チェコで何を食べるか迷っている方必読!!!
約2週間程滞在したチェコ旅行で、かなり弾丸でしたが、プラハはもちろん、クトナー・ホラ、テレジーン、チェスキークルムロフ、カルロヴィ・ヴァリの5都市を食べ歩いてきました。
今回は、そんなMoose(ムース)の独断と偏見で決定した、「これからチェコを訪れる予定の方に絶対食べてもらいたいと思った現地の料理トップ10」を紹介します。
代表的なチェコ料理をすでに知っている方もそうでない方も、この記事を読んで、本場のチェコ料理の美味しさが少しでも伝わればうれしいです。
チェコの伝統料理
チェコ共和国は、ヨーロッパ内陸に位置するため、伝統的な料理には魚介類よりも肉料理の方が圧倒的に多い傾向にあります。
さらに隣国であるドイツやオーストリア、スロバキア、ハンガリー、ポーランドの影響を受け、似たような伝統料理が多々存在します。
チェコを食べ歩きしていると、「え!?これ、違う国でも食べたけどチェコの伝統料理なん?」と疑問に思う事が多々ありました。
そんな疑問も解決しつつ、さっそくみなさまに現地で絶対食べてもらいたい料理トップ10を紹介しましょう。
第10位・ハルシュキ (Halušky)
いきなりですが、スロバキアが起源の料理です。
ハルシュキは、すりおろしたジャガイモと小麦粉で出来た生地を茹でて作ります。
この生地は、ニョッキに近いのではと思います。
そこにザワークラウト(酢キャベツ)とソーセージ、ベーコンを入れて炒めたのがこちらのハルシュキ。
すごくヨーロッパ的な味(どんな味?って話ですが(笑))で、好き嫌いがハッキリ分かれる料理ではないかと思います。
個人的な感想は、具材全部別々に食べたほうが美味しいんじゃ・・・と思った料理でした。
かなりボリュームがあって、こちらの写真の量でも1人ではちょっと苦しかったです。
ヨーロッパの味を体感してみたい人は、ぜひ挑戦してみて下さい。
Moose(ムース)は、もうこちらは結構です(笑)
第9位・ケシの実パイ(Makový Závin)
チェコ人はケシの実が大好きだそうで、立ち寄ったカフェのお姉さんに、「みんな大好きなんだから、あなたも絶対ハマるわ!」と、ケシの実パイをごり押しされました。
ポピーシードと言ったほうがケシの実よりもピンとくる人が多いのではないでしょうか。
焼くと香ばしいナッツのような香りがし、プチプチとした食感がやみつきになるポピーシードがギッシリ詰まったパイです。
カフェで頂いたこちらのパイですが、ケシの実ペースト自体に甘みはなく、モソっとした食感がちょっとクセになる、Moose(ムース)的にはちょっとパスしたいデザートでした。
食後はお歯黒チェックを忘れずに(笑)
第8位・クネドリーキ(Knedliky)
チェコ料理に欠かせないのが、こちらのクネドリーキ。チェコ伝統料理の主食ともいえ、肉料理やスープを注文するとほぼ必ずと言っていいほどこのクネドリーキが添えられてくるでしょう。
単品で注文することはほぼ無いと思います。
一見、「蒸しパン」のように見えますが、「茹でパン」なのです。よって、ふわふわな蒸しパンと違ってムチムチしています。
このクネドリーキは大きく分けて2種類、小麦粉が主材料のものとジャガイモが主材料のものがあり、それぞれ呼び名も違います。
また、主食としてだけでなく、さくらんぼやアンズ、イチゴなどの果物を甘く煮て、それをいちご大福風に小麦粉のクネドリーキで包んだデザート的なクネドリーキもあります。
- 小麦粉が主材料でパンの角切りが入ったもの=ホウスコヴェー・クネドリーキ
- ジャガイモが主材料=ブランボロヴェー・クネドリーキ
- 果物が真ん中に入った小麦粉のクネドリーキ=オヴォツネー・クネドリーキ
注文する料理によってついてくるクネドリーキが違いますので、それぞれの料理ごとに合ったクネドリーキを楽しめます。
クネドリーキは、チェコを訪れたら絶対食べてもらいたい伝統料理の1つです。
第7位・串焼き料理(Kuřecí(鶏)špíz(串焼き))
チェコのストリートフードとして売っていた、たまねぎとパプリカが間に挟まってグリルされた串焼きです。
Moose(ムース)が訪れた時はちょうどイースター直前だった為、プラハ中の広場で催しが開かれていました。
鶏の串焼きがパンと一緒に、ホットドッグの要領で売られています。
さすがヨーロッパ!いつでもパンですね(笑)
しかし、このホットドッグ風串焼きあなどるなかれ!!
めっちゃ美味しいです。
外で食べるからさらにおいしいのかスパイスが美味しいのか、とにあくビールと合う!!
もちろん串焼きは、チェコだけでなく他の国でも頂くことができますが、ストリートフードしてチェコの街中でビールを片手に食べる串焼きはもう絶品です。
街中で見かけたら、ぜひ立ち寄って下さい。
番外編
同じ屋台で、ハーブソーセージなるものに惹かれて、そちらも買っちゃいました。
パンにはさまれてしまって一見普通のホットドッグになってますが、ソーセージがむっちゃ美味しかったです。
お腹に余裕のある方は、ぜひご賞味あれ!
第6位・トルデニーク(Trdelník)
ルーマニアが発祥の地であるトルデニークですが、チェコ中で目にしないことはないと言ってもいいくらいチェコで有名なスイーツです。
長いグルグル巻きになった生地を焼いて、シナモンと粉砂糖をふって完成。
お好みでチョコを中にたっぷり塗って頂きます。
お店によっては、専門店として中にアイスクリームを詰めて販売しています。
これまた絶品!!
このチェコ中で大人気のトルデニークですが、ここ最近になって急にチェコで流行りだしたらしく、伝統料理ではないです。
現地で仲良くなったチェコ人の友達は、勘違いされることにすごく怒っていましたので、「チェコで流行っているスイーツ」として楽しんで下さい。
第5位・ヴェプショヴィー・ジーゼク(Vepřový řízek)
こちらは、豚を薄く叩いて伸ばして揚げた極薄トンカツ、言わばチェコ版カツレツです。
ドイツやオーストリアでも有名なシュニッツェルと同じ料理です。
英語圏の人は、ポーク・カットレットやシュニッツェルという呼び名の方がしっくりとくるようで、レストランの英語版メニューにもそのように載っています。
ま、親切なレストランは写真つきなのでそこまで困ることもないと思いますが、知識として頭の隅にでも入れておいてください。
日本でよく食べるカツレツと比べると、パン粉の目がとても細かいと感じました。
海外のパン粉は、どうも目の細かいものが多く販売されているように思います。
日本のトンカツのように、目の粗いパン粉のカリカリ感が恋しいと思うのは、やはり日本生まれ日本育ちだからでしょうか・・・。
プラハで注文したヴェプショヴィー・ジーゼクは、レモンをぎゅっと絞って頂きました。
Moose(ムース)はどうしてもケチャップやソースが欲しい派ですが、みなさんはどうですか?
ぜひ、チェコへ行って好みの食べ方を見つけてみて下さい。
第4位・ヴェプショヴィー・コレノ (Vepřový(豚)Koleno(膝肉))
今回のチェコ旅行中に、2回も注文するほどハマってしまった、豚の膝肉を豪快に焼いたお料理です。
こちらは、ドイツ料理のシュバイネハクセと言った方がピンとくる方が多いのではないでしょうか。
外の皮はパリッパリに香ばしく焼けていて、個人的にはそこが1番美味しい部位でした。
お肉もジューシーで、一緒に出される西洋わさび(ホースラディッシュ)やマスタードと一緒に頂きます。
お肉を焼くときに出てくる旨味の汁ソース「ジュ」もこちらの料理の要です。
副菜的にピクルスが一緒についてくることが多いようですが、それがまた口の中の脂のしつこさをサッパリさせてくれるので、口直し的役割で◎!!
パクパクいけちゃいます。
この料理の唯一の欠点は、デカすぎるということでしょうか。
1人では絶対に食べきれません!!
旅行中なのでお持ち帰りしても、宿泊先で温めなおして食べることはまずないと思います。
そこが唯一残念な点です。
しかし、移動日などにはいいかもしれませんよ。
実際Moose(ムース)は、旅行最終日のプラハでの夕食でこの豚の膝肉を注文して、食べきれなかった分を持ち帰り用に詰めてもらいました。
翌日のフライトを待っている間の空港でスナックとして完食しました。なにせ空港のご飯は、「高い!マズイ!」に当たる確率が高いですから、節約にもなってよかったです。
第3位・グヤーシュ(Gulášovka)
ハンガリーにルーツをもつ料理の1つですが、チェコでも伝統料理として人気の1品です。
パプリカ・たまねぎ・牛肉を使った煮込み料理で、写真のようにパンの器に入って出てくるレストランから、クネドリーキを横に添えてお皿で出てくるレストランまで色々あります。
味はビーフシチューに近いですが、長時間煮込むことによって具材のうまみがしっかり溶けだして、とても濃厚でまろやかなあじわいです。
チェコ名物のクネドリーキと一緒に、ぜひ現地で味わってください。
他のお店にもあるだろうと思って最終日まで待っていたら、売っていなくて買いそびれました。気になるお土産を見つけたら、その時に買うようにしましょう!
チェコ滞在中3回は注文した、Moose(ムース)のお気に入りスープの1つです。
軽いランチ変わりに食べたり、夜お酒を飲んでいてお腹が空いてきた時などに食べたりしました。
第2位・チェスネチュカ(Česnečka)
とってもホッコリするにんにくベースのスープです。
すごくシンプルなんですが、めっちゃめちゃおいしいです。
一口めでは、にんにくスープだとわからなかったくらい臭みがないです。
観光で歩き疲れてきた時などに、ぴったりのエネルギー補給スープです。
チェスキークルムロフ観光中に入ったレストランで飲んだこのスープの味が忘れられなくて、プラハに帰ってからもずっと同じスープを探し続けた程、恋に落ちてしまったスープです。
チェコ旅行中にぜひご賞味ください!!
第1位・スヴィチュコヴァー・ナ・スメタニェ(Svíčková na smetaně)
チェコの伝統料理が堂々の第1位です!
スヴィチュコヴァー・ナ・スメタニェは、マリネしたお肉を煮込んだ料理で、生クリームベースのソース(スヴィチュコヴァー)にクランベリーソースを合わせて頂きます。
お肉はとても柔らかく、フォークのみで簡単に切ることが出来ちゃいます。
口の中でホロホロと崩れて、本当に美味しかったです。
まわりの生クリームベースのソースですが、お店によってそれぞれこだわりがあり、ソースの良し悪しでこの一皿の出来が決まると言っても過言ではないほど。
クリームソースは味がしつこいように思いますが、一緒についてくるクランベリーソースの酸味がなんとも良い具合にマッチして、最後まで飽きずに食べることが出来ます。
こちらの料理ももちろん、クネドリーキと一緒に提供されます。
お店自慢のソースをクネドリーキにからめて食べるともう、ほっぺが落ちそう!
お皿を舐めたのかと思うくらい、クネドリーキを使ってキレイにソースまですべて食べきってしまいました(笑)
それほどまでにソースが美味しいんです。
チェコを訪れたら必食の一皿です。
レストランによって結構味が違うので、お気に入りレストランを見つけるのも楽しそうですね。
今回の旅で、惜しくも食べれなかった伝統料理
残念ながら今回の旅だけでは、すべてのチェコ伝統料理を食べきる事はできませんでした。
伝統料理だけにこだわらずに、美味しい物を求めて食べ歩いたので後悔はしていませんが、心残りはあります。
もしまた次にチェコを訪れる機会があれば、以下の代表的なチェコの伝統料理に挑戦してみたいと思います。
- ディル・マッシュルーム・うずらの卵が入っているジャガイモのスープ、クライダ(kulajda)
- ジャガイモを使った「チェコ版お好み焼き」のブランボラーク(bramborak)
- 蜂蜜ケーキのメドヴニーク(Medovník)
- 酢漬けソーセージのウトペネッツ(Utoprnec)
この記事の「現地で食べてもらいたい料理リストTOP10」が、少しでもあなたのメニュー選びの役に立てばうれしいです。