにトマトペースト投入後、ロブスターの出汁で伸ばしていって出来上がり!
実際にビスク作りに挑戦したレビュー

ビスク用の野菜ぶつ切り
物凄く簡単に作り方を頭に叩き込んだら、実際に調理に取り掛かりましょう!
まずは、野菜をぶつ切りにします。
どうせ後でザルで押さえつけてこしていくので、大きさなんてきにしません。
ザクザクぶつ切りにします。
玉ねぎ5個、人参3本、セロリ丸ごと全部を、ロブスター8匹の殻に対して使用しました。
カナディアンっぽく大家族用です。
次に底の深い鍋を熱して、そこにバターを入れます。
油の代わりなので大さじ2くらいですかね。テキトーに入れます。
その後にロブスターの殻をドバーっと投入します。

バターを熱した後、ロブスターの殻を投入
投入後は塩・コショウをして軽く炒めます。
バターと殻のいい匂いがしてきますよ。

ロブスターの殻を軽く炒める
いい匂いが部屋中に立ち込めてきたら、ぶつ切りにした野菜を全投入します。

ぶつ切りにした野菜を全投入
その後、塩・コショウをして軽く炒めます。
Moose(ムース)はここで野菜を炒めましたが、面倒な人は野菜投入後、一気に水を入れて下さい。

ビスク用の水をひたひたまで入れる
水の量ですが、ひたひたなくらいです。
あんまり多いと煮詰めるのに時間がかかるので注意してください。濃厚な出汁が欲しいので、極力水は最低限が◎
野菜からも水分がでますからね。

ローリエを入れてひたすら煮る
後は月桂樹(ローリエ)の葉を入れて、蓋をしてひたすら煮ます。
中火くらいで3時間ほど放置です。
途中で、何度か底からすくい上げるように混ぜます。
長時間の煮込み中にロブスターサラダのレシピに挑戦
ここまでくれば後は放置系なビスク。
その間にロブスターの身を使ったロブスターサラダに挑戦したいと思います。
材料は、セロリと紫玉ねぎ(または、水にさらした玉ねぎ)、レモン汁とマヨネーズ・塩コショウだけです。
お好きな分量の野菜をすべて刻んでボウルに入れます。

ロブスターサラダの野菜みじん切り
野菜を刻んだ後は、ロブスターの身を投入します。

ロブスターを刻んだ野菜に投入
レモン汁をギュっと絞ります。
ロブスターの量にもよりますが、上の写真の量でレモン1個分を入れました。

ロブスターサラダ用にレモンを絞り入れる
後はマヨネーズをお好みの量を投入します。
キューピーマヨネーズだったらかなり少ない量で美味しいですが、カナダのマヨネーズはなんだかコクがないのでこれくらい(だいたい大さじ1強)の量を投入します。

ロブスターサラダにマヨネーズ投入
後は塩・コショウで味を調えて出来上がりです。
めちゃくちゃ簡単ですが、美味しいです!
なんたって新鮮なロブスターで作ったサラダですから(笑)

ロブスターサラダ完成
軽くトーストしたパンに挟んで頂いても良し、オシャレにバゲット乗せるディップにしても良し、レタスやキュウリの上に乗せてサラダにしても良しの万能選手です。

ロブスターサラダをバゲットと一緒にディップとして
Moose(ムース)は、軽くトーストしたパンに挟んでピンクグレープフルーツのレモネードスプリッツァーと一緒に頂きました。
ビスクの出汁を待っている間のとってもいい息抜きになりました(笑)

ロブスターサラダのサンドイッチ ピンクグレープフルーツスプリッツァーと共に
ロブスタービスクの仕上げ
肝心のビスクの出汁ですが、様子を見ながら足し水は一切せずに、どんどん煮詰めていきますので、水の量はかなり減ります。
でも、それで正解です。
ちょっと味見してお好みの具合まで出汁がでていれば火を止めます。

ロブスタービスクの出汁が煮詰まった状態
その後はザルでこしていきます。
殻を上からポテトマッシャーなどでギュギュっとおして一滴残らず美味しいエキスを絞り出します。

ビスク用にとった出汁をザルでこす
ひと手間ですが、ここでもう1度、目の細かいザルでこすとさらに◎
スープの仕上がりの滑らかさが違います。

目の細かいザルで再度こす作業
出来上がった出汁はちょっとオレンジ色を帯びていて、ものすごくいい香り。
ここまでくれば絶対美味しいに決まってます!!

ビスクの出汁
ホワイトソースでとろみをつける
出汁は置いておいて、次はビスクにとろみをつけるためのホワイトソースを作ります。
鍋にバターを入れて溶かします。

鍋にバターを溶かす
バターが解けたら、小麦粉を入れて炒めていきます。
ダマになりやすいので頑張ってください(笑)ちょっとづつ入れるのがコツですね。

溶かしたバターに小麦粉を入れて炒める
炒まってきたら、牛乳で伸ばしていきます。
ここは、生クリームでも豆乳でもなんでも好きな乳製品をどうぞ。ここもちょっとづつがポイントです。

小麦粉とバターを炒めたら牛乳を入れる
よっと滑らかになってきたら、トマトペーストを入れます。
ロブスタービスクっぽいオレンジ色になってきましたね。

トマトペーストを投入
後は、頑張って作った出汁を少しずつ入れてホワイトソースを伸ばしていきます。
出汁の量はビスクの仕上がりの味の好みで決めて下さい。

ロブスタービスクの出汁を入れてホワイトソースをのばす作業
以上でロブスタービスクの完成です!!
手間と暇をかけたスープは絶品のはずです。
もし出汁が残ったら冷凍しておいてもオッケーです。

ロブスタービスク完成
簡単な放置系ロブスタービスクをぜひご自宅でも
ここまで読んで下さった皆様!
もうこれでロブスターの殻を捨てるなんて行為はしないはずですよね!?
時間はかかりますが、結構放置系なスープなので煮込んでいる間になにかしら用事ができちゃいます。
作ってみるとそんなにかしこまらないでいいスープなので、気軽に時間がある時に挑戦してもらいたいレシピです。
かなりズボラなMoose(ムース)もかなり美味しく出来たスープなので、皆様もきっと失敗しないで出来ること間違いなしです!
ずぼらなMoose(ムース)の海外作る料理レシピをもう少し見てみたい方はこちらもどうぞ。