ハリー・ポッターの世界へ迷い込んだかのような錯覚を引き起こさせる、ポルトガルの第2都市・ポルトにあるレロ・イ・イルマオン書店。
“世界一美しい書店”と謳われるレロ書店は、毎日沢山の観光客が訪れます。
そんな美しい書店へ、ラッキーにも無料で入場する事が出来たMoose(ムース)の訪問レポートをお送りします。
“世界一美しい本屋”レロ・イ・イルマオン書店について
はじめに、この書店についてとても簡単にお話ししたいと思います。
1881年に、José LelloとAntónio Lello兄弟によって創業を開始したレロ・イ・イルマオン書店。
当初は、別の場所で営業していました。
その後、1906年に現在のネオゴシック調の美しい建物へ移転。
レロ・イ・イルマオン書店は、2022年現在で116周年を迎える老舗書店なのです。
営業時間とお店の場所
営業時間は毎日朝9:30~夜7時まで。
お休みの日は、12/25・1/1・イースターの日曜日(毎年変動)・5/1・6/24日となっています。
営業日や時間は変更している可能性もあるので、訪れる際は最新情報をレロ・イ・イルマオン書店公式サイトで確認してくださいね。
レロ書店の場所は、カルモ教会やポルト大学、クレリゴス教会から徒歩ですぐです。
ポルトの中心部から徒歩で向かわれる方は、クレリゴス教会(Igreja dos Clérigos)を目指して行くと迷わないと思います。
レロ書店への入場料と購入方法
2005年の夏より実施された入場料制度。
初めは3€でしたが、2018、2022、2024年7月現在は58€に値上がりしています。
入場券の購入方法は、
- 事前にレロ・イ・イルマオン書店公式サイトで購入する
- レロ書店の隣舗、角に位置するアルマゼンス・ド・カステロ(Armazéns do Castelo)という洋服屋さんの地下で購入する
の2通りです。
レロ書店へは大きな荷物の持ち込みが禁止されています。
アルマゼンス・ド・カステロ(Armazéns do Castelo)にはロッカーが設けてあるので、そこで預ける事になります。
公式サイトやお隣の洋服屋の地下で購入だと、英語またはポルトガル語が必要になってきます。
購入するのが不安な方は、割高ですが日本語で購入出来るサイトを利用するのもありですね。
入場料は書店内での本購入時に使える金券に
入場料として支払った58€ですが、書店内で金券として使用する事ができます。
金券よりバウチャーと言った方がいいのでしょうか?(笑)
一部商品前払い的な感じです。
抜け目のない営業戦略ですね。
もちろん本屋さんなので、色々なジャンルの本が売られています。
有名な星の王子様の本やハリー・ポッターも置いてありましたよ。(ポルトガル語だったと思いますが・・・。)
もちろん絶対になにか買わなければいけないという事はありませんが、買わなかった場合は、58€が入場料に早変わりするだけ。
ポルトガル人、ちょっと関西人の匂いがします(笑)
入場料制度への経緯
正直、「どうして本屋さんへ行くだけなのにお金を取るの?」と思いませんでしたか?
普通の本屋さんはそんなことしません。
そうしたら誰も行きませんよね(笑)
このレロ・イ・イルマオン書店も、もちろん以前は入店料無料の普通の本屋さんでした。
しかし、ハリー・ポッター効果やイギリス新聞社・アメリカの有名ウェブサイトによる『世界一美しい書店・〇選』などに取り上げられたことで、観光客の数が激増しました。
その美しい内装を一目見ようと、世界中から毎日観光客が訪れる日々。
しかし、観光客の目当ては内装のみで、本の購入ではありません。
「天国への階段」など、自慢の内装にも損傷が出る程の訪問者数の割に、商売上がったりな書店が辿り着いた最終手段が、入場料制度導入でした。
入場料の1部はもちろん、この写真の「天国への階段」の床の赤い部分のすり減った場所の修繕費用に使用されたりします。
もちろん、従業員さん達へのお給料にも貢献しているはずです。
サービス精神たっぷりでポーズを決めてくれたキレイな従業員のお姉さん、ありがとうございます。
入場料を無料にする方法
基本的には、入場料は払わないといけません。
しかし、Moose(ムース)が訪れた時は無料になったので、その時の事を記しておきます。
偶然の産物なので、もしかしたらもうやっていない可能性もありますので注意してください。
創業日に訪れるだけ
Moose(ムース)の場合、本も何も購入していません。
むしろ、上記写真のようなお土産になるポストカードまで頂きました。
その理由は、
創業記念日。
運よく1月13日に訪れた為、入場料が無料だったのです。
創業記念日の夜は、仮装した書店従業員さん達のパフォーマンスなどもありました。
無料入店のため、1月13日のレロ書店には長い例が出来ていました。
でも、シャーロックホームズやピーターパン、ハリー・ポッターなど、あらゆるジャンルの本のキャラクターに扮した店員さんの仮装のお陰で、入店する為の長い列に並んでいても退屈することはありませんでした。
Moose(ムース)は本当にラッキーだっただけで、入場料が無料になるとは全く知りませんでした。
毎年1月13日が無料の日かは確かではありませんが、112周年という中途半端な年で(大変失礼ですが)無料なら、きっと113年周年以降も無料なはずです!
もし日程が合うようなら、ぜひ創業記念日に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
ポルト観光時にはぜひ立ち寄りたい美しい書店
外観もさることながら、内装もとっても美しいレロ・イ・イルマオン書店。
せっかく訪れるのでしたら、お得に見たいですよね。
- お土産にもなる本を購入する事で入場料チャラ
- 1月13日の創業記念日に訪れてみる