おひとりさまでマレーシアのクアラルンプールを観光してきた際に現地で食べた、おすすめの辛くないマレーシア料理を紹介します。
フードコートやレストラン、現地の人が愛するローカルなお店での激安グルメまで幅広く堪能してきました。マレーシア料理ってどんなものがあるのかわらかならいという方も、これさえ読めば予習はバッチリです。
現地4大マレーシア料理の系統
マレーシア料理は多民族国家らしく、大きく4つの系統に分けることができます。どの系統の料理もマレーシア独特の民族料理として親しまれています。
マレー系
マレー系料理は、マレーシアの半分以上をしめるマレー民族の料理です。
ココナッツミルクのほか、サンバル、ウコン、レモングラス、パンダナスの葉などマレー系ならではのスパイスやハーブをふんだんに使用した民族料理で、インドネシア料理と親せきのような関係があるのも特徴の1つです。
サテー、ナシレマ、ナシゴレン、ミーゴレン、ラクサ
中国系
マレー系民族の次に多い中国系民族の料理です。
マレーシアの中国系料理は、日本で言う中華料理のように独特な進化をとげています。もちろん伝統的な中国料理もレストランなどで味わうことができるのもマレーシアグルメの魅力の1つです。
マレーシアはイスラム教が主流のため豚肉を食べませんが、この中国系マレー料理には絶品の豚肉料理があり、マレーシアを訪れたならば必食です。
肉骨茶(バクテー)、スチームボート、チキンライス
ニョニャ
食材は中国系ですが味付けはマレー系という、両方の料理のいいとこどりバージョンの料理です。
ただ超激辛系が多いので、辛い料理が苦手な方は挑戦する時に注意してくださいね。
オタオタ、パイティー、ポピア、ニャニョラクサ
インド系
マレーシアのインド系住民は総人口に対して約7%と少ないですが、北インド・南インド両地方の料理を楽しむことができます。
インド系は当然インド料理を基本としていますが、本国インドの料理とはまた少しちがうマレーシア風インド料理となっています。
バナナリーフカレー、ロティチャナイ、フィッシュヘッドカレー
クアラルンプールおすすめ辛くない現地料理とお店
さっそくMoose(ムース)が現地で食べたおすすめの辛くないマレーシア料理を紹介します。
バクテー(肉骨茶)
中国系マレーシア料理のバクテー(肉骨茶)は、骨付き豚肉とニンニクや漢方素材を煮込んだ土鍋料理です。
漢方の薬膳の味が少し癖になるスープは、好き嫌いが結構分かれる味です。
バクテー(肉骨茶)は数種類あり、煮込んでいる豚肉の部位や味付けが違うので好みのバクテー(肉骨茶)を探してみましょう。
Moose(ムース)が最初に食べたのは基本のバクテー(肉骨茶)で、ニンニクやシナモン・スターアニス・クローブなど漢方によく使用する香草を中国醤油ベースの出汁で煮込んだバクテー(肉骨茶)です。
鍋の具は豚のモツとえのきや厚揚げで、鍋のシメに写真左上の油条(中国式の揚げパン)を出汁に染み染みに浸して頂きます。
食い意地が張っているMoose(ムース)、他の味付けのバクテー(肉骨茶)も挑戦してきましたよ。
写真左側は汁気のないドライタイプのバクテー(肉骨茶)で、豚の角煮そっくりの味がしました。しかしさすがマレーシア料理、結構ピリ辛で白ごはんがかなり進む味です。
ちなみにバクテー(肉骨茶)はシンガポールでも食べられているので、もし行く機会があれば現地のバクテー(肉骨茶)食べ比べをしてみたいですね。
バクテー(肉骨茶)のお店
バクテー(肉骨茶)を提供しているお店ですが、良き昔の大衆食堂といった雰囲気のお店が多く、マレーシアに慣れていない私たちのような観光客には少し入りにくい雰囲気があります。
行ったお店の写真を撮り忘れてしまったのですが、暑いマレーシアで冷房ではなく扇風機が回っていました。
少し高級なレストランへ行けば違うのでしょうが、地元の人が足しげく通う人気店は基本的に店の外にプラスチック製のテーブルとイスが並んでいる傾向があります(笑)
ちなみにMoose(ムース)が訪れたお店はこちらです。
ブルーモスクの帰りに行きました。
お店の見かけと衛生面の不安から一瞬入るのに躊躇しますが、すごく美味しかったです。
しかも激安!
こちらのお店では14リンギット(344円)でバクテー(肉骨茶)が食べられます。
イポークイティオスープ(イポーチキンヌードルスープ)
イポークイティオスープは米粉の麺を使った麺料理で、鶏と海老ベースのスープです。
料理名のイポーは、マレーシア第3の都市で美食の街として知られています。
そのイポーの名物料理、蒸した鶏と共に食べるイポーヌードル(こちらは通常汁気のないドライタイプ)のスープ版がこのイポークイティオスープ(イポーチキンヌードルスープ)です。
イポークイティオスープ(イポーチキンヌードルスープ)のお店
パパリッチというマレーシア料理チェーン店で食べました。
かなり大きなチェーン店で、マレーシア国内で60店舗以上も出店しています。
マレー系・インド系・中国系とすべてのマレーシア料理の系統をそろえているお店で、日本でいうファミレスのような雰囲気です。
地元の人がよく通う大衆食堂系よりも入りやすく、マレーシアに慣れていない私たちのような観光客にも優しいエアコンの利いた環境で衛生面的にもかなり安心して食べられるお店なのでおすすめです。
マレーシア国外ではアメリア・オーストラリア・韓国・スリランカなど沢山の国に進出していますが、残念ながら日本への出店はまだのようですね。
Moose(ムース)が訪れたお店はKLセントラル駅の近くです。クアラルンプール空港KLIA2ターミナル内にも店舗がありますので、帰国直前に立ち寄ることも可能ですよ。
パパリッチのマレーシア公式ホームページはこちらから。
チキンライス(南海鶏飯)/ナシアヤム
写真を撮りわすれるという大失態を犯した料理です。
チキンライスは鶏肉の出汁で炊いたごはんと一緒に鶏肉(茹で鶏か焼き鶏)を頂く料理です。
マレーシアのチキンライスは2種類に分けられ、中国系マレーシア料理では南海鶏飯(ハイナンチキンライス)、マレー系マレーシア料理ではナシアヤムと呼ばれていています。
この2つのチキンライスの違いは一緒に頂くソースです。酸味の利いたチリソースが中国系で、甘いスイートチリソースがマレー系です。
辛くないマレーシア料理として有名なのでぜひ南海鶏飯とナシアヤム、両方のチキンライスを現地で食べ比べしてみて下さい。
チキンライス(南海鶏飯)/ナシアヤムのお店
チキンライスを食べたのは、先ほども紹介したマレーシア料理全般を扱っているパパリッチというチェーン店です。
やはり、お店の雰囲気が地元の人が行く大衆食堂風よりも入りやすくてリピートしてしまいました。
ロティチャナイ
インド系マレーシア料理のロティチャナイは、朝食メニューとしてよく食べられているマレーシアグルメです。
小麦粉の生地を薄く延ばして焼いてたロティに、サラサラの辛くないカレーをつけて食べます。
お店の入口で焼いている卵入りロティに惹かれて、ここで朝食をとることに決めました。
薄い生地を破かずにどんどん焼いているおじさんの技が凄かったです。
ロティチャナイのお店
Moose(ムース)が立ち寄ったロティチャナイのお店は、セントラルマーケットの近くにあります。
クアラルンプール市内早朝散策をしていて偶然通りかかりました。
朝7時半ごろでしたが、地元の人が続々とこちらのお店へやってきて朝食をとっていました。
「テ・タレ(Teh Tarik) 」というマレーシアの甘いミルクティーと一緒に頂くのがクアラルンプールっ子風です。
ロティチャナイ単品でたったの8リンギット(約197円)とこれまた激安!!
セントラルマーケットの観光ついでにぜひ1度、ローカルなお店にも挑戦してみて下さい。
カヤサンド
カヤジャムというココナッツミルクジャムを挟んでバターたっぷりで焼き上げたトーストで、朝食や観光の途中の休憩にピッタリなスイーツです。
こちらも写真を撮りわすれるという大失態・・・。
カヤジャムは、ココナッツミルク・卵・砂糖・パンダンの葉が原材料のジャムです。
甘い優しい味で、マレーシアの子供たちも大好きなジャムです。
マレーシアのお土産として買って帰っても喜ばれるカヤジャムを、現地でぜひ味わってみて下さい。
カヤサンドのお店
カヤサンドは、マレーシアのカフェやレストランで注文できます。
Moose(ムース)の初カヤサンドは、オールドタウンホワイトコーヒーというチェーン店カフェで頂きました。
マレーシアに沢山の店舗を構えているオールドタウンホワイトコーヒーは、マレーシア第3の都市イポーに1号店があります。
Moose(ムース)はセントラルマーケット内の店舗にお邪魔しました。
お土産ショッピングの休憩がてらに、ぜひカヤサンドを注文してみて下さい。
オールドタウンホワイトコーヒーの公式ホームページはこちらから。
パンミー(スープ)
パンミー(スープ)は、こねた麺生地を板状に手打ちした麺を使用した麺料理です。
パンミーに使用するスープは煮干しから出汁をとっているので、私たちに日本人にとってもなじみ深いほっとする味です。
パンミーの主な具は、サユマニスの葉とシイタケにイカン・ビリス(小魚を揚げた日本でいう出汁じゃこみたいなもの)です。
時間が経つとイカン・ビリスから塩分がでてスープがけっこう塩辛くなり、(健康のことを考えて)最後まで完食できませんでしたが、ほっこりする出汁の味がすごく美味しかったです。
パンミー(スープ)のお店
Moose(ムース)が食べたのは、KLCC駅の地下にあったチェーン店風のお店です。
お店の名前を頑張って探したのですが見つかりませんでした。
でもパンミー(スープ)はどこでも食べられる中国系マレーシアのB級グルメなので、見かけたお店で挑戦してみて下さい。
辛いけど挑戦した現地マレーシア料理
辛いのを承知で挑戦した現地のマレーシア料理を紹介します。
中には絶対に辛くて食べれないと分かっていたので写真しか撮らなかった料理もあります。
ナシレマ
ナシレマは、白ごはんをココナッツミルクで炊いているのが特徴です。
そこにお店特製の辛いソース「サンバル」をかけて、お好みのトッピングで頂くマレーシアグルメです。
イカンビリス(カラッと揚げたイワシ科の小魚)・サンバル(辛味調味料)・キュウリ・揚げたピーナツ・ゆで卵が基本のナシレマセットです。
その基本のナシレマに、鶏肉やエビなど自分好みのトッピングを選んで追加することができます。
フードコートやレストランでは、基本のナシレマに鶏肉やエビなどのトッピングがセットになっている場合もあります。
現地でナシレマは朝食として親しまれており、朝から駅前などに露店がたくさん並びます。
人気のストリートフードなので、地元の人がジャンジャン買っていってました。
サテー
サテーは、香辛料をつけたお肉を串に刺して焼いたものです。
お肉の種類は牛・鶏・羊となっていて、甘辛のピーナッツソースをつけて頂きます。
道端でも売られていてスナック感覚で買い食いしちゃうアイテムです。
でもこのタレが辛い!
つけなくても食べれますが、サテーならタイのサテーの方がタレも甘い感じのピーナッツソースなので好きです。
マトンカレー
カレーと聞くとインド系ではないかと思いますが、こちらはマレー系のカレーです。
インド系カレーとの違いは、ココナッツミルクを使用している場合が多く少しまろやかで甘味があるのが特徴です。
味は結構日本のカレーに似ていて、バー〇ントカレーとかのルーでいう中辛くらいの辛さだと思います。
イカンバカール
名前を見てなにか思った人は、関西人です(笑)
しょうもない冗談はおいておいて、このイカンバカールという料理は香辛料やチリペーストをまぶしてバナナリーフに包んで焼いた魚料理です。
イカンは「魚」、バカールは「焼く」というマレー語ですので、まあフツーの焼き魚です。日本と違って塩焼きじゃなくて辛い香辛料焼きって感じですね。
辛い食べ物が苦手でもマレーシアは美味しい国だった
辛い物が食べられなくても、十分に現地でマレーシア料理を満喫できることがお分かりいただけましたか?
辛くないマレーシア料理は、基本的に中国系マレーシア料理に多いです。
少し辛くても大丈夫という人は、紹介した以外にもっと沢山の種類のマレーシアグルメを堪能することができますよ。
この記事が、これからマレーシア旅行へ行く方のお役に立てれば嬉しいです。