- バート・イシュルの見どころが知りたい
- そもそもどこにあんの?
- わざわざ行く価値ある?
今回はそんな疑問にお答えする記事を用意しました。
ザルツカンマーグート地方に位置するバート・イシュルは、オーストリアの温泉保養地として知られている観光地で、素通りするには勿体ないほどの魅力があります。
ザルツカンマーグート地方には、ザルツブルグやハルシュタットなどの有名な都市や街があり、ついつい忘れさられがちです。
ですが、古くから王侯貴族に愛されてきた由緒ある避暑地であるバート・イシュルには、沢山の貴族や著名人、塩商人などが別荘を持っていました。
- ヨハン・シュトラウス二世
- ブラームス
- フランツ・レハール
中でも皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリザベートが過ごした別荘地は今でもかつての美しい姿を留めていて、バート・イシュルの人気観光名所として現在も沢山の人々が訪れます。
今回Moose(ムース)は1月の冬真っ只中に訪れましたが、もしバート・イシュル観光を考えているならぜひ初夏から初秋に訪れる事を強くおすすめします。
ザルツカンマーグートの宝石とまで言わしめたバート・イシュルの美しい街並みを満喫していただけるよう情報たっぷりでお伝えしますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
バート・イシュルについて
バート・イシュルはザルツカンマーグート地方の街で、トラウン湖・ヴォルフガング湖・ハルシュタット湖のほぼ中心に位置します。
列車やバスがバート・イシュルから出ているので、アクセスが良くとても訪れやすい街です。
温泉保養地ということですので、1泊してゆっくりバート・イシュルの街を堪能するのも素敵ですね。
特にハルシュタットは宿泊費が高いので、30分ほど離れた街で1泊してコストダウンを図るのもおすすめです。
バート・イシュルへの行き方
バート・イシュルへは、列車かバスで向かえます。
ザルツブルグからだと直通バスで1時間半ほどで到着しますし、ハルシュタットからだとバスや列車で25分ほどで到着します。
ザルツブルグやハルシュタット、どちらの有名都市からも短時間でアクセスできるので日帰り観光にもってこいです。
Moose(ムース)が実際にバート・イシュルへ向かった際の体験記を別記事にまとめていますので、興味のある方はこちらをどうぞ。
バートイシュルの見どころ10選
それでは早速、バート・イシュルの見どころについて詳しくお伝えしますね。
トリンクハレ(Trinkhalle)
トリンクハレ(Trinkhalle)は、温泉水を飲む場所で、飲泉所と観光案内所が1つになっています。
ヨーロッパでは、温泉を飲んで楽しむ事が多いように思います。
日本でも飲泉はありますが、やはりどっぷりと温泉に浸かりたいですよね。
カイザーヴィラ
オーストリア大公妃ソフィが、息子ヨーゼフとエリザベートの婚約祝いに建てたハプスブルク家の別荘です。
この別荘は、現在もハプスブルク家の子孫の所有となっています。
フランツ・ヨーゼフは、妻エリザベートと初めて出会って一目惚れに落ちた、この思い出の地にある別荘を大層気に入っていたようです。
彼の趣味である狩猟グッズも沢山展示されています。
ヴィラ内部を見学する際にはツアーで回らないといけませんが、一見の価値はあると思います。
中でも、第一次世界大戦のきっかけであるセルビアに対する宣戦布告の署名が行われたと言われる執務室は、現在も当時の様子そのままに保存されています。
実際に皇帝らが沢山の過ごし、歴史が大きく動いた時の目撃者でもあるこの別荘・・・。
ぜひ一度みな様自身で、歴史を感じながら見学していただきたいと思います。
美しく広い庭園の散策は、ぜひとも初夏など気候のいい時期をおすすめします。
公式サイトのリンクを貼っておきますね。(英語です。)
聖ニコラウス教会
1853年に皇帝フランツ・ヨーゼフと妻エリザベートが婚姻の祝福を受けた教会。
淡いピンクの外観が可愛い教会ですが、中もとても素敵です。
皇帝フランツ・ヨーゼフがエリザベートに一目惚れし、結婚式をあげた土地でもあるバート・イシュルは、なんだか恋のご利益もありそうですよね。
Moose(ムース)は残念ながら中に入りませんでしたが、時間のある方はぜひ見学してみてください。
クーアアポテーケ
王室御用達の薬局です。
皇妃エリザベートゆかりの入浴剤など色々なお土産候補が揃っています。
公式サイトを貼っておきますね。(現地語です。)
エリザベート橋
韓流ドラマにはまっている方は見覚えがある橋かもしれません。
こちらのエリザベート橋は、ユン・ソクホ監督の四季シリーズ最終章 「春のワルツ」最終回で登場しました。
ロケ地巡りをしていた訳ではありませんが、渡りながらドキドキしました(笑)
ユーロテルメリゾート(ザルツカンマーグート・テルメ)
温泉スパ施設です。
温泉と言っても、海水と同程度の塩分を含んだ温水プールのようで水着着用で入ります。
ちなみにバート・イシュルの源泉は塩分27%で、イスラエルの死海よりも濃いそうです。
スパに使用されている温泉は源泉から程遠い濃度に薄まっていますが、お肌に良さそうですよね。
時間がある方はぜひ、温泉保養地のほこるスパをぜひ体験してみてください。
公式サイトを貼っておきますね。(英語です。)
カフェ・ツァウナー
王室御用達(K.u.K)の看板を掲げるカフェ・ツァウナーは、バート・イシュルを訪れたら必ず立ち寄っていただきたいお店です。
特に銘菓である「ツァウナー・シュトーレン(Zaunerstollen)」はぜひともご賞味いただきたいスイーツの1つです。
ツァウナー・シュトーレンは、ヘーゼルナッツたっぷりの生地をチョコレートでコーティングしてあり、上品な甘さが最高でした。
店内はツァウナー・シュトーレン以外にも、美味しそうなケーキが沢山並んでいるので迷ってしまうこと間違いなし。
バート・イシュル散策の休憩は、王室御用達菓子店のカフェ・ツァウナーで決まりですね。
公式サイトのリンクも貼っておきます。(英語です。)
トラウン川とエスプラナーデ
川沿いの並木道はエスプラナーデと呼ばれています。
残念ながら冬で、しかも曇り空だとあまり美しさが伝わりにくいですよね・・・。
夏はお花や緑でとても美しい景色となります。
トラウン川は、夏だと太陽の光で綺麗なエメラルド色に見えます。
レハール・ヴィラ(Leharvilla)
写真右にあるピンクの建物は、作曲家フランツ・レハールが晩年を過ごしたヴィラです。
現在は博物館として中を見学する事ができます。
興味のある方用に公式サイトのリンクを貼っておきますね。(サイトは現地語です。)
プファーガッセ通り
バート・イシュルの商店街です。
可愛い外観の建物が多いこの通りには、カフェ・ツァウナーもありますよ。
夏は沢山の観光客でにぎわいますが、冬は少し閑散としていました。
クリスマス時期が終わった直後だったので特にシーンとしていましたが、お陰でのんびりと観光ができました。
オーストリアの軽井沢バート・イシュル
観光せずに素通りするにはあまりにも勿体ないバート・イシュルの魅力は伝わりましたでしょうか?
由緒ある避暑地として、長年栄えてきた街はとても洗練されていて優雅な雰囲気を味わえます。
日帰り観光にもピッタリなので、ぜひバート・イシュルに立ち寄ってみてください。