近年の海外旅行に欠かすことの出来ないWi-Fi接続サービス。無料接続スポットを渡り歩く人もいれば、ポケットWi-FiのレンタルやSIMフリー携帯を利用するなど色々な方法があります。
今回は、クアラルンプールでのポケットWi-Fiレンタルについて、現地で借りるのと日本で借りるのとでは、どちらがお得か比較したいと思います。
実際にMoose(ムース)がレンタルした方法もあわせて紹介していますので、これからレンタルを考えている方の参考になれば嬉しいです。
海外旅行へはレンタルポケットWi-Fiがおすすめの理由
無料Wi-Fiスポットがあるのに、わざわざポケットWi-Fiをレンタルしなくちゃいけないの?と疑問に思う方も多いと思います。そんな方の疑問に、Moose(ムース)が旅の実例を合わせて答えていきます。
必要な時に無料Wi-Fiスポットが見つからない
どうしてもWi-Fiが必要なときに、無料Wi-Fiスポットが周りに見つからない時はありませんでしたか?旅にハプニングはつきものです。
これから紹介する実例のように、いざなにかあった時に無料Wi-Fiスポットだけに頼っていると(金銭的に)痛い目にあいます。
旅行中の、万が一のケガや事故の時用に保険をかけるのと同じで、とっさの時に連絡がつくようにしておくのも大切だと、長年の旅の経験からアドバイスしたいと思います。
旅の実例1:急な事態への対処
予約していた列車が遅延し(ヨーロッパあるあるですね)、滞在先チェックイン時刻に到着できなくなりました。
滞在先は超格安ホテルで、24時間フロントサービスがなく、管理人さんにチェックイン時にカギをもらわなくてはいけないシステムでした。
結局、機内モードを解除し国際電話をかけるはめに。さらに、レイトチェックイン料金も取られるというダブルパンチ。結局、通信費とレイトチェックイン費で、格安ホテルにした意味が全くないという結果になりました。
旅の実例2:個人手配の場合、滞在先が見つからない
ツアーに参加せず、Moose(ムース)のように滞在先も行き先も、個人で予約している方はすでに経験があるかもしれません。
Airbnb(エアビーアンビー)や超格安ホテル・ホステルの場合、名の通ったホテルと違い、人に場所を聞いても分からない場合が多々あります。
そんな時に限って、スタバやマクドなど無料Wi-Fiスポットが周りに見当たりません。
もちろん、Wi-Fi無しでも起動するマップアプリなどインストールしていますが、自分の現在位置と知りたい場所との距離を的確に示してくれない時が多々あります。
結局、どうにもこうにも場所がわからず、機内モードを解除して国際電話をかけるはめになりました。
無料Wi-Fiスポットはセキュリティ面が不安
近年のデジタル犯罪は、あなたが思うよりも悪質でタチが悪いです。最近のスマートフォンには、クレジットカード情報や口座番号など、以前ではありえないほどの個人情報が登録されています。
また、フェイスブックやツイッターなど、個人のなりすましも簡単に行われてしまいます。
そんな大事な情報へ簡単に不正アクセスを許してしまう可能性があるのが、無料Wi-Fiスポットなのです。
ウイルス感染や、個人情報流出を防ぐためにも、無料Wi-Fiスポットでのログインが必要なサイトの利用は、細心の注意が必要です。
スマホや国内ポケットWi-Fiは割高
皆様ご存じの通り、お持ちの携帯を海外で利用すると、高額な海外ローミング費がかかりますので、利用を考えている人はほぼいないでしょう。
国内用ポケットWi-Fiですが、実際それをお持ちの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
Moose(ムース)の周りには、国内用ポケットWi-Fiを持っている人が1人もいません。そもそも、日常生活に、そうそうポケットWi-Fiなんていりませんよね。
たとえ持っていたとしても、海外利用すると、1日単位で約2900円ほどかかります。パケ放題というのはとても魅力的ですが、旅行日程や使用頻度によってはかなり損をする可能性もあります。
日本でポケットWi-Fiをレンタルするメリット・デメリット
ではさっそく、日本でポケットWi-Fiをレンタルするメリットについてお伝えします。最大のメリットは、当然ながらすべてが日本語で行われるということでしょう。現地で万が一トラブルがあった時も、日本語サポート体制がしっかりしている会社がほとんどです。
デメリットは、料金が現地レンタルと比べると少し割高になることです。しかし、その料金の差で、言語の壁と不安を取り除けると思えば、そこまで悪いとは思いません。
以下に、日本で借りることのできる海外用ポケットWi-Fiを取り扱っている会社と、それぞれの利用料金をまとめてみました。
グローバルWiFi | イモトWiFi海外レンタル | Wi-Ho! | |
3G 300MB | 670円/日 | ||
3G 500MB | 680円/日 | ||
3G 1GB | 980円/日 | ||
4G 300MB | 770円/日 | 590円/日 | |
4G 500MB | 970円/日※600MB | 1280円/日 | 890円/日 |
4G 1GB | 1270円/日※1.1GB | 1580円/日 | 1190円/日 |
4G 無制限 | 1970円/日 | 1790円/日 |
上記の金額に、各種手数料や保証プラン・オプショナルなどが加わって、合計金額が算出されます。
4Gの1GBのプランで料金を大雑把に比較してみましょう。
- グローバルWi-Fi 約5460円
- イモトのWi-Fi 約6280円
- Wi-Ho! 約4039円
合計金額だけを見て、この会社が1番安い!とは判断してはいけません。なぜなら、それぞれの会社によって保障であったり、データ容量だったりが違うからです。
利用頻度や必要性に応じて、利用する会社を選ぶようにしましょう。
現地でポケットWi-Fiをレンタルするメリット・デメリット
現地レンタルの1番のメリットは、費用を抑えられるということでしょう。通信費のみならず、現地到着後に受け取り、帰国直前に返却するので、飛行機の発着時間によっては1日分のレンタル費が浮く可能性もあります。
デメリットは、コミュニケーションが基本英語、もしくは現地公用語となることです。また、予約をする際にも、英語のサイトを通して予約しなければいけませんので、読解力が試されます。
もう1点、現地のポケットWi-Fiレンタル事情が分からない場合があるので、怪しいサイトによる詐欺にあう可能性もあります。
現地の大手通信会社が経営しているサイト等であれば間違いはありませんが、小規模な会社で利用客のレビューもないようなサイトだと、不安しかありません。
国内のポケットWi-Fiレンタルでも同様ですが、料金は事前精算、もしくは予約金をクレジットカードで事前支払いするようになっています。
現地到着後に、レンタル予約していた会社が見つからないとなったら、かなり凹みますし、せっかくの楽しい旅行がいきなり台無しです。
そういった点も踏まえて、現地レンタルする場合は慎重に会社を選ばなければいけません。
以下に、現地で借りることのできるポケットWi-Fiを取り扱っている会社とその利用料金をまとめてみました。
Klook | wobicome | ベルトラ | マレーシアデータ | |
4G 1GB | 605円/日 | 15RM/日(約380円) | 15RM/日(約380円) | |
4G 無制限 | 30RM/日(約750円) | 20RM/日(約500円) | 690円/日 |
上記の金額に、各種手数料や保証プラン・オプショナルなどが加わって、合計金額が算出されます。マレーシアデータ以外の会社は、ポケットWi-Fiの受け渡しと返却は現地空港です。
4Gの1GBのプランで料金を大雑把に比較してみましょう。
- Klook 約1815円
- Wobicome 約1200円
- ベルトラ 約2260円
- マレーシアデータ 約3570円
日本でレンタルするするよりも、金額が断然安いです。ただ、注意して頂きたいのは、日本の会社は保障パックの加入オプションがある会社がほとんどですが、海外の会社の中には保証プランが無い会社もありました。
万が一、故障や盗難などにあった際の修理や弁償代で、逆に高くつく可能性があることも頭に入れておいて下さい。
無制限にするか、データ容量制限付きにするか
ここまでいろいろな会社のプランを紹介してきましたが、いったい1日にどれくらいのデータが必要なのか、想像がつきませんよね。そこで、簡単な利用目安をまとめておきましたので、データ容量を決める上での参考にしてもらえれば嬉しいです。
- ウェブページ閲覧…約1200ページ
- LINEメッセージ…約10.000通
- Instagram閲覧…約30分
- YouTube動画閲覧…約10分
- Googleマップ検索…約45分
- Skype音声通話…約4時間30分
ちなみに、レンタカーなどを借りて、車のナビ代わりにGoogleマップで道案内が必要な方は、まったく足りないでしょう。
実際に現地レンタルしてみた感想
Moose(ムース)が今回の旅でお世話になったのは、ベルトラのポケットWi-Fiレンタルサービスです。利用プランですが、クアラルンプール観光は市内がメインだったので、そこまで道に迷わないだろうと思い、1GB のプランにしました。
現地レンタルになった経緯
Moose(ムース)は現在カナダに生息しており、この度のマレーシア入国時に、日本の空港を経由していません。
そのため、事前自宅配送か出発前の空港受け取りという選択しかなかった日本のポケットWi-Fiレンタル会社を利用することができませんでした。
結果、現地で受け取り返却が可能な会社を探さなくてはいけませんでした。
現地の様子
タイ航空を利用してクアラルンプールへ到着したので、第1ターミナルに到着しました。ベルトラのマレーシア国際空港第1ターミナルでの受け取り場所は、国際線到着口を出てすぐバーガーキングを探します。
バーガーキングを見つけたら、そこを通り過ぎて突き当りにあるBaggage Solutionsへ向かいます。「ベルトラ」とは一言も書いていないので注意してください。
印刷していった申込書を渡すと、レンタル用のポケットWi-Fiが手渡されました。充電器とUSBコード、ポケットWi-Fi本体とそれを収納するケースというシンプルなセットです。
接続は至って簡単で、ポケットWi-Fiの電源を入れ、その裏側に書いてあるWi-Fiネットワークを選択し、パスワードを入力するだけです。
Wi-Fiの使用量は、ワッツアップという海外版LINEのようなコミュニケーションアプリを通して確認することができます。※ワッツアップを持ってない人はダウンロードする必要があります。
返却時ですが、意外に大変でした。なんと返却場所が変更になっており、それを知らずに間違った場所へ行っていたのです。
ベルトラのサイトには、事前に確認を行ってくださいと注意書きがありましたが、まさかそんな短時間に変更があると思わず、直前の確認を怠っていました。
変更された返却場所は、元の場所よりかなり離れた所で、間に合わないかとヒヤヒヤしました。
なんとか見つけて、無事返却することができましたが、出国時間が迫っていて本当に焦りました。皆様、しっかり事前に場所の確認をしましょうね(笑)
ベルトラのポケットWi-Fiを使用した感想は、自分の確認ミスで返却時にちょっとバタバタしましたが、これと言って難しい手続きはなく、とても簡単でした。
バッテリーの持ちも良く、サクサク動いて速度も全く文句はありませんでした。
これと言って不満もないので、国内の会社の料金と比べてお得な場合は、1度利用してみるのもいいのではないでしょうか。
まとめ
ポケットWi-Fiをレンタルする場合は、どの国へどのくらいの期間行くのかで、選ぶ選択肢が変わってきます。
マレーシアのクアラルンプールへ行く場合は、現地でレンタルする方が金額的には断然お得という結果になりました。
しかし、ポケットWi-Fi機器の保証プランの有無や言語の壁というデメリットには注意が必要です。
しっかりとデメリットを克服できるなら、ポケットWi-Fiの現地レンタルは安くておすすめです。