- スロバキア料理ってどんなの?
- 日本人の口に合うの?
- ぶっちゃけ美味しいの?
そんな疑問にお答えする記事を用意しました。
- 内陸国らしい、肉・ジャガイモ・小麦などがメインのほっこり系メニューが豊富。
- 田舎っぽい素朴な雰囲気の料理中心。
- 歴史的・地理的な背景上、隣国の影響を沢山受けた料理が多い。
- 日本人の口にも合うが、単調な味付けで食べ続けると正直、飽きる。
この記事は、おひとりさま日帰り旅行で、食べられる量が限られていましたが、それでも十分スロバアキアを味わってきたMoose(ムース)が書きましたので、実録スロバアキア料理紹介記事となっています。
伝統的なスロバキア料理からB級グルメまで、現地でたっぷりと堪能してきたので、ぜひ最後までお付き合いください。
スロバキア料理
スロバキア料理は、先述の通り、隣国であるハンガリー・オーストリア・ドイツなどの影響が強く、共通した料理がとても多いのが特徴です。
さらに、チェコは同じ国だった事もあり、同じ料理を違う名前で呼んでいる事もあります。
しかし、スロバキアが起源の料理や、同じ料理でも隣国とは少し違うスロバキア風になっている料理など、スロバキアという国を堪能できる料理が沢山あります。
そんなスロバキア料理の数々を紹介します。
ブリンゾベ・ハルシュキ (Bryndzové Halušky)
まずはこちらの郷土料理から。
真っ白な見かけが美しいこの料理。
こちらはスロバキアで最も有名な料理の1つ、ブリンゾベ・ハルシュキ (Bryndzové Halušky) です。
羊のチーズ・ブリンザ (Bryndza)を牛乳で溶いたソースで頂く、スロバキア版ニョッキパスタと言えば伝わりやすいでしょうか?
ハルシュキとは、すりおろしたジャガイモと小麦粉でつくった生地を茹でたものです。
スロバキアでハルシュキと言えば、ブリンゾベ・ハルシュキ (Bryndzové Halušky) のことを指しますよ。
揚げ玉ねぎやカリカリに焼いたベーコン、青ねぎ等がトッピングしてあり、真っ白な見かけが映える事間違いなしですね。
ガイドブックにも絶対に載ってるスロバキアを訪れるなら必食の1品ですが、Moose(ムース)はパスしたいと思います(笑)
理由は、チェコで食べたハルシュキです・・・。
Moose(ムース)が人生でハルシュキを初めて食べたのは、スロバキアではなくチェコでした。
その時の味の感想は別の記事にありますので、興味のある方はこちらをどうぞ。
ストラパチキ (Strapačky)
似ている料理が沢山あり、呼び方も色々あるこちらの料理。
ストラパチキ (Strapačky)は、ブリンゾベ・ハルシュキ (Bryndzové Halušky) の羊のチーズの代わりに、煮込んだザワークラウト(発酵キャベツ)を使用しているのが特徴です。
具材には、ソーセージやベーコンが主流。
ストラパチキ (Strapačky)の写真が、チェコで食べたもので申し訳ないです・・・。
ただ、スロバキア料理は先述の通り、隣国との共通点が沢山あり、同じ料理でも呼び方や具材が少し違うなどの差しかなかったりします。
なので、チェコではハルシュキと呼ばれていましたが、スロバキアではストラパチキ (Strapačky)と呼ばれています。
ちなみに、この料理のオリジナルは、スロバアキアです。
揚げチーズ (Vyprážaný syr)
Moose(ムース)は注文しなかったので写真がないのですが、分厚く切ったエメンタールチーズかエダムチーズをパン粉つけて揚げた、揚げチーズです。
公式ではないですが、スロバキアの国民食と言ってもいいくらいだと、レストランの人に教えてもらいました。
確かに、スロバキアは質の高いチーズの生産が盛んな隠れチーズ天国なので、非公式国民食に揚げチーズがきても不思議じゃないです。
ミートボール(Mäsové guľky)
ジャガイモとガーリックをカリっと焼いたパンケーキです。
ヨーロッパ版チジミですかね?
具は、ジャガイモのみ(笑)
スロバキアの学校では、子供たちのおやつとして出されます。
スープに浸して食べたり、他の料理のサイドディッシュにすごくピッタリです。
残念ながら、こちらも今回の訪問で食べることの叶わなかった1品です・・・。
ピロヒー(Pirohy)
ピロヒー(Pirohy)は、ジャガイモと小麦粉で作った皮に、色々な具が包まれている料理です。
ヨーロッパ版餃子ですね。
写真が冷凍食品のもので申し訳ないです・・・。
このピロヒーですが、スロバキアだけでなく他国でもプロギーやピエロギと呼ばれて親しまれています。
せっかくスロバキアにいるからには、羊のチーズ・ブリンザ (Bryndza)が包まれているブリンゾベ・ピロヒー(Bryndzové Pirohy)に挑戦して頂きたいです。
主なトッピングは、サワークリーム・フライドオニオン・ベーコン・青ねぎ。
注文した時、提供される数が少なくて、「足りるかな?」と思うかもしれませんが、ずっしりとお腹にたまりますのでご安心を(笑)
ビールと一緒にガッツリいっちゃってください。
その他にも、甘いジャムやチョコなどが詰まったピロヒーもありますので、デザートにどうぞ。
カプスニツァ(Kapustnica)
カプスニツァ(Kapustnica)は、ザワークラウト(発酵キャベツ)・乾燥キノコ・ソーセージ・玉ねぎ等が入ったスープです。
スロバキアでは有名なスープでどこでも食べれますが、主にクリスマスに食べる伝統的なスープとして食卓を彩っていました。
発酵キャベツのお陰か、酸味が強めなお味。
レストランによっては、パンをくり抜いた器に入って提供されます。
ファズロヴァ・ポリエヴォカ(Fazuľová Polievka)
ファズロヴァ・ポリエヴォカ(Fazuľová Polievka)は、豆スープです。
豆はスロバキア原産の Fazuľaという豆を使用します。
レシピによっては、ベーコン・サワークリーム・牛乳・酢を入れて、小麦粉でとろみをつけたスープとなっていたり、乳製品なしの場合もあったり。
Moose(ムース)がスロバキアを訪れたのが冬だったので、スープで身体が温まって最高に美味しかったです。
ガーリックスープ(Cesnaková Polievka)
こちらは、スロバキアのガーリックスープです。
たっぷりのガーリックと共に、ジャガイモ・香辛料のパプリカ・ウイキョウを煮込んで作ります。
お店によって、さらさらの透明なスープだったり、こってりクリーミーなスープだったりするので、違ったタイプが楽しめますよ。
こちらも、レストランによってはパンをくり抜いた器に入って提供されたりします。
セゲディンスキー・グラーシュ (Segedínsky Guláš)
セゲディンスキー・グラーシュ (Segedínsky Guláš)は、ザワークラウトと一緒に煮込んでいるのがスロバキア風な郷土料理です。
グラーシュは、もともハンガリー生まれのシチューに近いスープ料理で、色々な国で提供されています。
当然、ハンガリーの隣国であるスロバキアやチェコなどでも広く親しまれていて、国によって少しずつ味が違うのが特徴です。
グラーシュの食べ比べは、それぞれのお国柄が楽しめるのでおすすめです。
デミカット(Demikát)
デミカットは、スロバキアの名産品である羊のチーズ・ブリンザをベースにしたクリーミーなスープです。
具は玉ねぎやジャガイモなどで、ガーリック・クミン・黒コショウで味付けされます。
ブリンザーチーズが味の基本となるので、羊のチーズが苦手な方はパスかもしれないスープですね。
ブラチスラバ・ロジョク(Bratislavské rožok)
ブラチスラバを中心とした西の地域で伝統的に食べられている焼き菓子で、ブラチスラバロールとも呼ばれています。
ブラチスラバ・ロジョクは、形が凄く特長的な焼き菓子で、クルミとポピーシード(けしの実)2種類のフレーバーがあります。
中国のムーンケーキ(月餅)のような、ホロホロとした食感です。
ピロシキ(Pirôžky)
ピロシキは揚げドーナツで、スロバキア以外の国でも親しまれている料理です。
写真はスイーツバージョンのピロシキですが、冷凍食品でまたまた申し訳ないです・・・。
ピロシキと言えば、日本で有名なのはロシア代表のひき肉と野菜が詰まったバージョンでしょうか?
イチゴやりんごなどのジャムの他、ポピーシード(ケシの実)やカッテージチーズなど、様々な種類がありますよ。
お腹に余裕がある方はぜひ、現地で色々な種類に挑戦して頂きたいです。
マコフニーク(Makovník)
マコフニーク(makovník)はケシの実をたっぷり使ったパンで、英語ではポピーシードロール(ケシの実ロール)と呼ばれます。
ご覧の通り、中は真っ黒、もといポピーシードまみれ(笑)
まず、ポピーシードの量が半端ないので、食べるとお歯黒確定ですね。
さらにお味は恐らく、以前チェコで食べたポピーシードたっぷりのお菓子に近いはず。
なので、Moose(ムース)は今回パスしました(笑)
ポピーシード菓子の味が気になる方は、こちらの記事をどうぞ。
ブフティ・ナ・パレ (Buchty na Pare / Parené buchty)
こちらは、蒸しパンにチョコやジャムが詰められていて、溶かしバターとケシの実をふりかけて頂く1品。
あんまんに近い感じですね。
こちらも現地で絶対に食べたかった1品なのですが、残念ながら、見つける事が出来ませんでした。
スロバアキアのB級グルメ
ストリートフードとして、お手軽さがスロバキアンの心を掴んで離さない料理を紹介します。
スロバキア版ピザ(Langoš)
ストリートフードとして有名な、スロバキアのB級グルメと言えばこちら。
揚げた生地に、ケチャップ・チーズ・サワークリーム・玉ねぎ・ガーリックなどお店によって本当に色々なトッピングがありますよ。
残念ながら、今回の旅で見つけることが出来なかった料理の1つで悔やまれます。
スロバアキアのおすすめ飲み物5選
スロバアキアを訪れたなら、ぜひとも飲んで帰って頂きたいおすすめの飲み物をご紹介。
スロバキアでしか飲めないものが中心なので、街中で見かけたら迷わずゲットして喉を潤して下さい。
ジンツィツァ(žinčica)
ブリンザチーズを作る過程で出来る副産物の、酸っぱい牛乳のような飲み物です。
写真がとっても見えにくくて申し訳ないのですが、左下の2番目の緑のキャップの飲み物が ジンツィツァ(žinčica)です。
ケフィア(日本ではヨーグルトきのこって呼ばれてるそうです。)とすごく似ているので、間違って買っちゃいそうになりました。
ジンツィツァ(žinčica)ですが、お店に全く置いてなくて、街中にある自動販売機でしか見かけませんでした。
ほんと、バス停とかにチョコンとこの自動販売機があるんですよ。
可愛い羊が屋根に乗っかってるのが目印。
Moose(ムース)のホテルに冷蔵庫が付いていなかったため、残念ながら乳製品は買えませんでした。
でも、次回訪れるなら絶対にチーズ類を購入して挑戦したいと思っています。
コフォラ(Kofola)
チェコ・スロバキア版コカ・コーラです。
読み方もまさしく(笑)
コフォラ(Kofola)は14種類の果汁とハーブ、さらにリコリスを配合して作られているそうな。
上記写真のようにコフォラは色々なフレーバーがあり、レストランによっては、コフォラを生樽で提供している所もありました。
北米のルートビアと同じ感じですかね?
やっぱり生がいい!的な(笑)
コフォラの歴史はチェコスロバアキア時代から続き、本社はチェコのオストラバにあるので、このコフォラをスロバアキア原産と言っていいのか迷いました。
でも、チェコとスロバキア両国で同じくらい愛飲されているので、間違いなくスロバアキア人も誇るスロバアキアドリンクとして紹介してもいいと思い、この記事に載せる事にしました。
コフォラ(Kofola)の公式英語版サイトはこちら。
ヴィネア(Vinea)
パッと見はただの葡萄ジュースに見えるこの飲み物。
こちらはワイン製造過程で出る成分を炭酸でわった、ワイン風炭酸飲料です。
簡単に言っちゃっえば、葡萄の微炭酸ジュースですが・・・。
味は、ワインのように白と赤の2種類。
季節限定でロゼもあり、まさにワインさながら。
葡萄の味が薄っすらとする、清涼感ある微炭酸飲料でした。
そこまで甘すぎなかったし、偽物の果汁味もしなかったのでゴクゴクいけましたよ。
個人的には、白葡萄がマスカットって感じで美味しかったです。
タトラティー(Tatratea)
こちらはアルコール飲料です。
名前から想像できる通り、アルコール入りのお茶。
元々は、標高の高いタトラ山脈に住む人達の家庭用治療薬として飲まれていました。
色々なフレーバーがあるのは、薬草などを沸騰したお湯で煮て、お酒や蜂蜜・ニンニクなど各家庭色々なレシピがあったことに由来します。
それを「お茶」と呼んでいた事から、この製品にも「Tea」とついています。
アルコール度数や味違いで沢山の種類が販売されているので、気になる1本を見つけてみてはいかがでしょうか?
タトラティー(Tatratea)の公式サイト英語版はこちら。
スロバキア産ビール各種
スロバキア原産のビール達。
スロバキアのビールブランドはあまり知られていないですが、なかなか美味しいビールが沢山ありましたよ。
詳しい味などは長くなるので、別の記事にて紹介しています。
ビール好きさんは、ぜひこちらの記事もどうぞ。
素朴なほっこりする料理が多いスロバキア食
内陸国らしい、肉やじゃがいも・小麦を使った料理が多いスロバキア。
ほっこりする味が多いので、日本人の口にも合います。
Moose(ムース)が訪れた時期が冬という事もあり、スープ料理が絶品に感じました。
スロバキアを訪れた際には、そのユニークな歴史的背景が存分に感じられるスロバキア料理に舌鼓を打って頂きたいです。
ブラチスラバの観光地が気になる方は、
の記事をどうぞ。日帰り旅行の参考にしてみてください。