海外での“夜行列車の旅”と聞くと、何を想像されますか?
優雅な車内での旅ですか?それとも少し汚い客室の治安の悪い不安な旅ですか?
今回Moose(ムース)がお届けするのは、マドリード~リスボン間の国際夜行列車トレンホテル・ルシタニア号の乗り心地リポートです。
実際に海外の夜行列車に乗った乗り心地の感想をお伝えします。
まだどの移動手段にしようか迷っている方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
トレンホテル(TRENHOTEL)・ルシタニア号とは?
まず、この列車の簡単な紹介から。トレンホテル(TRENHOTEL)は、スペイン国鉄レンフェ(Renfe)が運行している国内・国際夜行列車です。
国内線は合計で4つ、国際線は合計で2つの路線が運行しています。
今回紹介するルシタニア号は、国際線の夜行列車で、マドリード~リスボン間を結んでいます。
海外の夜行列車乗車リポート
それでは早速、乗車リポートに移りたいと思います。乗車駅は、マドリードのチャマルティン駅です。
夜に出発なので、少し不安になりましたが、駅には同じように夜行列車に乗り込む人達がいて、そこまで治安が悪いとは感じませんでした。
チケットはあらかじめプリントアウトしていたので、乗車時間前に駅員さんにバーコードをスキャンしてもらって、スムーズに乗車できました。
写真はプリントアウト前です。
乗り込む車両は、購入した座席の種類ごとに分かれています。
Moose(ムース)はCama Preferenの2人部屋シャワー無し寝台列車席を購入したので、6号車でした。
列車内の様子
寝台列車席はそれぞれ個室になっており、カードキーでロックできるようになっています。
入室したてはカギがありませんが、後から駅員さんが持ってきてくれました。
シャワー無し2人部屋Cama Preferenの様子
Moose(ムース)が入室した時にはすでに、ベッドの状態になっていました。
トイレは個室の外ですが、簡単な洗面台は室内についていて、歯磨きや洗顔は個室内で済ませることができます。
中身は、フェイスタオルとポーチ、耳線・ヘアブラシ・歯ブラシ・固形石けん・ポケットティッシュです。
特に可愛いこともなく、実用的な感じでした。
シャワー無し4人部屋Cama Turistaの様子
ちなみにこっそり他のお部屋も撮影しておきました。
こちらはシャワー無し4人部屋のCama Turistaの様子です。
すでに乗車されている方がいらっしゃったのであまりのぞけませんでしたが、知らない人とかなり狭い空間を共有するのは、個人的には無理だなと思いました。
個室シャワー付きの部屋Cama G.Claseの様子
次に、一番高い個室シャワー付きのお部屋Cama G.Claseです。
基本的にはMoose(ムース)の予約した2人部屋のCama Preferenと変わらないのですが、シャワーが個室内についているので、お部屋が少し広めに感じました。
揺れる車内でのシャワーを経験したことはありませんが、いかがなものでしょうか・・・。
シャワーカーテンがあっても水しぶきが気になりそうでした。
ちなみにトイレは、シャワーの真横にあります。
目の前にはすぐ洗面台がありました。
寝る/座る部屋との間にはドアがありましたが、閉めるとかなり狭そうです。
リクライニングシート席
リクライニングシート席の車両には行きましたが、写真を撮り忘れてしまいました。
車内はバスの座席のようで、この座席に座っての10時間の旅は、Moose(ムース)の老体には堪えそうでした。
ちなみに、全ての車両は繋がっており、車内を歩いて行き来する事が出来ます。
食堂車両
ルシタニア号には食堂車があります。
食堂車といっても、テーブル席があるのではなく、バーカウンター席のみの車両です。
ちなみに、食堂のメニューはこんな感じです。
個人的に想像していた、高級感のあるテーブル席ではなかったので、少しガッカリしました。
写真のようにセットの方がお得ですが、そこまでお腹が減っていない人は、単品でも注文することが出来ます。
夜の10時頃に出発なので、夕食を済まされた方がほとんどだと思いますが、小腹が空いた時などに利用出来ます。
ちなみにMoose(ムース)は、ガッツリとコンボメニューを注文しました。写真は、前菜の生ハムです。パンと一緒に出て来ました。
メインコースは上記メニューの写真2種類から選べます。
お肉以外はすでに調理してあり、電子レンジで温められて出てきました。
ダック(鴨)と迷いましたが、タラにしました。
オープンコンセプトのバースタイルキッチンなので、やってること全部見えます。
お肉を注文すると、ちゃんと目の前で焼いている所を見る事ができます。
お料理の味はそこそこですが、温かい料理が食べれるという点が一番の魅力ですね。
Moose(ムース)は、荷物を置いてお部屋のカードキーを貰ってすぐに向かったので、席も確保できたし、料理も待たずにすぐ提供してもらえました。
冬の閑散期だったからなのか、従業員のおっちゃん1人で切り盛りしていた為、列車が出発して少ししてから来られたカップルの方や、飲み物を注文するだけの人でも少し待たされていました。
閑散期でも、結構な人数が食堂車へ来ていたので、なにか注文したい方は早めに行くことをお勧めします。
乗り心地の感想
人生初の寝台列車だった為、あまり比べる経験値がないのですが、意外に寝れませんでした。
10時間程の移動時間中、足を伸ばして寝ころべるので体力的に翌日がすごく楽に感じたのですが、快眠かと言われるとそうでもなかったです。
神経質な方では全くないのですが、列車の音と揺れ、そして硬い硬いベッドのコンビネーションはプラスに働きませんでした。
しかし、夜間走行なのでホテル代が浮いて、かつ翌日には次の目的地へ到着しているので、結果的にプラスの方が大きかったと思います。
まとめ
海外の列車の旅のイメージが少しでも伝わりましたか?
今回はマドリードからリスボンまでの夜行列車の旅でしたが、列車が変わればまた全然違う旅になること間違いなしです。
夜行列車なので移動当日のホテル代は浮きますが、到着日のホテル予約はお忘れなく!
この記事が、マドリードからリスボンへ旅行しようと考えていらっしゃる方の参考になれば嬉しいです!