
- ハンガリービールってどんなん?美味しいん?
- 日本人の口にあう?
- 現地で飲んどくべきおすすめが知りたい。
今回はそんな疑問にお答えする記事を用意しました。
ハンガリーのビールってあまりイメージが湧かない人も多いかもしれませんが、実はハンガリーは地元に根付いたビール文化がしっかりとあり、街のスーパーやパブに行けば必ずハンガリービールに出会えます。
特に首都ブダペストではクラフトビールシーンも盛り上がっており、ビール好きにはたまらない国なんです。
そんなハンガリービールが私たち日本人の口に合いやすい理由は、
- クセが少なく飲みやすいラガーやピルスナーが主流
- ハンガリー料理(グヤーシュやチキンパプリカーシュ)との相性が抜群
肉料理や濃厚な煮込み料理が多いハンガリーだからこそ、軽めですっきりしたビールとのペアリングが最高にマッチするのです。
どうですか?
ビール好きなら思わず「それ絶対うまいやつ!」と言いたくなる組み合わせですよね。
そんなビール大国ハンガリーで、吞兵衛Moose(ムース)がおすすめする「旅行中にぜひ試してほしいビール8選」をご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。
ハンガリーのビール文化と特徴
ハンガリーは、ワインが有名な国というイメージが強いかもしれませんが、実はビールも歴史深く親しまれています。
都市部ではパブやレストラン、スーパーで多種多様なビールが手軽に楽しめ、旅行者も気軽に体験できる文化が根付いています。
次に、ドイツ・チェコに負けない「隠れビール大国」としての魅力を見ていきましょう。
ドイツ・チェコに負けない「隠れビール大国」
ハンガリーと聞くとワインの「トカイ」やパプリカ料理のイメージが強いですが、実はビール大国としても知られています。
お隣のチェコやドイツに比べると世界的な知名度は低いものの、国内ではビールが圧倒的に人気で、旅行者にとっても楽しみやすい存在です。
特に「ドレハー(Dreher)」や「ショプロニ(Soproni)」といった国民的ブランドは、どのレストランやスーパーでも必ず置いてあり、現地の人々にとって日常に欠かせない存在。
1本あたり200〜400フォリント(約80〜160円)程度と手軽な価格で飲めるのも、観光客にはうれしいポイントです。
ビール好きなら「チェコやドイツだけじゃなく、ハンガリーでも飲み比べてみよう」という気持ちで挑戦してみるのがおすすめです。
スーパーで買える安さ&種類の豊富さ
ハンガリー旅行で驚くのは、スーパーに並ぶビールの種類と価格。
TescoやSpar、Lidlといった大手スーパーに行けば、定番ラガーから黒ビール、フルーツビール、クラフト缶ビールまでずらりと並んでいます。
ビールの価格帯は缶ビールで100〜200円程度、500mlの瓶ビールでも300円前後と、日本の半額以下。
まとめ買いしてホテルで飲み比べするのも楽しく、観光の合間に一息つくお供にぴったりです。
また、スーパーによって取り扱う銘柄が微妙に異なるので、「今日はTesco、明日はSparで違うビールを探してみる」といったビールハントを楽しむのも旅の醍醐味ではないでしょうか。。
パブ文化とクラフトビールブーム
ビールといえばやっぱりパブ。
首都ブダペストには、ルインパブ(廃墟を改装したパブ)が最近流行っていて、観光地巡りの後に立ち寄る定番スポットになっています。
代表的なのが「シンプラ・ケルト(Szimpla Kert)」で、ここでは地元ブランドのビールを気軽に楽しめます。
さらに近年はクラフトビールブームが到来し、「Mad Scientist」や「MONYO Brewing」といった革新的なブルワリーが注目を集めています。
IPAやスタウトなど、海外のクラフトビールシーンに負けない多彩なラインナップを展開しており、ビールファンなら訪問必須です。
観光と組み合わせれば、ただ飲むだけでなく「ハンガリーの今」を味わえる体験に。
地元の人と肩を並べて飲む時間は、まさに旅ならではの思い出になるでしょう。
ハンガリーで実際に飲んでみた!おすすめビール8選【体験レビュー】
それでは早速、ハンガリーで飲むべきビールとMoose(ムース)が実際に飲んで美味しいと思ったビールを紹介していきますね。
ドレハー(Dreher)|BarackとBAK

ドレハー(Dreher)Goldハンガリー産ビール
ハンガリーを代表する国民的ビールといえばドレハー(Dreher)。
どのスーパーでも必ず見かける定番ブランドで、レストランのグラスビールとしてもよく提供されています。
実際に飲んでみると、軽めのラガーでクセがなく、苦味が控えめ。
ビールが苦手な人でも飲みやすく、観光の合間にごくごくいける爽快感があります。
値段はスーパーで500ml缶が約300フォリント(120円ほど)とコスパ抜群。
ですが、吞兵衛のMoose(ムース)がおすすめしたいのはこちら。
Barack

ドレハー(Dreher)Barack:ハンガリーおすすめビール
ボックビールと頑張ったら読めなくもない缶に惑わされて購入したピーチビール。
でも、ボックビールにしてはアルコール度数4%って低いなーと思い開けてみたら、ビックリ(笑)
めっちゃピーチでした。
でも、桃のいい香りとほのかな甘みが癖になるお味で、すぐに1缶開いてしまいました。
2種類のホップもしっかり感じられるので、IBU(国際苦味単位)が16なのも納得。
ペールラガーをベースに、ピーチ飲料を絶妙に組み合わせて作られたこのビールは、夏だけでなく観光などで喉が渇いたときにクイっといきたいですね。
サワーチェリー味も出ているようですが、フルーツビール好きさんにはぜひ試してもらいたいビールです。

ドレハー(Dreher)の色々な種類のビール
いやいや、フルーツビールなんてビールとちゃうわ!!というお方にはこちら。
BAK

ドレハー(Dreher)BAK:ハンガリーおすすめビール
正真正銘のボックビール(笑)
軽いラガーじゃ物足りない、そこのあなた。
ハンガリーにも濃~いビールがありましたよ。
アルコール度数7.3%のダークボックスタイルのBAKは、深いブラウンの色合いとクリーミーな泡が味の重厚感を予感させます。
ホテルにグラスが無かったので、この色合いを写真に収めることが出来ず無念でした。
キャラメルモルトを贅沢に使った特別な醸造法によって生み出されたこのビールは、濃厚でガッツリとした飲みごたえがあります。
フルボディの力強さの中に、キャラメルの甘みと苦味の絶妙なバランスも感じられ、料理とペアリングしてもビール単品で楽しんでもオッケーな1本です。
飲むたびに、この複雑な味わいの虜になること間違いなし。
アラニ・アーソク(Arany Ászok)

アラニ・アーソク(Arany Ászok):ハンガリーおすすめビール
アラニ・アーソク(Arany Ászok)は国際的な知名度こそやや低いですが、地元では根強い人気を誇る庶民派ブランド。
1841年にアンタル・ドレヘルによって開発された醸造技術に基づき、長年の伝統を守りながら醸造されています。
味はDreherやSoproniに比べるとややコクがあり、麦の風味がしっかり感じられるのが特徴。
それでいて価格は500ml缶で250フォリント(100円未満)ほどと、最安クラス。
お安くハンガリービールの味を試して見たい人にぴったりのビールです。
コーバーニャイ(Kőbányai)

コーバーニャイ(Kőbányai)
コーバーニャイ(Kőbányai )は、ハンガリー国内で有名なビールブランドの1つです。
アルコール度数4.3%のラガーは、ホップとモルトのさわやかな香りが特徴で、味わいは柔らかく軽やか。
IPAやエール、ダークビール好きなMoose(ムース)には軽すぎました・・・。
逆に、めちゃくちゃ軽めのラガーが好きな方や第三のビールが好みの方には結構いい線いくんじゃないでしょうか。
とにかく軽いビールですが、程よい苦味も感じられましたよ。

コーバーニャイ(Kőbányai):ハンガリーおすすめビール
モンドセレクションで何度も金メダルを受賞するほど評価されているビールですので、品質は保証済み。
B級グルメのランゴーシュとペアリングすると、揚げ物×軽やかビールで無限ループに陥ります(笑)
「とりあえず、生で!」という勢いで注文したくなるような、最初の1杯に相応しいハンガリービールです。
上記までのビールブランド3社、実は全て日本が誇るアサヒビールホールディングスが所有しているんですよ。
他にもピルスナーウルケル・コゼル・グローシュ・ペロー二 ナストロ アローズなどがあります。
有名どころばっかりで、かなりビックリしました!!
ペーチ・ソール(Pécsi Sör)|Prémium Barna

ペーチ・ソール(Pécsi Sör)ペーチ・プレミアム・バルナ(Prémium Barna):ハンガリーおすすめビール
ペーチ・ソール(Pécsi Sör)は、1848年に創業されたハンガリー最古の醸造所で、現在も地元で愛され続けているブランドです。
「サロン(Szalon)」や「ペーチ(Pécsi)」などの銘柄で知られ、特に「Pécsi Prémium」シリーズは、旅行者にも手に入りやすく、人気があります。
数あるビールの中からMoose(ムース)がおすすめするのがこちらのプレミアム・バルナ(Prémium Barna)。
アルコール度数5.8%のダークラガー。
醸造過程で使用される特別に焙煎されたカラメルモルトのおかげで、この美しい深い色合いが出来上がります。
ホテルにグラスが無かったので、この色をお見せ出来ないのが悔やまれます・・・。
コーヒーやココアを思わせる香りが広がり、ゴールデンラガーでは味わえないしっかりとしたコクを感じることが出来ます。
ミディアムボディーで適度な苦味があるこちらのクラシックなダークビールは、ハンガリーの濃厚な煮込み料理と合わせると、さらに味わいが引き立ちますよ。
ハンガリーに来たら、必飲の1本です。
ショプロニ(Soproni)|MeggyとDémon

ショプロニ(Soproni)のビール各種
ショプロニ(Soproni)はオーストリア国境近くの町ソプロン発祥のビール。
Dreherと並んでハンガリー国内でよく飲まれる銘柄です。
定番のラガーの味わいは軽くてさっぱり。
アルコール度数も低めで、昼間からでも気軽に楽しめるタイプ。
街歩きの途中にスーパーで買って、ドナウ川沿いで一休みするのにもぴったりです。
ここまではビール初心者さん向けです(笑)
吞兵衛Moose(ムース)がおすすめするのは、こちら。
Meggy

ショプロニ(Soproni)Meggy:ハンガリーおすすめビール
そもそもMeggyの意味も分からないまま、スーパーで「赤い缶だしエールだから、アンバーエール?」なんて安易な感じで、缶の色とエールという文字を頼りに購入しました。
ですが、飲んでみてこれまたビックリ(笑)
サワーチェリービールだったのですが、フルーツビール特有の甘い感じがせず、さっぱりと飲めて病みつきになるお味。
アルコール度数は4%ですが、グイグイいけちゃうビールです。
先ほどご紹介したドレハー(Dreher)にもサワーチェリービールがあるのですが、ブランド違いでの飲み比べも楽しそうですよね。
ショプロ二のサワーチェリービールは恐らく現地でしか出会えないと思いますので、ぜひぜひ味わって頂きたい1本です。
またまた、フルーツビールなんてあかん!という方にはこちら。
Démon

ショプロニ(Soproni)Démon:ハンガリーおすすめビール
アルコール度数5.2%のダークラガーDémon。
デーモンって、名前がヤバそうなビールですが、特別なミュンヘンモルトとカラメルモルトを使用したブラウンビールで、なんにもヤバくないのでご安心ください。
4種類のモルトとサフィールのアロマホップが口をグラスに近づけた時に香る甘いにおいの正体で、飲む前から期待が高まります。
色はカラメルモルトのおかげで、深みのある茶色となっています。
グラスに入れた写真が無いので申し訳ないのですが、茶色というより黒に近い感じでした。
でもギネスとかのスタウトと違い、エスプレッソやビターチョコレートの苦味感は限りなく少なくて、香ばしい麦芽の風味とカラメルの甘みが口いっばいに広がるビールでした。
こちらも、ラガーのさっぱりした味に飽きた方におすすめしたい1本です。
ボルソディ(Borsodi)|Bivaly

ボルソディ(Borsodi)のヴィラーゴシュ(Világos)
ボルソディ(Borsodi)はハンガリー国内で非常に人気のあるラガービールで、スーパーでも簡単に手に入ります。
ヴィラーゴシュ(Világos)が1番定番で、ビルスナータイプのぺールラガーです。
軽めの口当たりで苦味控えめ、香りも優しいので、日本人のビール初心者でも飲みやすいのが特徴です。
旅行中の軽い1杯にもぴったり。
ですが、吞兵衛Moose(ムース)がおすすめするのはもちろん定番ラガーではありません!
こちらのBivalyというガツンとラガーです。
Bivaly

ボルソディ(Borsodi)Bivaly:ハンガリーおすすめビール
アルコール度数は6.5%とラガーにしては高めで、色も少し濃く、強めのラガーとしてハンガリー国内で愛飲されています。
しっかりとした麦の風味とほのかな甘みが感じられて、のど越しの軽いラガーじゃ物足りないという方にぴったり。
恐らくこちらも現地でした調達できないビールだと思いますので、軽いラガーに飽きた方はぜひこちらのビールを試してみてください。
ミシュコルツにあるクラフトビール|Zip’s Gastro& Bar

ミシュコルツにあるZip’sのクラフトビール
ブダペストで有名なクラフトビールはきっと誰かが紹介しているので(笑)Moose(ムース)はあえてミシュコルツにあるクラフトビールをご紹介します。
ミシュコルツにあるZip’s Gastro & Barのクラフトビールは、アルコール度数のかなり高いものやIPAなどなど、クラフトビール好きさんなら全部試してみたいビールばかりでした。

ミシュコルツにあるZip’sのクラフトビールのメニュー
ビールだけでなく料理もとっても美味しかったので、さらにビールが進んでしまいましたよ。
もしミシュコルツへ行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
隠れビール大国ハンガリーのビールは侮れない!
ハンガリーは「安い・うまい・多彩」の三拍子が揃った、旅人にとって最高のビール天国です。
短い滞在でもちょっと意識するだけで、グッと楽しみ方が広がります。
初心者は定番ブランド → スーパーでまとめ買い
「Dreher」「Soproni」といった国民的ビールはまず押さえておきましょう。スーパーなら1本100円台から買えるので、まとめ買いしてホテルで飲み比べするのが正解。観光の合間に“ご当地プチ晩酌”を楽しめます。クラフト好きはバー・パブで限定品
「Mad Scientist」や「MONYO Brewing」など、ブダペスト発のクラフトは現地ならでは。スーパーでは出会えない限定ビールも沢山あります。観光地巡りの後に立ち寄ると、一層旅が深まりますよ。ブタペスト以外にも沢山のクラフトビールがありますので、時間のある方はブダペスト以外にも足を運んでみてください。
ハンガリー旅行はブダペスト市内観光だけでなく、ビール文化を体験することで何倍も充実します。
あなたも次の旅では、ぜひ“ハンガリービール飲み比べ”を計画に入れてみてください。
当サイトでは他にもハンガリーに関する様々な情報を発信しています。
他にもハンガリー旅行で気になる事があるなら、一度覗いてみて下さいね。