スペインとポルトガルを訪れる際、両方の国を日程に組まれる方は多いと思います。
その際の移動手段をどうするか、迷いますよね。
Moose(ムース)も迷いまくった内の1人でした。
そこで今回は、マドリードからリスボンへの移動手段であるバス・飛行機・列車の選択肢をじっくり比較してみました。
また実体験をもとに、あえて夜行寝台列車を選んだ理由もお伝えしています。
皆様の旅行計画の参考になれば幸いです。
値段で比較
1番気になる項目ですよね。移動手段別に見ていきましょう。
バス
複数のバス会社がマドリード~リスボン間を走行しています。
この複数のバス会社を一発で比較検索してくれるGoEuro(現在はOmio【公式】ヨーロッパ格安乗車券検索)というウェブサイトは、なかなか秀逸です。
検索結果によってはなんと10€からバスのチケットを購入する事が出来ちゃいます。
いろいろなバス会社のサイトなどで検索してみた結果、平均的に20€~50€前後がバスの値段になりそうです。
予約をする方は、早ければ早いほどお得なチケットを見つけられる可能性があります。
割引はスペイン・ポルトガル・イタリア・UK・オランダのいずれかの国を終着点とする、飛行機以外の予約に限ります。
キャンペーン期間は2022年10月24日まで。
ぜひ、少しでもお得に旅して下さいね。
キャンペーンコードはOMIOAUTUMNです。(※他のクーポンなどと併用はできません。)
飛行機
マドリード~リスボン間の移動は、LCC利用で約25€前後から購入できます。
利用する航空会社にもよりますが、手荷物は無料でも預け入れ荷物は別途有料だったり、預け入れ出来る荷物のサイズが小さめという事もあります。
TAPポルトガル航空利用だと、1番安いクラスのチケットだと手荷物しか受け付けていないようです。
預け入れ手荷物(3辺の合計が158cm以内で23kg以下)を含むチケットだとお値段は約50€前後からです。(2018年10月調べ)
また、航空券を購入する時は、複数の予約サイトをチェックして値段を比較しましょう。
サイトによって、値段が左右しますよ。
Moose(ムース)はよく、お得な航空券一括比較『スカイスキャナー』を利用します。
複数の予約サイトをそれぞれチェックしなくて済むので、すごく時短ができて助かってます。
列車
マドリード~リスボン間の列車は、トレンホテル(TrenHotel)国際夜行列車のみのようです。
スペイン国鉄Renfeが運行しているルシタニア(Lusitania)号は寝台列車で、座席のランクによって金額が変わってきます。
合計で4つのランクがあり、皆様の旅のスタイル別に選ぶことが出来ます。
Turistaはリクライニング式の座席タイプで、お値段は24.60€から。
Cama Turistaは4人部屋のシャワーなし寝台列車で34.20€からです。
Cama Preferenは2部屋のシャワーなし寝台列車で、148€から。
Cama G. Claseは個室シャワー付き寝台列車で、お値段180.50€からです。(2018年10月調べ)
列車の事前予約ですが、スペイン国鉄Renfeのウェブサイト(英語)から購入するか、レイルヨーロッパというサイト経由で購入するかの2択になります。
レイルヨーロッパのサイトで予約すると発券手数料がかかりますが、日本語対応なので安心して予約することができる点と、クレジットカードがはじかれる可能性が少なめという利点があります。
手数料をはぶいてお得にチケットを購入したい方は、下の記事を参考にスペイン国鉄Renfeのウェブサイトから、事前購入に挑戦してみてはいかがですか?
移動時間で比較
旅行中の限られた時間を有効的に使う為、必ず知っておきたい所要時間を比較していきましょう。
バス
夜間走行でノンストップだと、だいたい8時間程です。
関西の方にはわかりやすい例ですが、東京ディズニーランドに夜行バスで行くより少し長めの拘束時間といった所ですね。
各バス停に停まる場合だと、もう少し時間がかかる場合もあります。
また、どのバス会社を選ぶかによって出発の時間帯もかわりますし、ラッシュアワー時の渋滞に巻き込まれる可能性も検討しないといけません。
飛行機
飛行機使用の場合は、約1時間15分で目的地に到着します。
3つの移動方法中、最短と言っていいでしょう。
しかし、飛行機の場合はチェックインの時間も考慮しないといけません。
時間に余裕を持って、フライトの1時間前には空港に到着しておきたいですね。
道中、渋滞などのトラブルで飛行機に乗り遅れてしまっては元も子もありません。
また、滞在ホテルから空港までの所要時間もしっかり頭に入れておかなければいけませんね。
ですので、飛行機の場合は、チェックインや空港までの移動時間も含めて3~4時間程度かかるとみて間違いないでしょう。
列車
列車での所要時間は10時間47分(時差1時間あります)と、スペイン国鉄Renfeの公式ウェブサイトに載っています。
出発時刻は夜の9:30前後で、到着時間は翌朝7:30前後となりバス利用時と比べると、そこまで時間差はありませんね。
アクセスのしやすさで比較
バス
選ぶバス会社によって変わってくるとは思いますが、大抵は街の中心に集まっているのでアクセスはし易いです。
滞在先にもよりますが、地下鉄やバスなどを使用して目的のバス停まで行くことになると思います。
飛行機
マドリードの空港はバラハス(Barajas)空港で、バスや電車などの移動手段を使って空港へ行くことになります。
空港までの所要時間は、移動手段にもよりますが、最長で約40分ほどかかります。
アクセスのし易さからみると、少し面倒くさいですね。
列車
列車の場合は、マドリードのチャマルティン駅から出発して、リスボンのサンタ・アポロニア駅に到着します。
列車の最大の利点は、駅なので次の目的地への乗り換えが簡単にできるという点でしょうか。
次の目的地への移動手段がバスだとしても、駅とバス停は基本的に歩ける距離にある場合が多いですよね。
比較結果
値段で言えば、格安なのはバスでしょう。
特に日程が決まっている方は、早めに予約すればお得なチケットを手に入れるチャンスがあります。
移動時間は断然飛行機が早いです。
チェックインの時間や空港までの移動時間を含めても、他のどの移動手段よりも時間を節約できます。
アクセスのし易さでは、バスと列車の両方に軍配といったところでしょうか。
じゃあ、どうしてMoose(ムース)は寝台列車に決めたのか?
Moose(ムース)が実際に利用した移動手段はルシタニア寝台列車のシャワー無し2人部屋Cama Preferenで、決定理由は以下の通りです。
理由その1:快適さ
最大の決め手は、移動中の快適さです。
お若い方は長距離バス移動でも堪えませんが、老体には少しきついです。
いくらリクライニングすると言っても、そこまで快適に眠ったりできません。
東京ディズニーランドに夜行バスで行くより長い時間・・・と考えただけで首が痛くなりました。(笑)
その点からも、夜行列車での2等席もバスと同様なので却下しました。
足を伸ばして寝ころべるという点で、Moose(ムース)の中で寝台列車の一人勝ちになりました。人生初の寝台列車でしたが、一体どれ程快適だったかは別の記事で紹介しています。
理由その2:荷物の量
2つ目の理由は、荷物の量です。
2か国(スペインとポルトガル)を回る2週間半ほどの旅程でしたので、一番大きなスーツケースを利用することにしました。
さらに機内持ち込み用のスーツケースもあったので、時短のできる飛行機の荷物制限に引っかかる恐れがありました。
また、引っかからなくても値段が高くついてしまうので、コスト面からも寝台列車に決定しました。
おさらい
実体験をもとにしっかり比較していますので、皆様の旅行計画のお役に少しでも立てれば幸いです。
最後にもう一度、簡単におさらいしておきますね。
- コスト重視の方は、早期予約のバスが一番おすすめです。荷物があまりない方は飛行機もアリです!
- 旅行中の時間を重視される方は、意外にも夜行バスか列車がおすすめです。飛行機だと日中の観光ベストタイムに移動ということになりかねないので、実はあまり時間的におすすめしません。総移動時間が一番短いのに少し残念です。
- 快適さで言えば、やはり寝台列車です。寝ころべるという点が最大の魅力です。さらに夜行なのでホテル代が浮きます。(夜行バスでもホテル代は浮きますね。ただ、快適さはご周知の通りです。)