- オーストリアビールってどんなん?美味しいん?
- 日本人の口にあう?
- 現地で飲んどくべきおすすめが知りたい。
今回はそんな疑問にお答えする記事を用意しました。
オーストリアのビールってあまりピンとこない人も多いかもしれませんが、実はオーストリアは1人当たりのビール消費量が世界で1位2位を争うほどのビール愛飲国なんですよ。(キリンホールディングス2022年世界主要国のビール消費量参照)
そんなビール大国が誇る地ビール達が私たち日本人の口に合う理由は、
- オーストリアではジャーマンスタイルのビールが好まれているが、日本人の好むピルスナーやラガーも豊富だから。
- オーストリア料理×ビールのペアリングがくせになるから。
オーストリア料理とのペアリングと言われても・・・と思うかもしれませんが、カツレツにビール、ソーセージにビール。
どうですか?
ビール好きさんならNOとは言えないペアリングですし、日本でもよくある飲み過ぎちゃうシチュエーションですよね(笑)
美食の国とも言われるオーストリアが誇る郷土料理や伝統料理に合わせるビールは最高でしたので、自信をもってみなさまに紹介致します。
飲兵衛Moose(ムース)のおすすすめする、オーストリア旅行中にぜひ楽しんで頂きたいビール8選、ぜひ最後までお付き合いください。
オーストリアビールの基本情報
オーストリアのビールの歴史は古く、中世頃までさかのぼります。
当時の隣国同様、オーストリア国内でもビール醸造は修道院が主に行っていました。
その後、ハプスブルク帝国の影響を受け、ビール大国チェコ・スロバキア・ドイツから様々な技術とスタイルが取り入れられました。
その後、何代にもわたる熟練の技術と歴史が脈々と現代まで受け継がれ、今日のオーストリアビールの発展に繋がっていきました。
オーストリアで好まれているビアスタイル
- へレス
- メルツェン
- ピルスナー
- ヴァイツェン
- ドゥンケル
最近のクラフトビール人気で押され気味ではありますが、ウィンナー・ラガーの存在も忘れてはいけませんね。
上記以外にも沢山の種類が愛飲されていますので、ぜひ現地でみなさまのお気に入りを見つけて下さい。
現地で飲んで欲しいおすすめのオーストリアビール8選
では、さっそく現地で飲んで欲しいおすすめビールを紹介していきますね。
ご紹介するビールの銘柄によっては、最近では日本で見かけるものもあるかもしれません。
ですが、今回おすすめさせて頂くビールは、まだ日本に流通していないスタイルのビールやフレーバーがメインです。
Moose(ムース)も帰国してからもう一度飲みたくて探しましたが、現地かヨーロッパ方面のスーパーでしか見かけなかったので、ぜひ旅行中に試してみて下さいね。
ヴィーゼルブルガー(Wieselburger)
黒ビール愛好家には有名なビールかもしれませんが、Moose(ムース)の一押しビールをまず紹介させて頂きたいと思います。
ヴィーゼルブルガーは、1770年に、ビール大都市ヴィーゼルブルクで正式に醸造を始め、200年以上の歴史と伝統を守り続けているビールメーカーです。
ヴィーゼルブルガーは上記写真の琥珀色のビールが一般的ですが、Moose(ムース)はあえてシュヴァルツビールを推させていただきます。
最高級のローストモルトが織りなす深い濃い色合いに、ほんのりエスプレッソやビターチョコレートの香りがたまらない、まろやかかつ後味がさらりとした飲み口のダークラガーです。
ダークラガーが好きな方は、絶対にオーストリアで試してもらいたい1本です。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、現地でしか手に入らないビールをぜひ下調べしてみてください。
エーデルワイス(Edelweiss)
エーデルワイスの歴史は、1475年に設立されたホフブロイハウス カルテンハウゼンというザルツブルグ州最古のビール醸造所かつオーストリア最古の小麦ビールの醸造所から始まりました。
醸造所としては500年以上、小麦ビールの醸造所としては350年以上の歴史を誇る由緒ある醸造所です。
小麦ビールの伝統は1986年に「エーデルワイス」として生まれ変わり、オーストリアの小麦ビールの市場シェアをしっかりと獲得し圧倒的な地位を占め、最も人気のある小麦ビールブランドに上り詰めました。
国花であるエーデルワイスを名前にしても恥ずかしくないほどの歴史と伝統のあるこのビールは必飲ビール間違いなし。
Moose(ムース)の1番のおすすめはエーデルワイスのドゥンケル。
バニラやシナモンの香りからはじまって、濃厚な味わいの後にスパイシーな後味がかなりハマるビールです。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、現地でしか手に入らないビールをぜひ下調べしてみてください。
オッタクリンガー(Ottackringer)
1837年創業のビール醸造所で、ウィーン16区に大きな醸造所をかまえています。
ウィーンを代表するビール銘柄と言っても過言ではないかもしれませんね。
数々のビールアワードも受賞しており、オーストリア航空の機内提供にも採用されています。
有名なのはやはり琥珀色のクラシックなメルツェンビール。
でも、Moose(ムース)がおすすめしたいのはG’mischtesというビール。
へレスとドゥンケルを混ぜたいいとこどりのビールで、黒ビールによくあるビターチョコレートの香りがほのかに感じられます。
味はコクがあるのにかなり飲みやすいという一押しビールです。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、お気に入り1本をぜひ事前に探してみてください。
シュティーグル(Stiegl)
こちらは日本でも知名度が上がってきているビールではないでしょうか。
モーツァルトも飲んでいた、ザルツブルグが誇る醸造所シュティーグルは1492年創業。
ドイツ語で「小さな階段」という意味のシュティーグルは、醸造所のそばに小さな階段があったことから名付けられ、そのロゴにも小さな階段が描かれています。
厳選されたオーストリア産の原料、ザルツブルグ近郊のウンタースベルク山からの湧き水を使用したビールは、500年以上たっても変わらずに愛され続けています。
シュティーグルで1番よく見かけるのは、黄金色のオーストリアスタイルのメルツェン。
ピルスナーとへレスの中間的な味で、後味すっきりなとっても飲みやすいビールです。
でもMoose(ムース)がここで推させて頂きたいのは、Weisseビール。
シュティーグルWeisseは小麦ビールで、ご覧の通り白っぽく濁っているのが特徴です。
小麦ビール独特のフルーティーなアロマと、まろやかな口当たりと味わいが癖になりますよ。
もう1つのおすすめは、現地でないとあまり出会えない様々なフレーバーのラドラー達。
定番レモンからグレープフルーツ・ラズベリーなど、チューハイ感覚で飲めちゃうラドラーはビールが苦手な方にもおすすめです。(チューハイよりアルコール度数が低いのもおすすめ理由の1つ。)
ぜひ日本ではなかなか出会えないフレーバーのラドラーにも挑戦してみてください。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、現地でしか手に入らないビールをぜひ下調べしてみてください。
ゲッサー(Gösser)
オーストリアビールと言えば、この銘柄!ってぐらいよく飲まれているビールです。
オーストリア最高のビールとまで言わしめる理由は、歴史が物語っています。
1860年に修道院の醸造所を起業家のマックス・コーバーが再稼働させたのが正式な始まりとされています。
ですが、実際は1000年頃から修道女達によってビール醸造は行われていましたので、かなり古い歴史をもっているのです。
その後、第二次世界大戦によって生産の低迷と挫折を味わったゲッサー醸造所ですが、醸造所再建後に迎えた1955年、オーストリア国家条約の調印記念のガラディナーで提供されるまでに復活しました。
100%オーストリア産というこだわりの原材料である上品な麦芽とホップの香りが鼻をくすぐり、適度なコクと苦味がくせになる味です。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、現地でしか手に入らないビールをぜひ下調べしてみてください。
DIE WEISSE
醸造所の名前が読めなくて申し訳ないのですが、ザルツブルグの小麦ビール醸造所のビールで、現地でしか味わえない可能性が高いビールです。
写真のビールは小麦ビールの「オリジナル」で、3種類のオーストリア産モルトから醸造されています。
小麦ビール独特のバナナのようなフルーティーなアロマに、ほんのりと感じるホップの苦味のバランスがたまらないビールでした。
1901年より創業のDIE WEISSEは、小麦ビールの醸造所としてザルツブルグでもファンの多い醸造所です。
日本ではなかなか手に入らないので、小麦ビール好きな方へのお土産には最高ではないでしょうか。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、ザルツブルグに行かれる方はぜひ一度訪れる事を検討してみて下さい。
Murauer
こちらも読めない醸造所で申し訳ないですが、1495年からMurau地方で創業している醸造所Murauer Bier。
Moose(ムース)が飲んだのはメルツェンの生ビール。
メルツェンは創業当時から醸造されているビールの1つで、黄金色のボディーにモルトとホップのバランスが絶妙なお味でした。
このクラシックビールは、コッテリした料理とのペアリングに最高でしたよ。
公式サイトのリンクを貼っておきますので、現地でしか手に入らないビールをぜひ下調べしてみてください。
Zipfer
読めない醸造所のオンパレードとなっていて申し訳ない限りです(笑)
無理やり頑張れば読めますが、浸透していない読み方を載せるのはちょっと・・・と思いスペルのみでご紹介しています。
Zipfer醸造所は1858年にZipfという小さな町で創業し、現在も設立した場所でビール製造を行っています。
沢山の種類を醸造していますが、Moose(ムース)が買ってきたのはDREIというアルコール度数が3%のとっても軽いビール。
アルコール度数の低さからも想像出来るかと思いますが、かなり軽い味わいのビールで、ガッツリした料理がもっと進んでしまう恐ろしいビールでした(笑)
公式サイトのリンクを貼っておきますので、現地でしか手に入らないビールをぜひ下調べしてみてください。
美食の国オーストリアはビール
オーストリアビールの魅力は伝わりましたか?
他にもSchwechater Bier・Puntigamer・Eggerなど、ご紹介したいビールが沢山あるのですが、またの機会にしますね。
現地でしか飲む事の出来ない地ビールとの出会いは、旅の醍醐味の1つです。
これからオーストリア旅行へ出かける方や、飲んだことのないビールを試してみたいビール好きさんの参考になれば嬉しいです。
オーストリアビールについての疑問や感想がありましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。