アジア圏のハブ空港であるバンコクへは、早朝便で到着し、長い乗り継ぎ時間がある方も多いはずです。長時間のトランジットで、どこまで市内観光を楽しむことができるのか、実際に時間ギリギリまで市内観光してきたMoose(ムース)が紹介します。
ボケーっと空港内で時間を過ごすなんて勿体ない!乗り継ぎ時間が6時間以上の方は必見です。
乗り継ぎ時間が5時間以下は無理をしない
最初にお伝えしておきます。乗り継ぎ時間が5時間以下の方は、無理をせず空港内で過ごしましょう。理由は2つです。
出入国審査の時間が読めない
1番の理由はこれです。5時間という時間だけを聞くと、市内観光へは十分すぎるように思いますよね。しかし、飛行機到着後すぐに空港を出て市内へ向かうことはできません。
タイへ到着し、市内へ行く人は当然入国審査を受けます。バンコクのスワンナプーム空港は、イミグレーションが混むことで有名です。
混んでない時は15分ほどで終わりますが、各国からの大型旅客機が重なった時は、もうアウトです。長~い列で確実に1時間以上は無駄になります。
さらに、到着ゲートから入国審査場まで結構な距離があることもしばしば。少なくともイミグレーションに着くまでに10分はロスします。
このように、まったく所要時間を読むことができないため、最悪を想定して時間に余裕を持っておかないと、飛行機に乗り遅れるという事態も考えられます。
有名観光スポットのある市内まで往復2時間弱
難なくイミグレーションを抜けた後は、お目当ての観光スポットが集中する市内へ向かいます。実は、スワンナプーム空港は、観光スポットの集まる市内からは結構距離があります。
下の地図は観光地の例ですが、バンコクの有名観光スポットカオサン通りです。
ご覧のように、目的地へ行くまでの所要時間が、片道1時間弱かかります。もちろん空港へ帰ってこなければいけないので、往復で2時間弱は絶対に必要となります。
そうです。5時間あるうちの2時間を市内往復に、1時間をイミグレーションに充てた場合、実質観光できるのは2時間もあるかないかです。
1時間でもいいから現地の雰囲気が知りたい!という方でしたら止めませんが、そこまでして飛行機に乗り遅れる危険を冒さなくてもいいとMoose(ムース)は思います。
幸い、スワンナプーム空港はとても綺麗で、空港ラウンジやお店、マッサージ店なども充実しているので、空港内での5時間はかなり快適に過ごすことができます。
効率よく観光するために必要なポイント
機内手荷物を預けて身軽になる
入国審査を終えた後は、さっそくバンコク市内へ向かいましょう。でもその前に、邪魔な機内手荷物がある方がほとんどだと思います。
市内観光にゴロゴロと荷物を引いたりしていては、時間のロスは避けられません。どうせなら身軽に観光を楽しみたいですよね。そんな時は、ぜひ空港の手荷物預かりサービスを利用しましょう。預けなくてもいい方は、飛ばしてくださいね。
スワンナプーム空港内で手荷物を預かってくれる会社は、Bellugg Left luggageとAIRPORTELsがあります。
Bellugg Left luggage
緑のゾウさんが目印のBellugg Left luggageは、出発フロア・到着フロア・地下の合計3か所にあります。こちらの会社は、荷物のサイズによって金額が変わります。
ちなみにこの会社は、日本の空港でも営業しているので、知っている方も多いかもしれません。公式サイトから事前予約すると通常価格よりお得に荷物を預けることができますよ。
AIRPORTELs
もう1つの会社AIRPORTELsは、地下1階エアポートレールリンク改札口近くにあります。
こちらの会社は、荷物の大きさに関係なく1日100バーツで預かってくれます。
どちらの会社にしても大きな差はないので、お好きな方を選んでいただければと思います。
市内アクセスへはエアポートレールリンクを利用する
時間の節約が重要になるトランジット中の観光。貴重な時間を渋滞などで無駄にしないためにも、市内へのアクセスは、手堅くエアポートレールリンクを利用することを強くおすすめします。
エアポートレールリンクは、スワンナプーム空港の地下に直結していて、迷うことなく簡単にアクセスできるので便利ですよ。
どうしても節約して市内へ行きたい方は、タクシーやバスでの移動ももちろん可能です。が、時間帯によってはバンコクの大渋滞に捕まることも頭の片隅に置いておいてください。
運賃
エアポートレールリンクは、駅から市内まで合計8駅停車し、どの駅で下車するかによって、乗車賃金が変わってきます。(2020年4月調べ)
駅名 | スワンナプーム駅からの料金 | 所要時間 |
LAT KBABANG | 15バーツ | 5分 |
(ラットクラバン駅)A2 | ||
BAN THAP CHANG | 20バーツ | 10分 |
(バーンタップチャン駅)A3 | ||
HUA MAK | 25バーツ | 14分 |
(フアマーク駅)A4 | ||
RAMKHAMHAENG | 30バーツ | 18分 |
(ラムカムヘン駅)A5 | ||
MAKKASAN | 35バーツ | 22分 |
(マッカサン駅)A6 | ||
RATCHAPRAROP | 45バーツ | 25分 |
(ラーチャプラーロップ駅)A7 | ||
PHAYA THA(パヤー・タイ駅)A8 | 45バーツ | 26分 |
欲張らずに観光スポットを絞る
バンコクの観光スポットを検索すると、有名な観光地同士は意外に近かったりします。ですが、あれもこれもと欲張ると結局回り切れなかったり、時間がギリギリになってしまう可能性があるので要注意です。
肝心のエメラルドブッダも見れず、かなり勿体なかったです。しかも、王宮出口から帰りの電車の駅までがかなり遠く、結局タクシーバイクを利用しなくてはいけなくなり、余計な出費が増えました。時間が迫っていた事もあり、無駄なストレスを味わいました。
バンコク・乗り継ぎ時間内で観光できた場所と所要時間
実際に、Moose(ムース)がトランジット観光で訪れた場所と所要時間を簡単に紹介します。乗り継ぎ時間内の観光を考えている方の参考になれば嬉しいです。
- ワット・アルン(暁の寺)
- ワット・ポー+タイ古式マッサージ総本山でのマッサージ
- 王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)
- チャオプラヤー川
- ブルーホエールマハラートカフェ
約7時間ほどあった観光時間内で、効率よくまわれたと思います。行きたかったカフェにも行けて、大満足のバンコク観光でした。
実際の観光タイムテーブル
5時45分に到着し、16時45分にバンコクを出発だったので、11時間という超ロングトランジット。しかし、現地友人とランチの約束をとりつけていたため、空港へは12時30分に戻ってこなくてはいけませんでした。ですので、約7時間、限界まで観光してきました。以下がそのタイムテーブルです。
5時45分 定刻どおり、バンコク・スワンナプーム空港到着
イミグレーションが混むかもしれないと事前にリサーチしていたので、なるべくスムーズに飛行機を降りれるように機内で事前準備。
6時10分 手荷物を預け、エアポートレールリンクへ向かう
入国審査を想像よりもはるかに早く通過することができたので、観光に邪魔な機内手荷物を預けに行きます。
エアポートレールリンクを往復利用する予定なので、手荷物を預けるのはエアポートレールリンク駅周辺の会社にすることで、時間のロスを防ぎます。
6時26分 乗車券を購入し、エアポートレールリンクへ乗車
空港の地下にエアポートレールリンクの乗車券を買う場所があるので、目的地まで購入します。
あとは案内表示に従って、ホームまで降りていき電車の到着を待ちます。
始発からそんなに時間が経っていないにもかかわらず、学生さんなど意外と地元の利用者が多く、混雑していました。
6時55分 マッカサン(MAKKSAN)駅でMRTへ乗り換え
最初の目的地がワット・アルン(暁の寺)なので、マッカサン(MAKKSAN)駅で下車し、MRTペッチャブリ駅(PHETCHABURI)BL21へ向かいます。
詳しい乗り換え方法は空港から3大寺院へ電車で向かう人必見!ARL↔MRTの超簡単乗り換えをどうぞ。
7時26分 MRTサナームチャイ駅(Sanam Chai)到着
MRTサナームチャイ駅(Sanam Chai)BL31へ到着後、駅をでてチャオプラヤー川を越えるべく、徒歩で渡し船乗り場へ向かいます。
7時40分 ターティアン船着き場へ到着
ワット・ポーの美しい建物を横目に見ながら渡し船乗り場へ向かいます。場所がちょっと分かりにくく道に迷いましたが、無事に船着き場へ到着しました。
7時42分 渡し船でチャオプラヤー川を超え対岸のワット・アルン(暁の寺)へ
運よく、渡し船がすぐに来たので4バーツ支払って船に乗り込みます。乗船時間は約5分です。
7時48分 対岸到着 ワット・アルン(暁の寺)
渡し船を降り、真っ直ぐに歩いて行くとすぐに入口があります。ワット・アルンの有料エリアは8時から見学が可能です。先にチケットを購入して、8時になるまでは有料エリア以外を見てまわります。
早朝なので人が少なく、写真を撮り放題でした。たっぷり撮影をした後は、来た道と同じように4バーツで対岸へ戻ります。
8時27分 ワット・ポーの寝釈迦様とご対面
ワット・ポーも、早朝だからか人が少なく、スイスイと鑑賞できました。
ワット・ポー寺院内もかなり広く、見どころが沢山あります。
9時 タイ古式マッサージ総本山でマッサージ施術
ワット・ポー寺院内にあるマッサージの総本山で、本場のマッサージを受けます。フットマッサージ・全身マッサージ・オイルマッサージから選べます。
30分320バーツ、約1050円!!めっちゃ安い!!時間があったなら絶対1時間のマッサージを受けたかったです。
9時30分 全身マッサージ終了
施術後は、冷たいマルベリー(桑)茶を頂きました。マッサージの効果を高めるため、しっかり水分補給します。
次の目的地であるカフェの開店時間を勘違いしていたため、ここで時間つぶしのためにワット・ポー内をさらにブラブラ。ちょっと勿体なかったです...。
9時50分 ワットポーを後にし、お目当てのカフェへ移動
ワット・ポーから徒歩で行ける距離に、インスタでも見かける映えドリンクを提供する、ブルーホエールマハラートカフェがあります。
10時 ブルーホエールマハラートカフェ到着
カフェの営業時間をMoose(ムース)は勘違いしていました。10時と思っていた営業時間は、なんと9時から・・・。混んでいないか心配しましたが、並ぶことなく注文できました。
マメ科のバタフライピーという青い花が、この美しい色を出しています。ラテのお味は、マメ科だからか豆乳風の味でおいしかったです。
10時20分 カフェを後にし、急遽予定に入れた王宮へ
この時点で、最初に予定していた観光地をすべてまわりきってしまいました。カフェ店内の無料Wi-Fiを使って、近くにある観光地を調べた結果、予定していなかった王宮へ向かうことにしました。
当然、事前にしっかり調べていなかったため、王宮の入口がカフェからかなりの距離があることを、歩きながら知りました。
10時40分 王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)到着
やっとの思いで到着した王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)には、かなりの人が・・・。しかも王宮内は、歩いてきた距離をそのまま逆戻りするような観光ルート。
美しい王宮内は、どこもかしこも絵になります。もっと時間をたっぷりとって観たかったです。
11時 泣く泣く王宮を出発
結局広すぎて、肝心のエメラルドブッダを拝むことができず時間オーバー。かなりの距離を歩いて足が限界にきてしまったのと、時間が押してしまったのも合わさって、タクシーバイクを利用しなければ間に合わないという事態に。
11時13分 駅到着
タクシーバイク利用という無駄な出費になりましたが、無事MRTサナームチャイ駅(Sanam Chai)BL31へ戻ってこれました。後は、来た時と同じようにMRTペッチャブリ駅(PHETCHABURI)BL21で乗り換えて、空港へ向かいます。
12時15分 スワンナプーム空港到着
最後は少し焦りましたが、約束の12時30分に少し余裕を持って到着することができました。これがもし、友人との約束ではなく飛行機の時間だったら・・・と想像しただけで冷汗がでました。
まとめ
7時間の乗り継ぎでも、2大寺院・オシャレカフェ・総本山でのタイ古式マッサージと、十分に楽しめる観光ができるということがお分かりいただけましたか?3大寺院制覇と途中でプランを追加したため、時間が足りなくなるというハプニングもありましたが、結果オーライです。カフェやマッサージなどに興味がない方でしたら、7時間でも十分3大寺院は余裕で観光できます。
皆様のトランジット時間を有意義に活用するのに、この記事が役にたてば嬉しいです。
Bellugg Left luggage到着フロア2階営業所の様子
機内手荷物用のスーツケースはSサイズでした。