アイラ島スコッチウイスキー蒸留所巡り完全ガイド:ツアーvs個人旅行【2025年版】

アイラ島スコッチウイスキー蒸留所巡り完全ガイド:ツアーvs個人旅行
アイラ島スコッチウイスキー蒸留所巡り完全ガイド:ツアーvs個人旅行
スコットランド
ビーバー君
  • アイラ島に行くのにツアー申し込んだ方がいい?
  • 個人手配で十分行けるでしょ?
  • アイラ島ツアーは高いけど参加する価値ある?
  • ツアーなんて旅行初心者すぎ。自力で行くべきでしょ!

今回は、アイラ島スコッチウィスキー蒸留所を巡るツアーVS個人旅行、どちらを選ぶか迷っているあなたにぜひ読んで欲しい記事を用意しました。

アイラ島を効率的に巡るためのツアーと個人旅行のメリット・デメリットを徹底比較しているので、あなたにぴったりな旅のプランを見つけるお手伝いができると思います。

個人的結論を先に申しますと、アイラ島のスコッチウィスキー蒸留所巡りはツアーが正解。

正直、ツアーはあまり好きではないMoose(ムース)ですが、今回ばかりはツアー推しに意見を変えさせて頂きたいと思います。

理由は以下の通りです。

アイラ島ツアーを薦める理由
  • アイラ島の交通網が酔っ払いに優しくない。
  • アイラ島の蒸留所すべてを制覇するのに効率が重要。
  • アイラ島自体に宿が少なく都合がつきにくい。

スコッチウイスキーの聖地、アイラ島でなすべき事はたった1つ。

それぞれの蒸留所をめぐってスコッチ三昧の日々を送る事です。

その目的のためだけに、この小さな宝島へ遠路はるばる向かうのですから、それが達成できないなんて意味がありませんよね。

この崇高なる目的の障害物となる点を詳しく説明していき、あなたには個人旅行が向いているのか、ツアー旅行が向いているのかを判断する材料をたっぷり提供します。

ぜひ最後までお付き合いください。

スコッチウィスキーの聖地・アイラ島観光の課題

ラガヴーリンのテイスティング

ラガヴーリンのテイスティング

スコットランドの西海岸に浮かぶアイラ島は、スコッチウイスキー愛好家にとって特別な場所です。

この小さな島には、世界的に有名な9つの蒸留所が点在し、独特のピート香と海の風味を持つウイスキーを生み出しています。

アイラ島の魅力は、その歴史ある蒸留所と、一杯のウイスキーに込められた物語にあると言っても過言ではありません。

かの文豪・村上春樹氏も紀行文をしたためた程です。

Moose(ムース)も旅行前に購入して読んでしまいました。

文豪と同じ景色を共有するという体験は、優越感にも似た、言葉では言い表せない気持ちにさせられました。

しかし、この魅惑の地を巡るには、思わぬ障害が待ち受けているのです。

まずは、アイラ島観光の課題を詳しくお話ししますね。

交通手段の制限

アイラ島でのスコッチウイスキー蒸留所巡りを楽しむ上で、最大の障壁となるのが交通手段の制限です。

「いやいや、バスなりタクシーなりあるでしょ?」とお思いですよね?

甘いです!

アイラ島は本当に小さな島なので、都会のようになんでも揃っていないのです。

この小さな島では、都市部のような充実した公共交通機関を期待することはできません。

しかも、アイラ島の9つの蒸留所が島のあちこちにあるので、効率的に巡るには適切な移動手段の確保が不可欠です。

では、アイラ島には現在、どんな交通手段があるのでしょうか。

以下に紹介していきますね。

公共交通機関のバス

公共交通機関であるバスは走っていますが、本数があまり走っていません。(リンクはアイラ島の公式バス情報へ飛びます。)

アイラ島公共交通機関のバス

アイラ島公共交通機関のバス

もちろん、蒸留所のみを効率よく回ってくれるなんてことはありません。

あくまで、島民の方達の生活の移動手段ですので、当然と言えば当然ですよね。

また、曜日によっては運行していないという不便の極み。

なので、個人手配の頼みの綱である公共交通機関であるバスを頼りにする事は出来ません。

個人タクシーまたは配車サービス

では、タクシーまたは配車サービスはどうでしょうか。

こちらも島民自体が少ないので、営業している人に限りがあります。

配車サービスに限っては、ゼロです(笑)

当然、流れのタクシーなんてものはありませんので、全て予約制となります。

本島とを結ぶ港であるエレン港とアスケイグ港には、個人タクシーの貼り紙が掲示板に張ってありましたが、なかなか予約をとりづらいのが現実。

予約の取りづらさは、電話でしか予約を受け付けていない人が多いからという点も付け加えておこうと思います。

オンラインなどで予約が出来れば、時差がある私たちでも簡単に予約が出来ますが、電話のみとなると国際電話になるし時差もあるしで一気にハードルが上がります。

さらにスコットランド訛り(笑)

勝てる気がしませんね。

Moose(ムース)
Moose(ムース)も最初は個人手配でアイラ島へ向かうつもりだったので、色々と調べたのですが、やはり電話が繋がりませんでした。また、e-mailも返信がないなど八方塞がりとなったため断念しました。

「Islay Taxi service」とGoogle検索すれば出てくるので、個人手配で頑張る方はどうぞ。

以下にタクシー会社のリストも載せておきますので、参考にしてください。

Attic Cabs+44 07944 873323
Bodachs Islay Taxi+44 07513 066029
Bowmore Taxi Service+44 07899 756159
Bruichladdich Taxis+44 07899 942673
Carol’s Cabs+44 07775 782155
Islay Taxis+44 07771 921157
Islay Tours and Private Hire+44 07474 686367
Jim’s Taxi Bowmore+44 07967 505991
Lamb Islay Taxi+44 07846 055399
McIntyre Private Hire Taxi – Islay+44 07359 489038

自転車または電動自転車

Moose(ムース)はこの選択肢に驚いたのですが、実際にはかなり沢山の方がこの方法を選んでいるようです。

Moose(ムース)が宿泊したベッドアンドブレックファストのオーナーさんが教えてくれたのですが、現地の人からしたら絶対にしないチョイスだそうです。

理由はアイラ島の天候と道。

もちろん、天候のいい季節だとサイクリング感覚でいい気分転換になると思います。

ですが、アイラ島はなんにもないので、かなりふきっさらしで風が強いです。

アイラ島の道路の様子

アイラ島の道路の様子

さらに全部の蒸留所を巡るためには、島の反対側へ向かうために山越えしなければいけません。

道も狭い、風も強い、さらに酔いが回ってきたら、自転車なんて漕いでる余裕は無くなるでしょう(笑)

でも、余裕で頑張れるという方のために、以下にレンタサイクルのリストをいくつか載せておきます。

強者の方はどうぞ挑戦してください。

Islay E-Wheels+44 0797 090716
FATBIKE WILD ISLAY+44 07973 725456
ISLAY BIKEHIRE+44 07376 351438
ISLAY CYCLES+44 07760 196592

レンタカー

レンタカーは、アイラ島内で借りることは難しいです。

もしレンタカーをアイラ島で乗りたい場合は、事前にアイラ島に来る前に借りて、フェリーで一緒に上陸するというのが一般的な方法となります。

アイラ島へ向かうフェリーの乗り方まとめ

アイラ島フェリーの全情報を網羅!行き方から乗り方まで一挙解説

ただ、飲酒運転は世界共通で禁止されています。

当然この小さな島であっても同じ事です。

スコッチウイスキーのテイスティングを目的としてこの島へ来るのに、飲めないのは本末転倒ではないかと思います。

まあ、抜け道とは言いませんが各蒸留所で車で来ている事を伝えれば、テイスティング用スコッチウイスキーを持ち帰り用に詰めてもらえます。

ブナハーブン蒸留所のテイスティング持ち帰り用サンプル

ブナハーブン蒸留所のテイスティング持ち帰り用サンプル

なのでワンチャン、レンタカーはありかもですね。

ただ、運転に自信がない方はアイラ島の道は厳しいと思います。

各蒸留所の場所とテイスティング時間の予約

2024年7月現在で、アイラ島の蒸留所は全部で9つあります。

時期によって営業時間が変わりますが、9つの蒸留所ともだいたいは同じような時間帯の営業となります。

観光地図でもご存知の通り、アイラ島内の蒸留所は1か所に集中していません。

島の反対側へ行かないといけない蒸留所もあり、効率良く予定を立てないと営業時間内に全て回り切る事が出来ません。

さらに直面するのが個人手配の敵、ツアー客とのテイスティング予約競争。

やはりツアー会社は蒸留所の人達とのコネが強いですので、いい時間はだいたい押さえられています。

蒸留所のテイスティングツアーに参加しないのであればそこまで問題ではないですが、テイスティングツアーに参加することによってもらえるノベルティグッズを逃すのはかなり勿体ないです。

アイラ島スコッチテイスティングツアーに参加してゲットしたノベルティ

アイラ島スコッチテイスティングツアーに参加してゲットしたノベルティ

今回Moose(ムース)はツアー参加しましたので、どの蒸留所もテイスティングが出来ましたが、個人手配で行っていた日本人カップルの方は、アードベッグでのテイスティングを断られてしまったと教えてくれました。

ここまで来てお目当てのスコッチテイスティングが出来ないなんて、号泣ものですよね。

もちろん、そのカップルも事前に予約をしようとしたそうですが、もういっぱいで予約出来なかったそうです。

やはり、ツアー強し。

こんなところでも、やはりアイラ島の個人手配のハードルが上がってしまいました。

宿泊先の確約

宿泊先の予約も、個人手配での強敵です。

個人手配の方は、おそらく飛行機の予約を取ってすぐにホテルの予約にとりかかると思います。

滞在する場所が無いと野宿になってしまうので、ここは優先順位が高くなるところですよね。

ただ、このアイラ島の宿泊先の予約に関しては本当に選択肢が無かったです。

まず、激高!!

1泊3万円は軽く超えていました。(2023年1月時点で宿を探していた時期の話です。)

3万円超えなのに、高級ホテルではないという悲しい現実(笑)

さらに、ちょっとお安い値段になるとアイラ島外。

アイラ島に滞在出来ないと日帰り旅行になってしまうので、当然9つ全ての蒸留所制覇は夢のまた夢となってしまいます。

値段とロケーションとのせめぎあいもあり、Moose(ムース)はなかなか予約確定ボタンをクリック出来ませんでした。

なぜこんなにチョイスが無いのかと言うと、ツアー会社がツアー期間中の宿をブロックしているからです。

またですよ(笑)

やはり、コネは強敵。

いつ来るかわからない個人予約を待つより、団体で常に一定期間収入の入るツアー会社を優先するのは経営者側としては当然の選択ですよね。

という事で、やはりここでも個人手配のハードルが上がってしまいました。

ツアー参加のメリット・デメリット

冒頭でお伝えした通り、アイラ島のスコッチウィスキー蒸留所巡りはツアー参加がおすすめです。

  • メリット:移動の利便性、蒸留所予約の確実性、宿泊先の確保、ガイドによる専門知識の提供
  • デメリット:参加人数が多い場合の自由度の制限、興味のない場所への移動、費用

個人手配のメリット・デメリット

アイラ島でのスコッチウイスキー蒸留所巡りという最高のミッションを個人手配でこなすメリット・デメリットは以下です。

  • メリット:自由度の高さ、コスト削減の可能性、プライベートな体験
  • デメリット:交通手段の予約が煩雑、宿泊先の確保が難しい場合がある、安全面への不安、言語の壁

ツアーの選びのポイント

では、こんなにツアーを推すんだからツアーの選び方のポイントも教えてよ!となりますよね。

もちろんです!

Moose(ムース)が実際にツアー会社を選ぶ際に得た知識なども余すことなくお伝えします。

以下の3つのポイントを考慮しながら、自分に最適なツアーを見つけて下さい。

日本語ガイドVS現地英語ガイド

言語はもう、1番の決め手ですね。

色々なアイラ島ツアーがありますが、英語が苦手な方は100%日本語ガイドをおすすめします。

日本語ガイド付きツアーだと、言語の壁を気にせず楽しめるという大きな利点があります。

Moose(ムース)も職業柄(通訳してます)、英語にはほどほどの自信がありますが、このスコットランド訛りは慣れるのが大変でした。

言い回しも北米英語と違うので、「ん・・・?」となる事が多かったです。

でも、英語ガイドだと現地の雰囲気をより直接的に体験でき、国際的な交流の機会も増えるという利点もあります。

世界中からスコッチ好きが集まるツアーなので、すぐに仲良くなれますよ(笑)

また、ツアー中は、大好きなスコッチウィスキー蒸留所の歴史や作り手のこだわりなどを聞く素晴らしい機会です。

スコッチウイスキーに関する専門的な説明や、アイラ島の文化や歴史的背景をより深く理解できるので、ツアー後の1杯がさらに格別に感じる事間違いなし。

なので、言語の壁のせいで理解したいことや気になった事がうやむやなんて勿体な過ぎます!

このツアーで成し遂げたい事をメインで、言語選びをしてくださいね。

予算と内容のバランス

こちらはもう、色々なツアーとにらめっこして頂くしかありません(笑)

日本語ガイドの方が少し割高に思いましたが、英語ガイドのツアーも大概いいお値段しています。

高額なツアーほど、贅沢な宿泊施設や専用車での移動、希少なウイスキーのテイスティングなどが含まれる傾向にあります。

ただ、予算を抑えたツアーでも主要な蒸留所巡りは十分に楽しめます。

自分の優先順位(快適さ、体験の質、コストなど)を明確にし、それに合ったツアーを選びましょう。

オーダーメイドツアーの活用

こちらは、色々なツアーを見比べるのが面倒くさい、または疲れてしまった方へのオプションとなります。

既存のパッケージツアーでは物足りない方や、特定の蒸留所に重点を置きたい方にも、オーダーメイドツアーはおすすめです。

自分の興味や予算に合わせて柔軟にプランを組むことができ、より満足度の高い旅行が実現できますよ。

例えば、特定のスコッチウイスキーブランドのファンであれば、その蒸留所でより深い体験ができるようアレンジすることも可能です。

さらに、アイラ島へ向かう道中で、スペイサイドのスコッチウィスキー蒸留所を巡る事も可能でしょう。

オーダーメイドツアーを検討する際は、複数の旅行会社に見積もりを依頼し、内容を比較検討することをおすすめします。

これにより、より良い条件や独自の体験を含むプランを見つけられる可能性が高まりますよ。

見積はダタなので、じゃんじゃん利用して自分にぴったりの旅を見つけましょう。

アイラ島の蒸留所巡りはツアーが最適解

あまりツアーをおすすめしないMoose(ムース)が、このアイラ島の蒸留所巡りに関してだけはツアーを推している理由がお分かりいただけましたか?

それでも個人手配で頑張りたいというそこのあなた。

ご安心下さい。

個人手配で役に立つ情報を当ブログの関連記事にてたっぷりと載せています。

頑張りたい方はぜひそちらを参考にしてみてください。

ただ、Moose(ムース)はアイラ島だけは本当にツアーをおすすめします。

Moose(ムース)が実際に使ったツアー会社は全て英語でしたが、正直ツアーガイドさんのスコットランド訛りが強くて集中して聞いていないと聞き逃す事が多々ありました(笑)

なので、英語に自信のない方は日本語ガイドのツアーがいいと思います。

お値段はしますが、後悔はしないはずです。

アイラ島ツアーは、色々な旅行会社が様々な強みを押し出して宣伝しているので、どのツアーがいいのか予算と相談しながら選べばいいと思います。

いちいち調べるのが面倒だという人は、オーダーメイド旅行の無料一括見積もりをしてもらってはいかがでしょうか。

相場がどんな感じなのか調べる手間が省けるので便利ですよ。

この記事で、皆さまの旅が少しでも快適で素敵なものになるお手伝いが出来れば嬉しいです。

※Moose(ムース)が利用したツアー会社を知りたい方はお気軽にコメント欄等でお知らせ下さい。需要があるようでしたら、また別記事にしますね。