- オーストリア料理ってどんなの?
- 日本人の口にあう?
- 正直、美味しいの?
そんな疑問にお答えする記事を用意しました。
- 肉・ジャガイモ・小麦などがメインで、どっしりと満足感のある料理が多い。
- 内陸国ながら、湖付近では淡水魚料理も有名。
- ヨーロッパ大陸のど真ん中に位置しており、隣国の影響を強く受けどこかで見た料理が多い。
- 多民族国家・ハプスブルク王朝の影響で、1つの国なのに多彩な食文化が味わえる。
- カロリーは高いが、日本人の口に合う料理が多い。
オーストリアの歴史を覗いてみると、より食に影響を及ぼした時代があり、それが今日のオーストリア料理に繋がっている事が分かります。
地理・歴史的背景などを知りながら頂く料理の旅というのも、興味深いのではないでしょうか?
今回この記事で紹介するオーストリア料理では、なるべくそう言った情報も合わせつつ紹介していきますね。
伝統的なオーストリア料理からB級グルメまで、現地でしっかりと味わってこの記事を書きましたので、ぜひ最後までお付き合いください。
ウィーン料理
まずは、オーストリアの首都・ウィーン料理のうんちくから。
興味が無い人は、飛ばしてもらって大丈夫ですよ。
ウィーン料理は、歴史的背景がかなりの影響を及ぼしています。
特に大きな影響を与えたのは、ハプスブルク帝国の発展でしょう。
帝国に住んでいた10数民族の様々な伝統料理が帝都ウィーンに集まった事で、現在のウィーン料理の基盤となりました。
そこから切磋琢磨され受け継がれてきた伝統料理が、世界的にも評価を受け数々の人々を虜にしています。
それでは早速、その洗練されたウィーン料理の数々を紹介していきますね。
ウィンナー・シュニッツェル(Wiener Schnitzel)
ウィンナー・シュニッツェル(Wiener Schnitzel)は、もう皆さまご存知かもしれませんね。
オーストリア料理といえば、絶対思い浮かべる有名な料理です。
お肉を薄~く叩いて、パン粉を絡めて揚げた1品。
お肉は、豚や鶏など色々ありますが、伝統的なウィンナー・シュニッツェルは仔牛です。
ちなみにこの料理の大元である肉のパン粉包み揚げは、イタリアのベニスからやってきました。
そこから今日のウィンナー・シュニッツェルとして完成させたのが、帝政時代のシェフたちだと言われています。
エルダプフェルザラート(Erdäpfelsalat)
玉ねぎ・青ねぎ・白ワインビネガー・マスタード・塩コショウなどで味付けされたオーストリア版ポテトサラダ。
ソーセージやシュニッツェルの付け合わせとしてよく勧められます。
Moose(ムース)が頂いたこのエルダプフェルザラート(Erdäpfelsalat)、めちゃくちゃ美味しかったです。
一見写真では、オイルたっぷりでしつこそうに思いますが、白ワインビネガーとマスタードの酸味が効いていてとてもサッパリしています。
紫玉ねぎや青ねぎも、爽やかさを一層際立ててくれ、ほぼジャガイモで構成された1品でしたが残さず完食してしまいました。
もし、あなたがレストランでシュニッツェルを注文して、付け合わせのサラダにエルダプフェルザラート(Erdäpfelsalat)はいかがでしょうか?とウェイターさんに聞かれたら、ぜひ「はい!」と言って下さい。
後悔しない味ですから!!
グラーシュ(Gulasch)
この1品は、オーストリア料理としてだけでなく隣国のチェコやハンガリーでも伝統食として親しまれています。
パプリカ(赤い色のスパイス)たっぷりの煮込み料理で、付け合わせのパン(国によって蒸しパンだったり色々バリエーション有)と頂きます。
具材は、家庭やレストランによって牛・鹿・豚など色々です。
国によって少し味が違うので、ぜひ食べ比べして頂きたい1品です。
次に紹介するオーストリアのグラーシュ、Wiener saftgulaschだとスープ感が少ないです。スープというよりも、煮込まれたお肉をメインで頂くって感じですね。でも、お供の蒸しパン(クネドリーキ)は、チェコのが美味しかったかな。
グラーシュ自体は遜色なく、どちらもとっても美味しかったです。
Wiener saftgulasch
こちらはウィーン風牛のグラーシュ、Wiener saftgulaschです。
このグラーシュは、先ほどもお伝えした通り煮込んだお肉をメインに頂くスタイルで、このお店では付け合わせはジャガイモでした。
ハンガリーの煮込み料理グラーシュも、ウィーン風になるとこのように少し違った1品になるんですね。
ちなみに、このお料理はお肉がホロホロでとても美味しかったので、ぜひ食べて欲しい1品です。
ツヴィーベルローストブラーテン(Zwieberlrostbraten)
こちらは、ウィーン風ビーフステーキ。
輪切りの玉ねぎソースは店によって様々で、ワインがベースだったりします。
Moose(ムース)が食べたのは、カリッカリの揚げた玉ねぎが美味しいツヴィーベルローストブラーテン(Zwieberlrostbraten)でした。
お肉の味がガツンと楽しめる1品で、ガッツリ食べたい日におすすめのメニューです。
ブラ−トヴルスト(Bratwurst)
ドイツでも食されている軽い1品料理。
焼いたソーセージとザワークラウト(酢漬けキャベツ)にマスタードが付いてきます。
これにビールがあれば、大満足な料理です。
今回Moose(ムース)はブラ−トヴルスト(Bratwurst)を注文しませんでしたが、ソーセージ単品はは食べてきましたよ。
食べたソーセージはB級グルメの枠で紹介しています。
ツァンダーフィレ・モイニーレ(Zanderfilet meuniere)
白身魚ツァンダー(カワマス)のムニエル。
ツァンダー(カワマス)は、ヨーロッパでは高級な淡水魚です。
内陸国なので、お魚料理は淡水魚が多い印象を受けました。
ターフェルシュピッツ(Tafelspitz)
格式高いウィーン料理といえば、このターフェルシュピッツ(Tafelspitz)。
根菜などと一緒にじっくりと茹でた仔牛料理で、柔らかいお肉がたまらない1品です。
写真右下のりんごと西洋わさびをすりおろしたアプフェルクレン(Apfelkren)が付け合わせ。
西洋わさびは、Moose(ムース)はあまり得意ではないのですが、りんごとの組み合わせがこの仔牛の煮込みに合うこと合うこと。
オーストリア滞在中、このターフェルシュピッツ(Tafelspitz)は2回も食べるほど気に入ってしまいました。
リンドスルーラーデン(Rindsrouladen )
牛巻きロール煮込み。
ドイツでも食されている肉巻きの煮込み料理です。
ドイツではリンダールーラーデン(Rinderrouladen)で、少し綴りが違います。
この料理をオーストリアで食べたかったのですが、食べることが叶いませんでした。
フリターテンスッぺ(Frittatensuppe)
細切りクレープ(またはパン)のコンソメスープ。
今回の旅でMoose(ムース)は実食しませんでしたが、スーパで上記のようにスープの素が買えるので、お土産候補にピッタリだと思いませんか?
レーバークネーデルスッペ (Leberknödelsuppe)
牛レバーを使用した肉団子コンソメスープ。
こちらは、レバーをしっかり下処理しているかどうかで味の良しあしが決まるスープです。
飲んでみたかったのですが、残念ながらMoose(ムース)は見つける事が出来ませんでした。
シュパ―ゲル(Spargel)
地元産白アスパラガス(シュパ―ゲル)を使った料理。
白アスパラガスは5~6月がシーズンなので、その時期を逃すと残念ながらあまりお目にかかることがありません。
シーズン中は、白アスパラガスを蒸したり煮たりして、1品料理として色々なレストランが提供しています。
時期を逃してしまったMoose(ムース)のような旅人の諸君!
ご安心ください。
白アスパラガスを使ったインスタントスープの素や、上記写真のようにピクルスがスーパーに売っています。
これで白アスパラガスがどんな味なのか分かりますね。
このスープの素は、Moose(ムース)が実際にお土産として買って帰ったので、また別記事にて食レポしたいと思います。
グリースノッケルスッぺ(Grießnockerlsuppe)
粗挽き小麦粉団子のコンソメスープ。
こちらもレストランで注文しませんでしたが、スーパーでインスタントスープの素として売っているのを見つけました。
オーストリアのお土産は、スープの素で決まりかもですね。
ザッハートルテ(Sachertorte)
ウィーンの名物スイーツと言えば、このケーキをおいて他にはないでしょう。
伝統と格式を誇るホテル・ザッハーのチョコレートトルテは、世界中で愛されていると言っても過言ではありません。
ザッハートルテは、1832年にパン職人の見習いであったフランツ・ザッハーが考案したとされています。
ですが、ここまで世界中で有名になったのは、その息子、エドュアルド・ザッハーの功績です。
グーゲルフップフ(Gugelhupf)
フランス王妃、マリー・アントワネットが大好きな焼き菓子として有名な1品。
リング状のケーキで、チョコやオレンジなど色々なフレーバーがあります。
日本ではクグロフと言った方が馴染み深いですね。
なぜ、オーストリアのお菓子がフランス王妃の好物?と思われる方もいらっしゃるかと。
理由は、マリー・アントワネットがオーストリアの女帝マリア・テレジアの娘だからです。
オーストリアからフランスへ嫁いできたため、彼女の好物がフランス内でも知られるようになりました。
肝心のお味ですが、マリー・アントワネット様ごめんなさい。
普通の焼き菓子の味でした。
アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)
リンゴのパイです。
ただし、通常のアップルパイと違い生地がとても薄いのが特徴。
トルコからやってきたデザートですが、オーストリアでとても親しまれています。
味は、中のフィリングはほぼほぼアップルパイですが、やはり外の層が薄いのでちょっとクレープっぽい感じでした。
しつこい甘さではないので、大きな一切れですが難なく食べきれちゃいますよ。
カイザーシュマーレン(Kaiserschmarrn)
見かけが悪いですが、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の大好物でもあったデザート。
ラム酒とレーズンの入ったパンケーキを細かくし、りんごや洋ナシ・アプリコットなどのコンポートを添えて、粉砂糖・シナモンなどで仕上げます。
上記写真は、Moose(ムース)がお土産で買って帰ったカイザーシュマーレン(Kaiserschmarrn)の素で作ったので映りがイマイチですが(笑)
コロナ後の物価高騰で、ケチって自宅で味わえそうなグルメをお土産で買って帰る作戦にしたためにこうなりました。
味ですが、まさにただの甘いパンケーキ。←失礼
正直、カフェやレストランで高いお金を払って食べなくても、このインスタントカイザーシュマーレン(Kaiserschmarrn)の素で自宅で味わえば十分な1品だとMoose(ムース)は思いました。
カイザーシュマーレン(Kaiserschmarrn)の素を実際に使用してみた別記事もあるので、お土産で買って帰ろうかなと思っている方は、どんな感じになるのか参考程度にご覧ください。
トプフェンシュトゥルーデル(Topfenstrudel)
トプフェンと呼ばれるクリーム状のチーズが中に入った薄いパイ生地のスイーツです。
個人的に、これがもう絶品で絶品で!!
オーストリア滞在中に4回も食べてしまうくらい気に入りました。
味は、チーズケーキに近いのですが甘さは控えめです。
お店によってはレーズン?のような干した果物が入っているトプフェンシュトゥルーデル(Topfenstrudel)もありました。
ゲルムクノーデル(Germknödel)
ゲルムは酵母と言う意味なので、膨らんだ団子と言う名の1品。
甘い蒸しパンにポピーシードがたっぷりふりかけてあるのがゲルムクノーデルです。
勝手な想像で、あんまんの中身がジャムバージョンようなものなのかな?って思っています。
これはすごく食べたかったのですが、滞在中に出会う事が出来ませんでした。
ゲルムクノーデルに近い(?)もので、Moose(ムース)がハルシュタットで出会ったのは、Süße Knödelと表記してあり、英語ではSweet dumplingと書いてありました。
中はチョコレートが詰まっていて、とても美味しかったです。
クラップフェン(Krapfen)
揚げドーナツ粉砂糖まぶし。
中身はジャムだったり、チョコだったり色々バリエーションがあります。
Powidltascherl
あんずジャムの詰まったスイーツです。
元はチェコのレストランで提供されていたとか。
見かけはプロギー(ヨーロッパ版餃子)のような恰好です。
こちらも、残念ながら滞在中に出会う事が出来ませんでした。
ブルゲンランド州
ハンガリー王国に属していた州で、オーストリア人・ハンガリー系住民・クロアチア人など沢山の民族が集まって独自の料理を編み出しているのが特長。
また、ノイジードラー湖特産のお魚料理も豊富なので、淡水魚料理に舌鼓を打つのもいいですね。
エスターハージーシュニッテ(Esterhazyschnitte)
ドナウ王国時代に、ハンガリーで作られたケーキです。
バタークリームとビスケットとアーモンド入りスポンジの層をミルフィーユ状に重ね、上に白いアイシングにチョコ模様が特徴的なケーキ。
ハラツレ(Halaszle, Halászlè)
川魚を使ったハンガリー風のスープ。
香辛料のパプリカがたっぷりはいっているので、スープの色は真っ赤です。
ハンガリー王国に属していたので、ハンガリー風料理がしっかり根づいていますね。
ザルツブルク州
長年、華やかな宮廷文化で知られる大司教領であったザルツブルグ州は、立地も影響し独特な発展をとげてきました。
「北のローマ」と呼ばれた、世界に誇る郷土料理を楽しめるのがこの州の醍醐味です。
また、ザルツカンマーグート地方では淡水魚料理もたくさん楽しめますよ。
ザルツブルガー・ノッケルン(Salzburger Nockerln)
ザルツブルグ近郊の山脈(カプツィーナベルク山、メンヒスベルク山、ラインベルク山)を模したと言われる有名なデザートです。
メレンゲとカスタードクリームの下にクランベリーソースが敷かれていてる、大盛りスイーツ。
とにかくデカいので、お一人様では絶対に食べきれません。
激甘スイーツなので、ぜひシェアして下さい。
Moose(ムース)はお一人様用のザルツブルガー・ノッケルン(Salzburger Nockerln)を提供しているレストランを見つけてトライしてみました。
お一人様の旅をしている方で、ザルツブルガー・ノッケルンに挑戦したい方にはおすすめなのでぜひどうぞ。
英語ですが、レストランのリンクも貼ってっておきますね。
写真の大きさで一人前なので、通常のサイズだったらと思うだけでちょっとお腹がいっぱいになってしまいました。
味は、メレンゲが焼けている所は香ばしくて、中はふわっふわで甘々です。
最後は、邪道かと思いましたが、紅茶に溶かして飲み干しました(笑)
一人前サイズでも完食は難しいデザートでした。
さすが、「北のローマ」(笑)
ザイブリングのフィレ料理Saiblingsfilet
ザルツカンマーグートの淡水で育ったイワナ料理で、レストランによって揚げ物だったり、燻製やムニエルなど色々な調理方法で味わうことができます。
Moose(ムース)が頂いたのはムニエルとシュタイヤマルク産西洋カボチャのリゾットです。
表面はパリッパリに仕上げてあって、味も淡水魚らしく繊細でカボチャのリゾットとの相性抜群でした。
カボチャの種から作る特産品のカボチャ油もかけてあって、オーストリア料理を満喫できる1品でした。
ニーダーエステライヒ州
ワイン生産が有名なニーダーエステライヒ州は、その美味しいワインにあう料理が自慢です。
また、あんず生産でも有名なヴァッハウ地方もあるため、あんずを使ったデザートも有名です。
ピルツグーラッシュ (Pilzgulasch)
こちらは、キノコのグラーシュ。
森と渓谷と丘陵地帯からなっているニーダーステライヒ州ならではの、森の恵みの1品です。
ヴァッハウアー・マリレンクノーデル(Wachauer Marillenknödel)
ヴァッハウ地方の名産品、あんずの揚げ団子。
シナモンシュガーが振りかけてあり、お肉やシチューの添え物として提供されることもあります。
Moose(ムース)はスーパーで、クノーデルの素にしか出会う事が出来ませんでした。
チロル地方
美しいアルプスが代名詞ともいえるチロル地方は、アルプスの厳しい自然に負けないよう、農民たちが工夫した素朴な料理と、宮廷文化が栄えた頃の洗練された味の2つが味わえるのが特徴です。
チローラー・グロェストゥル(Tiroler Gröstl)
チロル地方の名物で、オーストリアっ子にも大人気の料理です。
ジャガイモ・玉ねぎ・ベーコンを炒め、目玉焼きが乗っかって出てくる1品。
基本は小さな鉄のフライパンで提供されます。
残り物を美味しく食べるために、ホテルのシェフが余りものを1つにまとめて出したのが始まりとされています。
残念ながら、Moose(ムース)はこの料理には出会う事が出来ませんでした。
シュルッツクラプフェン(Schlutzkrapfen)
薄い皮で、ひき肉・きのこ・じゃがいも・ほうれん草など様々な具材を包み込んだチロル地方の郷土料理。
見た目はプロギーにそっくりです。
揚げてあったり、チーズやパセリが振ってあったりと色々で提供されます。
カスノッケン(Kasnocken)
チロル地方発祥のオーストリア版マカロニチーズ。
ドイツでは、ケーゼスパッツェル(Käsespätzle)と呼ばれている料理がそうです。
スパッツェルと呼ばれるドイツの卵入りパスタに、たっぷりのエメンタールチーズとカリカリ玉ねぎがトッピングされています。
Moose(ムース)はこの手の料理で痛い目にあっているので、今回の旅でもパスしました(笑)
詳しくはチェコの旅をどうぞ。
フレイシュラバールン(Fleischlaberln)
牛と豚のハンバーグ。
日本のハンバーグと違って具があまりなく、パセリ・ニンニク・玉ねぎ・塩コショウで味付けし、牛乳で浸したパンを繋ぎに使います。
写真のように、マッシュポテトと一緒に提供されるのが一般的です。
スーパーでは、ハンバーグヘルパーのようなものが売られていました。
これをひき肉に混ぜたら、オーストリア風ハンバーグが出来上がるという代物。
Moose(ムース)は今回パスしましたが、次回はこれを買って家で挑戦してみようと思います。
シュタイヤマルク州
州都グラーツを中心に、ハプスブルク家の統治下で食文化が発展した州です。
緑豊かなシュタイヤマルク州は、農耕地に恵まれており農民料理が豊富でもあります。
さらにこの州は西洋カボチャの産地でも知られており、カボチャの種から作るパンプキンシードオイルは特産品としてとても有名です。
シュタイヤマルクのカボチャスープ(Steirische Kürbiscremesuppe)
この州特産品のカボチャを使ったクリームスープ。
仕上げに、特産品のパンプキンシードオイルを垂らして提供してくれます。
レストランでもよく見かけましたが、めちゃくちゃお値段が高かったので断念しました(涙)
かわりに、スーパーでスープの素を見つけたのでお土産として買って帰りました。
食レポの記事は別にしていますので、興味がある方はどうぞ。
ブレットルヤウゼ(Brettljause)
木の板に乗ってくるおつまみの盛り合わせ。
北米で言うシャクータリーボード(生ハムとかの盛り合わせ)ですね。
肉やチーズ、ピクルスなどをつまみながら、大衆酒場でワイワイするのが定番。
ブレットル(Brettl)は木の板、ヤウゼ(Jause)はご飯の間のおやつという意味。
その名の通り、前菜にピッタリです。
Moose(ムース)の今回の旅がお一人様旅行だったので、このおつまみ盛り合わせは残念ながらお腹の関係で注文出来ませんでした。
フライドチキンサラダ (Backhendlsalat)
フライドチキンをのせたサラダです。
このレストランは、サラダの横で提供でしたが(笑)
ですがこのバックヘンデル(Backhendel)の衣には、カボチャの種が入っていました。
さらにパンプキンシードオイルもサラダにかかってて、めちゃくちゃおいしかったです。
パンプキンシードオイルをかけると、ナッツ類をローストしたような、ものすごく香ばしい香りがつきます。
そのおかげなのか、サラダが一段と美味しく感じました。
こちらのレストランのバックヘンデル (Backhendel)はオーストリアの美味しいとこどりなので、すごくおすすめです。
ドイツ語ですが、サイトのリンクも貼っておきますね。
ここ、ビールもめちゃくちゃ美味しいのでザルツブルグへ行く方は、ぜひぜひ行ってみてください。
オーバーエステライヒ州
この州には、オーストリア最大工業都市であるリンツが属していますが、大自然も併せ持った州ということで、それが料理の特長にも表れています。
ジャガイモの特産地で知られるミュールフィアテル地方もあり、ジャガイモ料理が豊富なのも特徴。
そのためジャガイモ料理であるクネーデルの種類が沢山ある事で知られる州なのです。
ぜひ、色々な種類のクネーデルを味わってください。
インフィアテラー・シュペッククネーデル(Innviertler Speckknoedel)
インフィアテル地方独特のクネーデルで、賽の目に刻んだベーコンやパセリなどをお団子にして頂く料理です。
お団子は、小麦粉だったりマッシュポテトだったりで作ります。
スーパーでは、クネーデルの中身が色々な物が売っていましたが、全てをインフィアテラー・シュペッククネーデル(Innviertler Speckknoedel)と呼ぶのかは不明です。
クネーデルの種類
先述の通り、オーバーエステライヒ州では本当に沢山の種類のクネーデルが食されています。
その一例を以下にまとめました。
- Pilzeknödel→マッシュルーム。
- Käseknödel / Kaspressknödeln→チーズ。
- Spinatknödel→ほうれん草。
- スペッククヌーデル(Speckknödel)→ベーコン。
結構お腹がはる料理なので、あまり沢山挑戦できませんが機会があれば皆さまもぜひ食べ比べしてみてくださいね。
ちなみに、スーパーへ行くとオーバーエステライヒ州に行かなくても色々な種類のクネーデルスープの素が買えちゃいますよ。
Moose(ムース)も今回の1人旅では、スープの素を買って家で味わう作戦にしました。
量を食べられない事だけが、1人旅最大のマイナス点ですがこれで解決しそうです。(笑)
リンツァー・トルテ(Linzer Torte)
赤スグリのジャムにサクサクの生地がたまらないケーキです。
素朴な見た目の焼き菓子ですが、ナツメグやシナモン・クローブなど沢山のスパイスが効いています。
州都リンツの名が由来となっているこのお菓子の原型は、存在するトルテレシピの中で最古のものだと証明されているのだとか。
リンツァー・トルテの原型となったお菓子の名前は「リンツァー・マッセ」と言います。
カフェで注文してもいいし、上記写真のようにスーパーでも購入できるのでお土産として買って帰ってもいいですね。
プリューゲルトルテ(Prügeltorte)
クリスマスや結婚式などに準備される伝統的なお菓子。
オーストリア版バームクーヘン。
モーンヌーデル(Mohnnudeln)
ケシの実の麺が直訳のオーストリアの素朴なおやつです。
フェアハッカート(Verhackert)
豚肉や野菜などを細かく刻んで煮込み、ペースト状になった加工食品です。
パテみたいなものですね。
パンに塗って頂きます。
飲み物編
オーストリアに来たら飲んでもらいたい飲み物も紹介しますね。
アルムドゥードゥラー(Almdudler)
オーストリアの民族衣装を着た2人組が目印の炭酸水のハーブレモネード。
“Wenn die kan Almdudler hab’n, geh’ i wieder ham!”という面白いスローガンがあり、意味は、「アルムドゥードゥラーを置いてるなら、また行きます」です。
そのくらい国民的飲み物で、コーラやスプライトにも引けを取らない人気ぶり。
レモンバームやセージ、エルダーフラワーなどのアルプスのハーブと炭酸水で作られた保存料や化学調味料無添加の飲み物で、色々な味が展開されています。
アルムドゥードゥラーの公式サイト(英語版)はこちらからどうぞ。
ちなみに、商品名アルムドゥードゥラーの意味は「アルム(アルプスの放牧地)でヨーデルを歌う」です。
実際に飲んでみた感想は、レモンバームやエルダーフラワーなどのハーブのお陰でコーラみたいに甘すぎず、あっさりとしていてめちゃくちゃ美味しかったです。
保存料や化学調味料無添加ってところも罪悪感が減って嬉しいです。(笑)
オーストリアに行ったら、カフェ以外で絶対に飲んで欲しい飲み物に推させていただきます。
イエーガーティー(Jagertee)
オーストリア生まれのストローラム酒入り紅茶。
Inländer(お酒)か国内産ラム酒に、冬のスパイス(シナモン・クローブ)や柑橘類を入れた暖かい飲み物です。
冬に訪れたMoose(ムース)は、ドンピシャのタイミングでこの飲み物を試す事ができました。
たまたま通りかかった場所に野外スケートリンクがあり、周りは屋台で賑わっていました。
お土産として持って帰れる可愛いカップ(高かったですが)に入れてもらい上機嫌(笑)
外は寒かったですが、この飲み物のお陰で体はポカポカでしたよ。
気になるお味は、上記で説明したそのまんま。
スパイスの効いたアルコール紅茶でした。
B級グルメ
食いしん坊のMoose(ムース)は、オーストリアでもB級グルメを食べつくしてきましたよ。
結構、どっしりとお腹いっぱいになる料理が多かったですが、どれも美味しかったのでぜひオーストリアを訪れた際は挑戦してみてください。
レーバーケースゼンメル(Leberkässemmel)
レーバーケーゼ(Leberkäse)とは、簡単に言うとドイツ風ミートローフの事です。
ひき肉とお野菜、それに色々なスパイスを加えて蒸し焼きにしているのですが、見かけはハムのようですし、味もハムステーキみたいでした。
このレーバーケーゼ(Leberkäse)をパンにはさんで、サンドイッチにしたのがオーストリアのB級グルメ、レーバーケースゼンメル(Leberkässemmel)です。
パンに肉。
もう、めちゃくちゃヨーロッパって感じですよね(笑)
ひき肉に使用されるのは、豚や牛、馬などのミンチで、加える野菜やスパイスによって味が変わるので、色々な種類を楽しみたくなります。
手軽、かつボリュームもあるので、オーストリアのB級グルメとして根強い人気です。
レーバーケースゼンメル(Leberkässemmel)の専門店もあるので、ぜひ見かけたらお試し下さい。
人気のレーバーケースゼンメル(Leberkässemmel)専門店はこちら。
メニューを見ているだけで、お腹が減ってきちゃいますね。
ケーゼクライナー(Käsekrainer)
ケーゼクライナー(Käsekrainer)とは、中にエメンタールチーズが入っているソーセージです。
街中に屋台のような店(スタンド)があり、そこで焼かれて熱々を提供しています。
地元の人たちは、そこで軽くビールと一緒に焼きたてソーセージを味わっていましたよ。
パンにはさんでホットドッグのように食べる方が多いですが、Moose(ムース)が頂いたようにソーセージ単品でも頂けます。
外はパリッと、中はエメンタールチーズがとろけてジューシーでめちゃめちゃ美味しかったです。
マスタードを付けて頂くのが主流ですが、Moose(ムース)個人がマスタードがあまり得意ではないので、ケチャップにしました。
薄切りパンが一緒についてきましたが、ソーセージ1本で結構満足してしまう量でした。
Moose(ムース)が訪れたのは、ウィーンでは少し有名なソーセージスタンドの専門店Bitzingerです。
国立歌劇場前にあるので、オペラ鑑賞後の小腹を満たしてくれるという最高な立地にあります。
人気店で並んでいる事が多いですが、ソーセージはどんどん焼かれているのでそこまで待つことはありませんよ。
Moose(ムース)が訪れた時は、2分くらいで順番がまわってきました。
ソーセージスタンド専門店Bitzingerの公式サイトはこちらから。(ドイツ語です。)
ボスナ(Bosna)
こちらはザルツブルグ州が誇るB級グルメ、ボスナ(Bosna)。
カレー粉がかかったホットドッグで、生の玉ねぎがピリッといい味だしてます。
ザルツブルグでは、ボスナ(Bosna)があちこちの屋台で売られているので味比べしてみてもいいかも。
Moose(ムース)が訪れたのは、ザルツブルグで少し有名なボスナ(Bosna)のお店Walter。
入り組んだ道にあるので、つい見逃しそうになりますが、老舗感ある隠れた名店。
お店のサイトはこちらです。
ビックリな事に、日本語のメニューが表に貼ってあります。
日本人の人結構来るんでしょうかね?
ベレークテス・ブロート(Belegte Brote)
ベレークテス・ブロート(Belegte Brote)とは、小さなオープンサンドイッチです。
具材が色々あり、お値段もお手頃です。
朝食や軽食、ランチなど手軽に食べられるのが人気の理由の1つ。
Trzesniewskiという店がウィーンっ子達に人気です。
美味しいオーストリア料理に舌鼓
オーストリアは、日本ではあまり知られていないだけで沢山の絶品料理がある国です。
味付けも、あっさりしたものからこってりしたものまで幅広くあるので、老若男女問わず楽しめますよ。
個人的には、仔牛の煮込み料理ターフェルシュピッツ(Tafelspitz)が一押しですので、オーストリアに行く予定の方はぜひ試してみてください。
この記事で、まだオーストリアを訪れた事がない方にオーストリア料理の魅力が伝われば嬉しいです。