チェコの世界遺産である「聖バルバラ教会のある歴史地区」と「セドレツの聖母マリア大聖堂」、さらに人骨シャンデリアで有名な「セドレツ納骨堂」のあるクトナー・ホラへ、オプショナルツアーなしで自力でお安く行けちゃうように徹底ガイド致します。
これであなたも旅通の仲間入り!?
電車のチケット予約方法だけでなく、乗り換えをミスった実体験も紹介していますので、参考になれば幸いです。
プラハから日帰りで世界遺産の旅へ
世界遺産のあるクトナー・ホラへは、プラハから電車で約1時間で到着します。
電車のチケットも、往復で192.50Kč(2019.4月現在)ととても良心的です。
日本円だと、約940円です。(2019年5月のレート換算)
プラハ中央駅から電車で直通、または乗り換えにて簡単に訪れることが出来る日帰り旅行にもってこいの都市です。
クトナー・ホラにある世界遺産
クトナー・ホラには、1995年にユネスコに登録された「聖バルバラ教会のある歴史地区」と「セドレツの聖母マリア聖堂」の2つの世界遺産があります。
また、世界遺産ではありませんが、人骨で内装されたセドレツ納骨堂も密かな人気を集めています。
クトナー・ホラへ電車でのアクセス
クトナー・ホラへの電車は、プラハ本駅から発着しています。
電車ですが、クトナー・ホラまで直通の場合と、コーリン駅で乗り換えをする場合の2通りがあります。
電車のチケットは、オンラインで事前購入または、当日駅で購入することも可能です。
当日購入の場所と方法
クトナー・ホラへ向かうための電車は、プラハ本駅(Praha hl.n.)から出発します。
地下鉄C線(赤色ライン)のHlavní nádraží駅が直結していますので、トラムなどで向かわれる方はHlavní nádraží駅を目指してください。
地下鉄のチケットとは別のチケットが必要なので、チケット購入する窓口を探します。
看板が光ってしまって見えにくいですが、左手のエスカレーターを無視して直進してください。写真だと、2人の旅行者の方が向かっている方向です。
まっすぐ進むと目の前にすぐチケットカウンターが現れます。Domestic Ticketsとある薄水色のサインのあるカウンターでチケットを購入します。
最初の大きなチケットカウンターを無視して右手方向に進むと、別のカウンターがあります。
こちらのカウンターはほぼ誰もいなかったので、混雑している時は穴場かも!?
窓口での支払いは、クレジットカードも利用できます。
チェコ語は話せませんので、英語でチケット購入を試みます。不安な方はメモなどでクトナー・ホラと書いて見せましょう。
クトナー・ホラ観光の予定によっては、クトナー・ホラ本駅ではなく市内で下車する方が便利な場合があります。
予定に合わせてチケットを購入して下さい。
本駅は「Kutná Hora hl.n.」で、市内は「Kutná Hora město」です。
無事チケットを購入することができました。写真は2人分の往復チケットです。
往復でもチケットは1枚しかもらえないので、無くさないようにしましょう!
オンラインでの購入方法
こちらでは、オンラインでの購入方法を紹介していきますね。
まず、チェコ鉄道のホームページへいきます。
英語版のリンクを貼っていますが、うまくいかなかった方は、英語に変更して下さい。
出発地は、プラハ本駅「Praha hl.n.」を選びます。
到着地は、観光予定に合わせて選びます。クトナー・ホラは下車できる駅が3つあり、本駅は「Kutná Hora hl.n.」で、市内は「Kutná Hora město」です。
Moose(ムース)は選びませんでしたが、3つ目のKutná Hora-Sedlec駅は、地図では聖母マリア聖堂とセドレツ納骨堂のすぐ近くです。
が!現地でもらったパンフレットには、「Stop on request」とあります。
言葉もわからない、乗った事もない電車でどうやってリクエストするのか・・・。
もしリクエストがボタン式で作動してなかったら、などと色んな最悪ケースが想像できるので、3つ目の駅はパスしましょう。
購入者の年齢が違う場合は、左下の水色で囲まれている「Add other passengers」を選択して下さい。
旅行予定日をカレンダーから選んで、だいたいの出発時間を選んだら、検索ボタンを押します。
左上の「Earlier」 「Later」ボタンで、表示されている時刻より早めや遅めの電車を確認できます。
直通か乗り換えがあるのかは、停車駅で確認できます。「No Transfers」とあれば直通です。
「Details」をクリックすると、購入するチケットの詳細を確認できます。
①は発車時刻、②は到着時刻、③は発着駅。
この列車は直通で、プラハからクトナー・ホラへ乗り換えなしで向かいます。④は乗車予定の車両です。
往復でチケットを購入する方は、矢印の「Return Journey」をクリックします。
クリックするとカレンダーが表示されるので、同じ日の帰りたい時間を選んでください。
往復チケットを選んだら黄緑色の購入ボタンを押します。
右下の四角で囲ってある部分で、時間や日にちに間違いがないか確認をしてから、「Continue」ボタンを押します。
追加サービスとして、座席の選択などができます。ど
れも必要のない人はすぐに⑤をクリックしてください。
ちなみに①は無料座席予約、②は自転車と大型の荷物を持ちこむ人、③は犬と旅行する方、④はSNSにて遅延などのお知らせを受け取りたい人、となっています。
座席を選択した方は、次の画面に切り替わります。
電車によっては、座席選択ができない場合があります。
選択できる場合のみ、「Select a seat from the seating map」とでますので、そちらをクリックして下さい。
赤くなっている四角は、すでに予約されています。白い四角を選んでください。
座席選択後は、このように追加されます。もちろん無料です。
次のページで名前を記入し、黄緑色のボタンをクリックします。
ここで間違いがないか、再度確認します。
往路と復路は、切り替え式になっているので、それぞれクリックして確認します。
下へスクロールして、①使用するクレジットカードを選びます。
②のe-mailを入力し、③のボックス両方にチェックを入れます。
最後に④をクリックすると、クレジットカード番号入力画面へ切り替わります。
クレジットカード番号、有効期限を月/年順で、さらにカード裏のセキュリティ番号を入力して予約完了です。
発車ホームの罠に注意
チケットを購入したら、後は発車ホームを探すのみです。
親切な窓口のお姉さんはプラットホームを教えてくれましたが、教えてもらえなかった方は、来た道をもどって自分で確認します。
探すのはクトナー・ホラ方面へ向かう最終駅の名前です!Moose(ムース)も焦りましたので、あなたひとりじゃありませんよ(笑)
2つ目にしっかりKolínと名前があります。
ということで、時刻表で探す駅は、Luhačovice駅(読めません)です。
乗車レポート
発車ホームが無事わかったので、後は電車が来るのを待つのみです。
駅のホームは屋根に覆われているので、悪天候でも濡れることはありません。
とりあえず再確認のために、自分のいるホームの写真を撮っておきました。
この読めない最終駅であっています。ソワソワしながら待っていると列車が到着しました。
ブルーのヨーロッパっぽい四角い電車がホームに入ってきました。
座席が決まっているのか、どの車両なのかチケットを見てもさっぱりなので、とりあえず乗り込むことにしました。
コーリン駅まで1駅なのと、誰か来たら退いたらいいやという事で、とりあえず空いている席に着くことにしました。
ちょっと写真がブレていますが、車内には自転車用の棚もとりつけてありました。
座席は向かい合わせになっていて、間にはテーブルがあります。
テーブルの下には充電できるコンセントがありました。もちろんWi-Fi完備です。
車内をキョロキョロ見渡しているうちにコーリン駅に到着。
車内の電光掲示板にもコーリン駅と出ていたので安心して下車しました。
プラハからコーリン駅までは、とても快適な電車の旅でした。
コーリン駅での乗り換え
見知らぬ土地、しかも言語が全く分からない国での電車の乗り換えは、緊張の連続でした。
まず下車後、どのホームに行くのかがまたわかりませんでした。
とりあえず下車して、電光掲示板をさがしました。
またしても、最終駅の名前で表示されています。
でもよーく目をこらして見てみると、上から4番目の下の小さい字で「Kutná Hora hl.n.」の字が!!
その横に5分と出ていたので、急いで4番ホームにむかいました。
Havlíčkův Brodというまたしても読めない駅が最終駅です。
この電光掲示板は略されていて、一瞬ちがうホームに来たのかと焦りました。
さっきの電車と同じ色ですが、古い感じの電車がすでにホームに停車していました。
とりあえず乗り込むことに。
車内は自由席のようにみえました。そしてここからMoose(ムース)の悪夢がはじまるのです。
違う車両にうつると、個室のような座席が並んでいました。
座席番号はありましたが、なにせチケットが全く読めないのでとりあえず空いている個室に入って座る事にしました。
車掌さんがまわってきて切符の確認をしていきました。
旅のハプニング発生!
どれくらいでつくのかなーと思っていた矢先、列車がとまりました。
またいつもの「ヨーロッパ電車あるある」だろうと思っていたら、そこがクトナー・ホラ駅だったのです!!
乗り過ごしました!!
車内アナウンスもなく、電光掲示板もなかった車内で、バッチリ乗り過ごしました。
この駅で降りるはずが・・・。
みるみる列車はスピードをあげて通り過ぎていってしまいました。
車窓を見ながら呆然としていると、さっきの車掌さんが!!とりあえず乗り過ごしたことを伝えてみました。が、英語がいまいち通じません。
乗り過ごしたショックでこちらもテンパっていて、結局チケットを見せて、クトナー・ホラを連呼する始末(笑)
すると車掌さん、チケットとクトナー・ホラでピンときたのか、このチケットを手持ちのマシーンからプリントアウト。
次の停車駅でおりるようジェスチャーで指示してくれました。
Čáslavという駅で下車しました。とっても治安がいいとは言いにくい駅周辺でした。
駅の目の前に、レストランというか食堂といった方がぴったりなお店があったので、次の電車までの間に腹ごしらえすることにしました。
全く英語の通じない、まさにチェコの田舎食堂といった感じの店内でした。
とりあえずメニューも読めないので、すでに食べている人を(失礼ですが)指さして注文しました。
お味はなかなかでした。
おそらくMoose(ムース)が注文したのは、グラーシュとクネドリーキです。
人生初のチェコのクネドリーキは、乗り過ごしの思い出の味となりました。
気を取り直して、Čáslav駅からクトナー・ホラ目指して再出発です。
このホームですが、普通に人身事故がバンバン起こりそうなくらい線路とホームの幅がせまい!
列車が来たときは怖かったです!!
日本だと白線の内側までおさがり下さいですが、チェコだと1ホームさがってお待ちくださいです(笑)
もちろんそんな丁寧なアナウンスなんてありません。
無事に今回は乗り過ごさずクトナー・ホラ駅で下車することができました。
ここからさらにローカル線に乗ってクトナー・ホラ市内の「Kutná Hora město」駅へ向かいます。
トンネルをくぐってローカル線のホームへ向かいます。
ローカル線は、黄色と緑の列車です。
乗り過ごし事件で、1時間ほどロスして午後1時すぎ。
ローカル線はけっこう混雑していました。
右下の列車マークが下車したKutná Hora město駅です。
この駅で下車すると、クトナー・ホラの市内観光と聖バルバラ教会が徒歩圏内になります。
オプショナルツアーを申し込まない為のまとめ
- クトナー・ホラ行きの列車のチケットは、当日カウンター購入の方が断然簡単!(どうしても不安な方はオンラインで事前に購入もアリ)
- 列車の時刻は事前に調べて知っておくべき!
- ホームを探す時は、目的の駅名ではなく最終駅名!
- 乗り換えに不安がある人は、プラハ~クトナー・ホラ間を絶対直通にするべき!
- 車内アナウンスなどは一切ないので、車窓からしっかりと景色をチェック!Moose(ムース)のように乗り過ごしますよ!(笑)
自力でお得に、世界遺産への日帰り旅行へ出かけましょう。
ただ、ここまで読んで頂いた方の中にはMoose(ムース)のような乗り過ごしトラブルに対処出来る自信がない方や、逆に不安になってしまったという方もいるはず。
旅にトラブルはつきものです。
余計な心配をしたくない方は、手堅く安心なオプショナルツアーでサクッとクトナーホラ観光へ出かけましょう。
この記事で、皆さまの旅が少しでも快適になるお手伝いが出来れば嬉しいです。