【ミディアム・ダボーダボーを読み解く】カナダのティムホートンズですぐに使える注文英語

海外生活

カナダを代表するコーヒー・チェーン店ティムホートンズ。コーヒーやドーナッツ・スープやサンドイッチなどの軽食をリーズナブルな価格で提供していることもあり、多くのカナディアンに親しまれています。

そんな”カナダを代表するお店”と言ってもいいティムホートンズでよく耳にする言葉、「ダボーダボー」。なんのことかサッパリの人も、もうすでに意味を知っている人も合わせて、カナディアンのようにかっこよく使いこなして注文できるように、英語の例文を紹介したいと思います。

ティムホートンズでのみ使える専門用語をばっちり理解して、カナディアンに一歩近づいちゃいましょう!

ティムホートンズでのみ使える用語「ダボーダボー」

ワーホリで初めてカナダに来た時の話です。レギュラーコーヒーが飲みたくて、ティムホートンズへ行きました。

店員さん
Hi there, What can I get for you today?
Moose(ムース)
Hi, May I have a small regular coffee, please?
店員さん
Of course. Here you are.

英語でコーヒーを注文できた感動に浸りながら、さっそく一口・・・。甘っ!!え!?砂糖とかお願いしたっけ!?と驚きながらコーヒーカップの蓋を開けると、クリームも入っていました。

みなさんも経験したことありますか?なにがいけなかったと思いますか?答えはティムホートンズ専用の注文用語にあります。

ティムホートンズでは、コーヒーや紅茶を注文すると、店員さんが砂糖とクリームを入れて提供してくれます。そのため、注文のときは必ず砂糖とクリームの量を聞かれます。ですが、Moose(ムース)の時は聞かれませんでした。その理由は、”レギュラー”コーヒーと注文した点にあります。

ティムホートンズでは、砂糖とクリームの量を伝える時専用に使っている英語があるのです。それが、「ダボーダボー」の正体です。分かりやすいように以下にまとめてみました。

ティムホートンズ専用の注文英語
  • シングルシングル(レギュラー)・・・砂糖1杯とクリーム1杯
  • ダブルダブル・・・砂糖2杯とクリーム2杯
  • トリプルトリプル・・・砂糖3杯とクリーム3杯

スタバで例えるなら、「グランデ」や「ベンティーノ」といったサイズの名称のような感じでしょうか。知らなければ、なんのことかサッパリという状況になります。まさにMoose(ムース)が、「レギュラーコーヒー=砂糖1杯とクリーム1杯のコーヒー」を注文した時のような状態に陥るのですね。

もちろんこれらの用語は、ティムホートンズでのみ理解してもらえるので、アメリカのカフェなどで「ダブルダブル」と言っても伝わりません。

「ダブルダブル」を使いこなす注文英語の例

ティムホートンズで列に並んで待っていると、カナディアンがかっこよく「ダブルダブル」を使って注文しているのを耳にしますよね?あなたも、これから紹介する例文を使って、その仲間入りを果たしちゃいましょう。

基本の例文
May I please get [数][大きさ][注文したいアイテム]with[砂糖とクリームの量]?

基本の例文はこのようになります。数は1つなら「a」を、2つ以上なら必要な数を当てはめます。次にサイズ、なにが欲しいのか、どれぐらいの砂糖とクリームの量なのかを伝えます。砂糖とクリームの量の言い方、また、砂糖無しやクリームじゃなくてミルクがいい場合は次のように言い換えます。

砂糖とクリームの量の注文例
  • ブラックコーヒー(砂糖もクリームも無し)・・・black
  • 砂糖1杯クリーム2杯・・・1 sugar and 2 cream
  • 黒糖2杯ミルク3杯・・・2 brown sugar and 3 milk
  • 砂糖1杯クリーム無し・・・1 sugar no cream
  • ハチミツを自分で好きな量入れたい時・・・honey on the side
ブラックコーヒーの場合のみ、少しだけ言い方が変わりますが、基本的には上記の例文に当てはめていけば、バッチリ注文ができるはずです。
ブラックコーヒーの場合の例文
Could I get a large black coffee, please?(ラージサイズのブラックコーヒーをください。)

さて、肝心の「ダボーダボー」の使い方ですが、コーヒーを注文するときは、いちいちコーヒーと言わなくてもいいのが暗黙の了解です。

例文1
May I get a medium double double, please?(砂糖2杯クリーム2杯入りのミディアムサイズコーヒーを下さい。)
ダブルダブルをクリームじゃなくてミルクにしてもらいたい時は、このようになります。
例文2
May I please get two small double doubles with milk?(砂糖2杯ミルク2杯入りのスモールサイズコーヒーを2つ下さい。)
複数の飲み物を同時に注文する時は次のように言えます。
例文3
May I please have one large regular and two small triple triples with milk?(砂糖1杯クリーム1杯のラージサイズのコーヒー1つと、砂糖3杯ミルク3杯のスモールサイズのコーヒーを2つ下さい)
どうですか?コツがつかめてきましたか?
先ほどからPleaseの位置をあえて入れ替えていますが、文末につけても動詞の前につけてもどちらでもいいので、あえて入れ替えています。どちらの場合でも丁寧な表現になるので、必ずPleaseをつけるようにしましょう。

では、コーヒーじゃなくて、紅茶でダボーダボーの時はどう言えばいいのでしょうか?

例文4
Could I have a medium earl grey tea double double, please?(砂糖2杯クリーム2杯のミディアムサイズのアールグレイティーをください。)
例文はアールグレイにしましたが、ブラックティーと注目すれば大概オレンジペコーかイングリッシュブレックファーストになります。

どうですか?カナディアンのようにティムホートンズで注文できそうですか?例文で使用しているMay I~やCould I~は、どちらもとても丁寧な言い方です。Can I~でももちろん構いませんが、せっかくなら丁寧な言い方で店員さんに注文しましょう。

店員さんのUp sellトークにもあせらない

ティムホートンズで飲み物を注文した後によく聞かれるのがこちらのフレーズ。

顧客単価を上げるセールストークの例文
  • Would you like to have a strudel with your coffee?(コーヒーと一緒にストゥルゥーデルはいかがですか?)
  • Would you like a donut to go with your drink?(飲み物と一緒にドーナッツはいかがですか?)

これらは、お店の売上を向上する為のアップセルトークで、どの店員さんも飲み物を注文したお客様に必ず聞くようにと教育されます。

ストゥルゥーデル(小さなパイの焼き菓子)は、飲み物を注文した人限定で単品で購入するよりも安く買えるというお得なセットがあります。ちょっと甘いものが欲しいなと思った方は、飲み物と一緒に買えばお得です。

Moose(ムース)もよく陥った状況ですが、いきなり店員さんに、予想していないことを聞かれると焦ってしまって、言っている事が分からない時ってありますよね?でも、もう大丈夫です。基本的に飲み物と一緒になにか買いませんかと店員さんは聞いているので、Yes, please / No, thank youで返答しましょう。

その他の役立つ注文英語の例文

飲み物を注文する以外にも役立つ例文を、いくつか紹介したいと思います。ティムホートンズだけでなく、他のカフェなどでも使えるフレーズだと思いますので、ぜひ活用して下さい。

まず、熱い飲み物を受け取ったときに使うカップスリーブが欲しい時の一言から。

役立つ例文1
Is it possible to get a sleeve for my drink?(カップスリーブを頂くことはできますか?)
Could I get ~またはMay I get ~を使ってもオッケーです。次に、カップスリーブじゃなくてカップ自体を二重にしてもらいたい時の一言。

役立つ例文2
Could you double cup the drink for me, please?(カップを二重にしてもらえますか?)
カップスリーブが薄すぎて役に立っていない時に使えます。これ、よくあるんですよね(笑)次は紅茶を注文した時に使える一言です。カフェにもよると思いますが、ラージ以上を注文するとティーバッグを2つ入れてくれるお店があります。Moose(ムース)的にはティーバッグ2つはちょっと濃くなりすぎなので、いつも2つ目のティーバッグは入れないで下さいとお願いします。

役立つ例文3
Can I have my second tea bag on the side? (2つ目のティーバッグはカップに入れないで別に添えてもらえますか?)
ティムホートンズだと、ラージ以上は必ず2つ目のティーバッグがついてきます。一気に2つのティーバッグを使わなければ、もう一回お湯を入れるだけで新しい紅茶が飲めるのでちょっと得した気分になります。

最後は、持ち歩き用のトレーが欲しい時です。基本的に2つ以上の飲み物を注文すると店員さんが「トレーいりますか?」と聞いてくれるとは思いますが、念のために知っておいて損はないと思います。

役立つ例文4
May I please have a to go tray for my drinks?(テイクアウト用のトレーをいただけますか?)

まとめ

さて、いくつか例文を紹介しましたが、「ダボーダボー」を使ってティムホートンズで注文できそうですか?

ワーホリで来られる方の多くは初め、語学学校に通われると思います。早朝からの授業前、または休憩時間中や放課後などに、絶対ティムホートンズを利用するはずです。なんたってお安いですから(笑)スタバ派の方もローカルカフェ支援派の方も使えるカフェ注文英語例文なので、バンバン活用してもらえると嬉しいです。

Moose(ムース)のように、ティムホートンズでレギュラーコーヒーを注文して、クリームと砂糖入りでガッカリする人が減ることを心より祈っています。