LCCを利用すると、航空会社の上級会員資格やプライオリティパス、またはラウンジアクセスができるクレジットカードを持っていないと、ラウンジを利用することができません。
しかし、エアアジアの本拠地、マレーシアのクアラルンプール国際空港KLIA2には、エアアジア専用のラウンジが存在します。
上級会員でなくても、利用料さえ払えば誰でも利用できるプレミアムレッドラウンジは、果たして利用価値があるのでしょうか。実際に利用してみた体験から、その利用価値をチェックしてみたいと思います。
エアアジアのプレミアムレッドラウンジについて
エアアジアのプレミアムレッドラウンジは、エアアジアの本拠地、マレーシアのクアラルンプール国際空港KLIA2の出国ホールにあります。
利用対象者
基本的に、お金を払えば誰でも利用することができます。公式ホームページによると、予約なしの場合で、3時間85リンギット(RM)、日本円で約2120円(2020年4月現在のレート)支払えば使用できます。
0歳から2歳の子供は無料です。また、事前予約をすることもでき、その場合には75リンギット(RM)、日本円で約1870円(2020年4月現在のレート)と、利用料金が少し安くなります。
エアアジアのプレミアムフラットベッド・プレミアムフレックスを予約している人は、最初の3時間は無料で利用できます。
エアアジアのラウンジ特典
エアアジアの公式サイトによるラウンジの利用特典は、以下の通りです。
- 食事・飲み物
- 新聞・雑誌
- シャワー
- 充電エリア
- VIP ルーム
- 専用無料Wi-Fi
- ワークステーション
他社の航空会社ラウンジと比べても、LCCだからと言って、特に劣っているということはありません。
シャワーの利用も出来るし、むしろかなり上質な部類のラウンジではないでしょうか。
プレミアムレッドラウンジ利用実体験レポート
今回Moose(ムース)が予約したチケットは、プレミアムフラットベッドのため、3時間無料でプレミアムレッドラウンジを利用することができました。
ラウンジの場所ですが、従業員入口かと一瞬勘違いしそうなところにありました。
中に入ると、受付とすぐその横にプリンターがありました。受付の方は席を外していたので、とりあえずラウンジの奥へと進むことにしました。
無料ラウンジではないのに、受付の方が常駐していないのはちょっと気になりました。が、ラウンジ自体がかなり閑散としていて、誰が新しくラウンジに来た人か一目瞭然だったので、経費削減の策かもしれませんね。
ラウンジ内の施設チェック
サイトにあったラウンジ内の特典を、さっそくチェックしていきたいと思います。
食事と飲み物
まずは、個人的に1番重要視している食べ物と飲み物です。空港内の飲食に関しては、世界中どこも値段が結構高めに設定されているので、ラウンジで無料でおなかを満たす事ができるというのは重要な節約ポイントになります。
まず飲み物です。ジュースやコーヒー・紅茶、水や炭酸飲料など基本的な飲み物はそろっていましたが、アルコールは有料となっていました。
しかも、タイガーという缶ビールのみ。吞兵衛のMoose(ムース)からすればかなりガッカリですが、イスラム教の国なのでお酒があるだけでもよしとしましょう。
食べ物ですが、一応温かい料理と軽食が用意されていました。
品数がそんなにあるわけではありませんが、小規模なラウンジなので許容範囲内です。訪れたのがお昼というとこもあり、ちょっとガッツリめなランチメニューでした。
ベジタリアンの方も食べれるジャガイモとナスのカレーや、マレーシアの代表的な料理アヤム(Ayam Masak Merah)がテーブルには並んでいました。
辛い料理が苦手なMoose(ムース)は、こちらの鶏アヤムを味見しました。平均的なラウンジ料理の味で、なにか特別ということは無いです。
雑誌・新聞
雑誌と新聞は、ラウンジ内に数か所設置してありました。特にこれと言って読みたい雑誌や新聞があるわけではないですが、無いとちょっと寂しいと思うのはMoose(ムース)だけでしょうか(笑)
シャワー
シャワー室は、お手洗いと同じ個室についています。このトイレにはトイレットペーパーがありますので、ご安心ください。
トイレとシャワー室は、シャワーカーテンで仕切ることができますが、水しぶきがあちこちに飛び散らないようにするだけで、床は普通に水浸しになります。
マレーシアのこのトイレとシャワー事情には、永遠に慣れることはないでしょう・・・。
トイレの個室内には、棚や微妙な位置にあるフックがありますが、使い勝手はよくなさそうです。
一応ソープ的なものもついていますが、髪がギシギシになる系のやつです。汗をかなりかいてしまって、どうしてもシャワーをあびないといけない場合以外は、ちょっとパスしたいシャワー室でした。
充電エリア
充電エリアは、通常のイスやテーブル付近にあるコンセント以外にも、別に専用に用意されていました。
携帯やカメラの充電など、小さな正方形の棚に収まるものを各々で管理できるようになっています。鍵付きなので、セキュリティ面でも安心ですが、肝心のカギは見当たりませんでした。恐らくフロントで管理しているものと思われます。
VIP ルーム
こちら、ガラス張りの扉で閉ざされていたVIP ルームです。利用するには、受付で手続きをしないといけないようですが、そこまでして利用する意味ありますかね?
プライベート会議室風な室内は、ビジネスミーティングなどに向いていそうでした。
ワークステーション
ノートパソコンや会議資料を広げ回っても、余裕なほどスペースがある縦長の机。その奥にはパソコンが設置されていました。
長机の向かいは、一応簡易仕切りで見えにくくはなっています。
専用無料Wi-F
ラウンジ内では、ほかのラウンジ同様、専用の無料Wi-Fiを利用することができます。速度も文句はありませんでした。
開放的な仮眠スペース?
特典として紹介はされてはいませんが、こちらのラウンジは2階建てになっています。
階段をあがると、シューズフリーの広々としたスペースが広がっています。黄色のクッションは、自宅のリビングのように腰かけてリラックスしてもいいし、枕としても利用できます。
自由にゴロンと寝ころべるスペースがあるのは、かなりいいですよね。窓からは飛行機も見えて、かなり開放的な空間となっています。
まとめ
エアアジアのプレミアムレッドラウンジは、シャワー室を利用するかしないかで、利用価値が変わるというのが今回の調査の結果です。
シャワー室利用なんてしないという方は、スルーしてもらってもいいラウンジでしょう。
ただ、クアラルンプール空港はアジア圏旅行に必須のハブ空港なので、長時間の乗り継ぎがある方も多く、飛行機に乗る前にスッキリしたいと思う方も多いはずです。
シャワー室利用目的と、食べ物・飲み物込みで85リンギットは格安だと思います。
シャワー室利用費を安く抑えたいという人には、かなりおすすめなラウンジです。