
- ハンガリー料理ってどんなの?
- パプリカって辛いの?
- ぶっちゃけ美味しいの?
- 日本人の私たちの口に合う?
今回はそんな疑問にお答えする記事を用意しました。
- パプリカをたっぷり使用したコクのある煮込み料理が定番。
- 隣国の影響を受けた料理が多く、「どっかで見た料理ハンガリー版」を体験できる。
- スパイスは使用するけど基本的に辛くなく、ほっこりメニューが豊富。
- 日本人の口に合う料理が多いが、1品1品どっしりとボリュームがあり、似たような味なので長期旅行だと飽きる。
ブダペストのみならず、西は温泉湖で有名なへ―ヴィーズ、東は世界三大貴腐ワインの産地トカイまで旅したMoose(ムース)がお届けする実録ハンガリー料理紹介記事です。
旅行者に人気の定番料理から、現地でしか食べられないローカルメニューまで、おすすめのハンガリー料理をご紹介します。
ハンガリー旅行前のグルメ予習にぜひお役立てください。
ハンガリー料理の魅力
ハンガリー料理は、パプリカの香りと煮込み文化が魅力の心まで温まるグルメです。
トルコやオーストリアの影響も受け、スパイス香るスープ、やわらかな肉料理、素朴なデザートなどが豊富にそろいます。
「辛そう」「クセが強そう」と思われがちですが、実は日本人にもなじみやすいやさしい味付けが多く、旅先グルメとしてもなかなかいい所をついてきます。
ボリューム満点でリーズナブルなのも魅力です。
まずはその味の特徴や文化背景をサクッとチェックして、現地での食事をもっと楽しみましょう。
パプリカとサワークリームは国民的アイテム
パプリカはハンガリー料理の象徴的スパイス
→ 甘口〜中辛まであり、色づけと香り付けに使用される乾燥パプリカパウダーを炒め油に加えるのが基本
→ これが料理全体のコクと深みを生むポイントサワークリームは煮込みや付け合わせに多用
→ 肉料理やクレープのソースとして使われ、まろやかさと酸味をプラスパプリカの“辛さ”ではなく“甘みと香ばしさ”を楽しむ料理が多い
スープ文化と煮込み料理の多さ
食事のスタートはスープが定番
→ グヤーシュ、ジョーカイ・バボレヴェシュ(豆スープ)など種類豊富煮込み料理は野菜と肉を一緒に調理するのが基本
→ 一皿で栄養バランスが良く、満足感も◎調理時間が長い分、素材の旨味が凝縮
→ シンプルな見た目でも深い味わい
日本人の口に合う?辛さ・クセは?
香辛料は使うが、全体的には“やさしい味わい
→ インド料理や四川料理のような刺激は少ないクセの強い発酵食品や独特な香草はほぼなし
→ 調理法・素材も日本の家庭料理に近い部分も肉・じゃがいも・玉ねぎなどなじみのある食材が主役
→ 特に煮込み系は「日本のビーフシチュー」に近いと感じる人も「味の濃さ」「酸味」「油分」が気になる場合もあるが、総じて親しみやすい
おすすめハンガリー料理32選
ハンガリー料理のことが少し分かってきたところで、さっそくMoose(ムース)が現地で実食してきた料理も踏まえておすすめ37選、行ってみましょう!
グヤーシュ(Gulyás)

ハンガリーのグヤーシュ(Gulyás)
ハンガリー発祥の定番料理であるグヤーシュはお肉や野菜を煮込んだスープです。
近隣国であるドイツ・オーストリア・スロバキア・チェコでも親しまれている料理で、国によって色々なバージョンがあります。
それぞれの国によって少しずつ違いがあるので、グヤーシュ食べ比べなんて面白いですね。
ちなみにMoose(ムース)はこの元祖ハンガリーのグヤーシュで、3か国目の食べ比べとなります。
食べ比べた国はチェコとオーストリア。
それぞれの国のグヤーシュがどんな感じなのか知りたい方は、それぞれの記事をどうぞ。
フーゼレーク(Főzelék)
グリーンピースやレンズ豆などの野菜トロトロ煮込みスープ。
この野菜の部分は、カリフラワーだったりジャガイモだったりしますが、基本はメインの1野菜(か豆)をとろっとろになるまで煮込んで玉ねぎ、パプリカ、バター、サワークリームなどで味を整えます。
腹持ちの言いずっしりタイプのスープです。
ヴルシュボロシュ・マルハプルクルト(Vörösboros Marharagu)

ヴルシュボロシュ・マルハプルクルト(Vörösboros Marharagu)
呪文かと思いますが、牛肉の赤ワイン煮込みです。
付け合わせはハンガリーらしく色とりどりのパプリカピーマンとガルシュカ。
しっかり煮込まれていて、牛肉がホロホロでとても美味しかったです。
パプリカの肉詰め(Töltött paprika)
レストランではあまり見かけないパプリカの肉詰め。
強引に言ってしまえば、ピーマンの肉詰めパプリカパウダーたっぷりのトマトソース煮込みです。
付け合わせは茹でたじゃがいもが定番。
ロールキャベツ(Töltött káposzta)

ロールキャベツ(Töltött káposzta)
こちらも色々な国バージョンがあり、食べ比べが楽しみな料理です。
パプリカパウダーで煮込んであり、お肉以外にもお米がつめられているので、私たち日本人のよく知るロールキャベツとは少し違いますがとっても美味しかったです。
サワークリームをたっぷりかけて食べるのがハンガリー流で、かなり高カロリーな1品。
実はこのロールキャベツ、ハンガリー国内でも色々な種類があるんですよ。
ハンガリーのトランシルバニア地方のロールキャベツは、パプリカパウダーを使用しないので赤い色をしていないそうです。
ブダペスト周辺でお目にかかることはないですが、もしトランシルバニア地方に足を運ぶ予定がある方はぜひ実食して頂きたいです。

友人がウクライナ人で、よく友人のおばあちゃんが作ったロールキャベツをご馳走してもらってました。
今回ハンガリーのロールキャベツと食べ比べることが出来ましたが、今の所ウクライナのロールキャベツに軍配が上がっています。
プルクルト(Pörkölt)

プルクルト(Pörkölt)
パプリカパウダー味のお肉煮込み料理。
小麦のダンプリングやタルホニャ(Tarhonya)という小さなパスタが付け合わせとして提供されます。
味的にはグヤーシュに似ていますが、グヤーシュはスープでこちらはメインディッシュ。
かなりお腹いっぱいになりますので2つ同時に注文するのはキツイかもです。
トゥーローシュ・テースタ(Túrós Csusza)
カッテージチーズとサワークリームを混ぜたソースに、こんがりと焼いたベーコンを散らしたパスタ。
なんともヘビーなこの麺料理、スロバキア料理のブリンゾベ・ハルシュキを彷彿とさせます。

ブリンゾベ・ハルシュキ (Bryndzové Halušky)
パプリカーシュ・チルケ(Paprikás Csirke)

パプリカーシュ・チルケ(Paprikás Csirke)
鶏肉の煮込み料理。
もちろんパプリカパウダーたっぷりです。
見た目がとっても辛そうですが、最後にサワークリームを加えてあるので、味はとってもまろやかです。
付け合わせはガルシュカというパスタ。(次で詳しく説明しています。)
とにかくお腹がいっぱいになるボリューム感満載の一品です。
個人的には、まろやか過ぎて最後の方はちょっと飽きてしまうお味でした。
ガルシュカ(Galushka)
上記写真のパプリカーシュ・チルケ(Paprikás Csirke)の写真右側がガルシュカです。
卵・小麦粉・水・塩で練った小さいパスタで、煮込み料理の添え物としてよく提供されます。
ガルシュカ自体に特に味はないので、一緒に提供される料理の味で食べる感じですね。
とりあえず、お腹がものすごく膨れます(笑)
コールへー・ハラースレー(Korhely Halászlé)

コールへ―・ハラースレー(Korhely Halászlé)
コールへー・ハラースレー(Korhely Halászlé)は、バラトン湖・ドナウ川・ティサ川などの水が近い地方でとれる淡水魚とパプリカパウダーを使ったスープです。
淡水魚の種類は、鯉やナマズなど。
鯉やナマズってMoose(ムース)は日本で食べた事が無かったので、食べられる魚だと知りませんでした(笑)
まろやかなスープで、ちょっと淡水魚の風味(人によっては臭いと思うかも?)がしました。
魚が好きな方はとっても美味しく頂けるスープですね。

コールへー・ハラースレー(Korhely Halászlé)の淡水魚
寒い冬の観光だったので、温かいスープが身体に染み渡って淡水魚の臭みなんてなんのその(笑)
美味しく完食しました。
ハラースレー(Halászlé)

ハラースレー(Halászlé)
似ているスープで辛いバージョンのハラースレー(Halászlé)というスープもあります。
こちらもコールへー・ハラースレー(Korhely Halászlé)と同じく、淡水魚とパプリカをふんだんに使ったスープです。
見るからに辛い色の透き通ったスープが特徴。
フィッシャーマンズスープ(漁師のスープ)として親しまれている地元民に人気の1品です。
魚好きで辛いのがOKな人は、こちらのハラースレー(Halászlé)の方がいいかもしれませんね。

フルーツスープ(Gyümölcsleves)

フルーツスープ(Gyümölcsleves)の素
夏の暑い時期に体を冷やすために、前菜として提供される甘い果物スープ。
さくらんぼ・桃・木苺・プラムなど色々な種類の果物がブレンドされています。
残念ながらMoose(ムース)がハンガリーを旅したのは冬の為、レストランで味わう事は叶いませんでした。
ですが!!
スーパーにはちゃーんと売っていましたよ、冷製フルーツスープの素♪

フルーツスープ(Gyümölcsleves)サワーチェリー
お土産物として買って帰ったので、また食レポならぬ作レポ記事をあげたいと思います。
レチョー(Lecsó)

レチョー(Lecsó)
ハンガリー版ラタトゥイユ。
パプリカ・トマト・玉ねぎをパプリカパウダーで煮込んだ1品。
夏の定番料理と言われていますが、年間を通してレストランで食べることができます。
野菜のみのベジタリアンバージョンもあれば、たまごやコルバース(Kolbász)というハンガリーのソーセージ、お肉の付け合わせとして提供されることもあります。
フォアグラ(Libamáj)

フォアグラ(Libamáj)
フォアグラと聞くと、フランスと思うのはMoose(ムース)だけでしょうか(笑)
フォアグラは、その製造過程から生産量も減ってきているので、まさに高級食材となりつつあります。
ですが、ハンガリーではフォアグラ料理が名物とありお手頃なお値段で味わう事ができます。
ご覧ください、このサイズ感!!
マッシュポテトの上に乗っかっているお肉、全てフォアグラなんです!
Moose(ムース)が頂いたこのフォアグラを提供しているレストランは、ブダペストに滞在するならぜひ訪れて欲しいおすすめのお店です。
リンゴのスライスと共にフランベされて提供されるこちらのフォアグラ。
リンゴの甘さと酸味、さらに濃厚なフォアグラが口の中でとろけて混ざり合う、まさに至高のお味でした。
ありがたいことに節目の〇十歳の誕生日をハンガリーで迎えることが出来、ディナーをこちらのレストランでとったのですが、海外ではなかなかあり得ない素晴らしいサービスを受ける事が出来ました。
しかもかなりのイケメンさん達がサーブしてくれるので、目の保養にもなって(笑)
小さなレストランなので要予約ですが、絶対に損はしませんのでブダペスト滞在の折にはぜひ足を運んでみて下さい。
チガーニペチェニェ(Cigánypecsenye)
豚肉をニンニクやパプリカパウダーで味付けして焼いた料理。
付け合わせに豚の脂身こんがり焼きも提供されることが多く、豚オン豚でかなり肉食系なメニューです。
マルハフーシュレヴェシュ(Marhahúsleves)

マルハフーシュレヴェシュ(Marhahúsleves)
牛肉とお野菜たっぷりのコンソメスープです。
ゴロゴロお野菜にしっかり煮込まれた牛肉、そして細いそうめんのような麺が入っています。
あっさりとしたスープなので、パプリカとサワークリームに疲れた時にぴったりの1品です。
Töpörtyű&Pörc
豚肉やガチョウの脂身をこんがりカリカリに揚げた1品。
鶏皮のから揚げみたいな感じですかね。
Pörcは脂身ではなく、豚バラ肉の揚げ物です。
お酒が間違いなく進むでしょう(笑)
ボークナックル(Csülök)

ボークナックル(Csülök)
豚の前足をグリルした料理で、ドイツなどでもよく見かける料理です。
グリルなので、かなりの脂身がぷるんぷるんに残っていて、コラーゲンたっぷりすぎてMoose(ムース)はギブアップな1品でした。
横の付け合わせがザワークラウトなのですが、この酸味のおかでげなんとか食べれたって感じでしたね。
そして、なによりも臭かった!!
ドイツのオクトーバーフェストで食べた油で揚げたバージョンのポークナックルが断然美味しかったです。
ごめんね、ハンガリー(笑)
クルズット(körözött)

クルズット(körözött)
現在のスロバキアにあるリプトフ(Liptov)のカード(凝乳)チーズの名前から名付けられたオレンジ色のスプレッド(パンに塗るジャムのようなもの)。
旧オーストリア・ハンガリー人の大好物だそうで、色々なバリエーションがあります。
一般的なものは、羊のミルクで作ったカード(凝乳)チーズ(Juhtúró)・刻み玉ねぎ・パプリカパウダー・バター・キャラウェイシードを合わせたものです。
マンガリッツァ豚(Mangalica)

マンガリッツァ豚(Mangalica)
マンガリッツァ豚(Mangalica)は、ハンガリーの国宝指定されている希少種の豚です。
この豚は「食べる国宝」として、世界の美食家たちの間でも人気。
スペインやアメリカなどの世界市場に半数以上が輸出されているので、ハンガリー国内ではあまり見かけません。
ハンガリー滞在中、Moose(ムース)も必死の思いでこのマンガリッツァ豚(Mangalica)を提供しているレストランを探しました。
やっとの思いで見つけたマンガリッツァ豚(Mangalica)のお味は、とっても大満足!
豚特有の臭みもなく、いい感じで脂がのっていてすごく柔らかかったです。
自国民よりも、他国民の方が愛してやまない希少な豚さんは、ハンガリーで必食の1品です。
ホルトバージ・パラチンタ(Hortobágyi palacsinta)
お肉のクレープ包み。
パプリカソースたっぷりで頂きます。
有名観光地ホルトバージの名前があるのでホルトバージの郷土料理かと思いますが、全く関係ありません(笑)
紛らわしいですね。
パラチンタ(Palacsinta)
ハンガリーのクレープ。
中身はチョコやジャム・カッテージチーズなどシンプルなスイーツ系とチーズやハムなどのおかず系とがあります。
東欧でよく見かけ、国によって呼び名が違います。
Moose(ムース)はスロバキアでパランチキを食しましたが、ハンガリーのパラチンタも同じイメージですね。

パラチンキ( Palacinky )
エスターハージー・トルテ(Esterházy torte)

エスターハージー・トルテ(Esterházy torte)
ハンガリーの名家・エスターハージ―家の紋章を模した矢羽根模様が特徴的なスイーツです。
幾層にもなるヘーゼルナッツスポンジの間に、ラムレーズンクリームをたっぷり挟んだケーキは、ぜひハンガリーで食べておきたい1品です。
ちなみにMoose(ムース)が住んでいるトロントで似たようなケーキを見つけたので購入してみました。

カナダで買ったエスターハージー・トルテ(Esterházy torte)
北米風にアレンジされていたのか、中はカスタードクリームとバニラクリームでした。
ブダペストのカフェで見たエスターハージー・トルテには全く及ばない代物でしたので、これからハンガリーへ旅行される方はぜひ現地で実食してみてくださいね。
ショムローイ・ガルシュカ(Somlói galuska)

ショムローイ・ガルシュカ(Somlói galuska)
ショムローイ・ガルシュカ(Somlói galuska)は、スポンジケーキにチョコソースとクリームをのせたデザートです。
スポンジケーキを何層にも重ね、ナッツ・チョコレートソース・生クリームをたっぷりかけて頂くスイーツ。
とりあえず、甘い・・・(笑)
生クリームがお好きな方にはおすすめですが、特に食べなくても後悔はしないデザートですね(笑)
ホームメイドキットもスーパーで売っているので、お土産として買って帰るのは話のネタになるのでありですね。

ホームキット版ショムローイ・ガルシュカ(Somlói galuska)
ドボシュ・トルタ(Dobos Torta)

ドボシュ・トルタ(Dobos Torta)
一見ミルフィーユを彷彿とさせるレイヤーケーキは、ハンガリーの価値ある文化として政府認定されているスイーツです。
表面はパリッとしたキャラメルでコーティングされた、薄いスポンジとカカオ入りバタークリームが層をなすケーキ。
ハンガリー政府公認なスイーツは必食確定ですね。
クレーメシュ(Krémes)

クレーメシュ(Krémes)
バニラとカスタードクリームをパイで挟んで粉砂糖をトッピングしたハンガリーバージョンのクレムシュニテ。
ミルフィーユの1層版みたいなケーキですが、ハンガリーだけでなくスロベニアやクロアチアでも違う呼び名で親しまれています。
カカオーシュ・チガ(kakaós csiga)

カカオーシュ・チガ(kakaós csiga)
ハンガリーの菓子パンで、ココアカタツムリという意味のチョコレートロールパン。
一瞬このチョコがケシの実に見えて、悪夢を思い出しました(笑)
冷凍バージョンのも売っているので、キッチン付きのホテルに滞在しているなら、トースターオーブンで焼き立てが味わえそうですね。

カカオ―シュ・チガ(kakaós csiga)冷凍
見かけがどうにもシナモンロールみたいなのですが、砂糖のグレイズはついていませんのでカカオの味をしっかり味わえますよ。
(Túrós batyu)
カッテージチーズに似たチーズ、Túróが詰まったパン。
砂糖で甘くしてあるTúróチーズは、ちょっとチーズケーキを彷彿とさせます。
ジェルボー(Zserbó)
パイ生地とアプリコットジャム、くるみで層をなし、その上にチョコレートをコーティングしたスイーツ。
最近ではアプリコットジャムの代わりに蜂蜜やりんごなど色々な甘いものをサンドしています。
ケシの実パスタ(Mákos tészta)
ケシの実をふんだんに使用し、粉砂糖を上にトッピングした甘いパスタ。
甘いパスタの時点で、おやつなのか食事なのかちょっと分からない1品です。
ちなみにMoose(ムース)はケシの実に苦い思い出があるので、お菓子だろうが食事だろうが、ヨーロッパで食べるケシの実は避けたいと思います(笑)
ケシの実のお菓子の味が気になる方は、こちらの記事をどうぞ。
セモリナ麺のアプリコットジャム乗せ (Grízes/Darás Tészta)
甘いパスタが続きます。
セモリナ(デュラム小麦の粗挽きからふすま粉を省いたもの)パスタにアプリコットジャムをたっぷりのせた甘いパスタ。
これも、おやつなのか食事なのか未だに不明です(笑)
ハンガリーのおすすめB級グルメ5選
レストランでの食事も良いけれど、屋台や市場で気軽に楽しめる料理も見逃せません!
ハンガリーのB級グルメは、どれもボリューム満点でコスパ抜群。
観光の合間に立ち寄れる手軽さも魅力なので、1人旅やコスト重視派さんはぜひぜひ味わって下さいね。
ランゴーシュ(Lángos)

ランゴーシュ(Lángos)
ハンガリーの揚げパンピザ。
ストリートフードとして大人気で、チョコなどの甘い系とチーズやハムなどをトッピングしたおかず系の2種類あります。

スイーツ系のランゴーシュ(Lángos)
おかず系のランゴーシュはもちろん、サワークリームをたっぷりのせて頂きます。
かなりのボリュームなので、このランゴーシュ1つでお腹パンパンになりますのでご注意ください。
焼きソーセージ(Sütőkolbász & Hurka)
ビールを片手に、ハンガリー焼きソーセージにかぶりついてみましょう。
茹でても焼いても美味しいソーセージは、市場やフードコートなどで気軽に注文できます。
デブレツェ二・コルバース(Debreceni Kolbász)

デブレツェ二・コルバース(Debreceni Kolbász)
ハンガリーの都市・デブレツェンにちなんで付けられた赤みがかった豚肉ソーセージ(写真右上)。
パプリカとスパイスをふんだんに使用したソーセージです。
ヴェーレシュ・フルカ(Véres Hurka)

ヴェーレシュ・フルカ(Véres Hurka)
血のソーセージという、その名の通り血、米またはパン、マジョラム、スパイスのソーセージです。(右側の黒いソーセージ)
余談ですが、血のソーセージはポルトガルにもありました。
ハンガリーでは食べませんでしたが、スコットランドでは実食しましたよ。
「血」と聞くと、オエッ!と思うかもしれませんが、食べてみると全く血生臭いなんてことはありませんのでご安心ください。
血と言えば、スコットランドやポルトガルでも血を使ったソーセージがありますね。
Moose(ムース)はスコットランドでブラック・プディングを食してきましたが、一切血の味なんて感じませんでしたよ。

ブラック・プディング(Black Pudding)
ブラック・プディングの味の感想が気になる方はこちらの記事をのぞいてみてください。
マーヤシュ・フルカ(Májas Hurka)
レバーのソーセージ。
肝臓と米、塩、唐辛子、香辛料、玉ねぎ、にんにく、マジョラムを混ぜ合わせたソーセージです。
クルトゥーシュ・カラーチ(Kürtőskalács)

クルトゥーシュ・カラーチ(Kürtőskalács)
パン生地を棒に巻き付けて焼いて、粉砂糖やチョコ・ココナッツ・シナモンなどをまぶしたスイーツ。
アイスクリームを入れたりクリームトッピングのものなど、色々なバージョンがあります。
街の至る所でみかけるこのスイーツは、甘くていい香りがするのでついつい立ち寄ってしまうこと間違いなし。

クルトゥーシュ・カラーチ(Kürtőskalács)の店
ドイツやチェコでも見かけるこのスイーツは、国によって色々な名前で呼ばれていますよ。
実は、このスイーツの本家本元を競って各国間で激しいバトルが繰り広げられています。
日本でもどこが本家本元かバトル、ありますよね(笑)
どの国に行っても、おんなじなんですね。
初めてのハンガリー料理でおすすめの料理は?
初めてのハンガリー料理でおすすめなのは、やはり定番のグヤーシュ。
Moose(ムース)個人が一押しなのは、フォアグラです。
ハンガリー料理には、初めての旅行者でも気軽に楽しめる定番で親しみやすいメニューがたくさんあります。
味が濃すぎず、辛くもなく、日本人の口に合うものばかりなので、食べ歩きの楽しさも倍増ですよね。
ここでは、ベジタリアンの方やお子さま連れでも安心して食べられる料理をご紹介します。
ベジタリアン向けの料理はある?
レチョー(Lecsó)
→ パプリカ、トマト、玉ねぎを炒めた野菜の煮込み。卵入りバージョンもありフーゼレーク(Főzelék)
→ グリーンピースや豆などをペースト状に煮込んだ温かい野菜料理トゥーローシュ・テースタ(Túrós Csusza)
→ サワークリームとチーズを和えたガッツリ麺料理(ベーコン抜きにできる場合あり)ランゴシュ(Lángos)
→ 揚げパンにガーリックやチーズをのせた軽食。ベジ仕様も多数あり季節のスープ類
→ 夏のフルーツスープやトマトやかぼちゃのスープなど、野菜を活かした優しい味の一皿が多い
子供も食べられる?
パプリカーシュ・チルケ(Paprikás csirke)
→ 鶏肉をパプリカとサワークリームで煮込んだまろやかな料理。辛さなしグヤーシュ(Gulyás)
→ 牛肉・じゃがいも・にんじん入りのスープ風シチュー。家庭的な味わいで人気パラチンタ(Palacsinta)
→ ハンガリー風クレープ。ジャムやチョコ、ナッツ入りなど甘さ控えめでデザートに最適ロールキャベツ(Töltött Káposzta)
→ トマト煮込みのロールキャベツ。サワークリームでやさしい味付け牛肉と野菜のコンソメスープ(Marhahúsleves)
→ そうめんのような麺も入っているので子供も食べやすい
ハンガリー料理は安くてほっこり、日本人の口にも合う
ハンガリー料理は、見た目のインパクト以上にやさしく奥深い味わいが魅力で、日本人の口にもほどよく合います。
旅行中に「何を食べようか迷う…」という方でも、スープや煮込み料理、乳製品を使ったまろやかなメニューが豊富なので、きっとお気に入りが見つかるはず。
もしあなたが冬のハンガリー旅行を検討しているなら、ハンガリーの煮込み料理に惚れ込んでしまうこと間違いなし。
夏のハンガリー旅行を検討しているなら、ぜひハンガリースペシャリストの果物の食前スープに挑戦してみてください。
最後になりますが、ハンガリー料理の代表的な魅力をもう一度わかりやすく整理して締めくくりとさせていただきます。
香り高いスパイス使い(特にパプリカ)
→ 甘く香ばしい風味が料理に深みを与えるやさしく素朴な味わい
→ 見た目はこってりでも、辛さ控えめで日本人にもなじみやすいスープと煮込み文化が豊か
→ 一皿で満足でき、寒い季節にはたまらないあたたかさボリューム満点なのにリーズナブル
→ 地元食堂ではコスパの良さに驚くことも東欧・中欧・トルコなど多文化が融合
→ ユニークな食体験ができるサワークリームやチーズなど乳製品も豊富
→ 濃厚なのに酸味とのバランスが絶妙日本ではなかなか食べられない「ここだけの味」
→ ランゴシュや果物冷製スープなど、現地ならではの料理が楽しめる
旅行中のグルメ選びは旅の満足度を大きく左右します。
ぜひこの記事を参考に、ハンガリーで自分好みの絶品料理を見つけてみてください!
当サイトでは他にもハンガリーに関する様々な情報を発信しています。
他にもハンガリー旅行で気になる事があるなら、一度覗いてみて下さいね。














